ミームに関する若干の覚え書き
遺伝子の学問が消えても遺伝子が残るように、ミームの学問が消えても、ミームは残る。ミームとは、文化における情報の伝達あるいは複製の基本単位のこと。わかりやすく言えば、「心」の遺伝に対する考え方。geneが遺伝子なら、memeは心伝子と訳すといいです。
2010-08-01 06:25:41文化とは何か、過去の人々が時代や地域に合わせて積み上げてきた、ミームから導き出された成果の集合体と捉えると理解しやすい。そう考えると、家族・会社・社会・国といった境界線が必要な理由が分かる。
2010-08-01 06:33:28ミームは遺伝子と同じで、遺伝子プールの中で生存できるかが鍵となる。もう一つの鍵はミームが生存し続けるためには、ミーム自身が複製される必要があるということ。
2010-08-01 06:37:04例えば、家族という境界線の中のミームは、先祖代々か受け継がれてきた家訓や家族だけに通じるルールや言葉、恒例のイベント等の境界線の中だけで生き残れるミームが沢山存在する。一歩境界線の外に出れば、たちまち淘汰されてしまうミームも沢山ある。だから境界線を作って守る必要がある。
2010-08-01 06:44:28ここに、婚姻や同居等で異質なミームが入り込んできた場合には、異質なミームは淘汰されるか、新しい勢力として生存するかとなる。また、淘汰されずにオセロのように別のミームに変わってしまう事もある。
2010-08-01 06:48:28それぞれの例→淘汰されるミームは、婚姻の場合は名字であったり、一部の生活スタイル。生き残るミームは、食事の仕方や共通の儀式、相乗効果が出るようなミーム。入れ替わるミームは価値観(家族への想い・ルール・常識等)。
2010-08-01 07:00:17境界線が変わっても基本的には同じ。家族という境界線が隣接して共通のミームを束ねることで地域を作り、別々のミームを持った個人が集まって、共通のミームを束ねれば組織が出来上がり、家族・地域・組織といった境界線の共通項を束ねれば国が出来る。
2010-08-01 07:03:32共通するミームが多ければ多いほど、ミームの生存確立は高くなるし、自己複製が容易になり、勢力を伸ばす。逆に共通するミームが少なければ、ミームは淘汰される可能性が高くなる。もしくは、自己複製が広がらない。
2010-08-01 07:09:30この前の続き。共通(同一)するミームが多ければ多いほどミームの寿命が延びるかどうか?について。例えば「戦争」というミーム。戦争中は「○○を守る」「○○の為に」といったミームを取り込んで、「戦争」を行う。ところが、終戦によって「戦争」というミームはあったという間に少数になった。
2010-08-19 05:31:51逆に、「家族を守る」「相手に想いを伝えたい」というミームは例外はあるにしても、永続的な寿命を得ていると言える。ということは、ミームには永続的な寿命を持ちやすい性質のモノと状況や新しいミームの出現でミームの時間間隔では一瞬で淘汰されてしまうモノがあるのではないか?
2010-08-19 05:44:44もう少し事例を出して、「永続的」か「淘汰される可能性があるか」を分けていくと、違いが見えてくるのではないか?また、別の特性を持ったミームも見えてくるのではないか?
2010-08-19 05:53:01その先に、「永続的なミームをベースにした新しいミームによって、現在のミームを置き換えることが可能」という仮説をたてることが出来ないだろうか。
2010-08-19 05:55:42