奥田知志さんの【国定差別】

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別1】１６日沖縄に駐留する米軍海兵隊員による婦女暴行事件が起こった。逮捕されたのは２３歳の兵隊二名。沖縄では７１年の返還以降だけでも米軍による犯罪が4千件以上、強姦事件は内百件以上に上る。９５年の少女暴行事件など。これは異常な数名の兵士の問題ではない。基地そのものの問題。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別2】この事件の報道を見て「私たちは沖縄を差別し続けている」と言わざるを得ない現実を知らされる。例えば「沖縄の怒り」とか「沖縄の悲しみ」などと報道されるが、本来「私たちの怒り」であり「私たちの悲しみ」なのではないのか。沖縄が「私たち」とは全くの別ものとして存在している。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別3】だから沖縄で何が起ころうが、「沖縄の人は大変だ」と他人ごとのように言う。問題は沖縄にあるのではない。そんな私たち自身が問題なのだ。「沖縄基地問題」などない。あるのは日本における在日米軍基地問題。（日本の問題と言っても琉球の独立性については考慮すべきだが）

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別4】「オスプレー問題があるこの時期に暴行事件はまずい」と言う。じゃあ、いつだったら暴行事件を起こしてよいのか。防衛大臣森本は、今回のことを「事故」と繰り返す始末。視点そのものがずれている。否、私たちの中に沖縄およびそこに生きる人々、子どもたち、女性が存在していないのだ。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別5】沖縄の平良修牧師の言葉「「日本政府は日米安保体制を維持し、その最大拠点としての沖縄の現状維持を基本方針としてきました。その結果、全国土面積の〇・六％にすぎない沖縄が、米軍専用基地の実に七五％を強要されてこんにちにいたっているのです。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別6】日米安保条約が国の基本方針として必要なものならば、それに基づく在日米軍基地は、日本全国が公平に分担してしかるべきです。にもかかわらず、この現実。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別7】にもかかわらず、この現実。冷戦構造が終結した後も、アジアの軍事的不安定要素に対応するため、日米安保体制維持の必要性はいささかも変わらないとする日米両政府の共通見解に立って、日本政府は沖縄住民に『基地との共存共生』を強要しつづけています。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別8】軍事基地は本質的に軍事力による破壊の装置であり、『共存共生』とは根本的に相入れないものです。その矛盾を沖縄に押しっけて、日本政府には恥じるところがありません。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別9】この差別的国政に抵抗する沖縄住民に対して、日本国は立法、司法、行政の三権をあげて集団リンチをくわえ、『国定差別』をほしいままにしているのです。」この平良牧師の言葉にどう応えるのか。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別10】私の場合、北九州市に米軍基地を誘致することをしないのなら、私たちは真剣に米軍基地を無くすために立ち上がるしかない。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別11】イエスはこう言っている。「しかし、わたしはあなたがたに言う。兄弟に対して怒る者は、だれでも裁判を受けねばならない。兄弟にむかって愚か者と言う者は、議会に引きわたされるであろう。また、ばか者と言う者は、地獄の火に投げ込まれるであろう」（マタイ五章）。

奥田知志（NPO抱樸/牧師） @tomoshiokuda

【国定差別最後】兄弟を差別し、怒りも悲しみも他人事のように済まし、まるで存在していないかのように無視する者は、いったいどんなことになるのだろうか。