為末さんの話す【認識を操る】
自分にとっての現実とは、事実と認識するという事で成り立っていて、実は自分がそうだと思っている事は必ずしもそうではない時がある。中学校のとき、指導者が僕を怒った事があって、それを同級生に話したら怒ってなかったと言っていた。同じ事実を人は違う認識で捉えている。
2012-11-01 16:17:10苦しくなったり悩みにはまり込む人はこの認識を操る能力、ないしは感覚がない人が多い。受験に失敗する、就職できない。だからもうおしまいだとなる。本当は完全に悪い出来事なんてそうそうなくて、見方を変えればいい点もある。見方を変えられないから辛い。
2012-11-01 16:18:42マインドコントロールにかかった人の本を読んでいたら、マインドコントロールを抜けるのは、つまり最終的にあれも悪いだけではなかったと思える事だと書いてあった。悪い面だけではなくいい面を見た時に解放される。許せないから離れられない。
2012-11-01 16:20:08思い込みとはつまり、その事実の意味を自分で決めつけてそうではない考えを受け入れられなくなる事。はまり込む人もそうで、考えている事から抜けられなくなる。取り返しがつかない事が起きたのではなく、取り返しがつかないと思い込んでいる自分がいる。
2012-11-01 16:23:09経験上、起きた出来事の意味は変わっていく。シドニーで転倒した僕は、競技人生を進めていくうちにあれが大事な失敗だったと感じるようになった。むしろ今では失敗というより、ドラマによくある必要な挫折という儀式だったとすら感じている。
2012-11-01 16:24:18【終わり】ジョブズが、点を繋いで線にしろというのは、つまり失敗や成功を点在させるのではなくそれらの意味を繋いでいけという事なのだと思う。つながりが見えた時、失敗は単独で存在しない事に気付く。失敗も成功もなく、あるのはひたすらにそれをそう認識している自分がいるだけだと、僕は思う。
2012-11-01 16:25:43というわけで、認識をどう切り替えていくかを書いています。それを失敗と呼ぶか過程と呼ぶか 走りながら考える 為末 大 http://t.co/cgI0slRV via @AmazonJP
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