黒バスでバトロワパロ

そのまんま、黒子のバスケでバトルロワイアルパロ。 殺し殺されが当たり前なので苦手な方はご覧にならないようお願いします。 TLまとめっつか大体いり(@kykktn)のツイートまとめ
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いり @kykktn

ちゃんと武器が手に入った後に氷室に会ったらその時はやられる前にやる、と心に決めて鍋被って去るよ。ヘルメットにしか使えん。リュウさんごめんネタ武器枠にして。せめて双剣ニールイタメールならよかったね。

2012-11-02 00:01:33
いり @kykktn

そして氷室が何人か手にかけた頃、主将副主将コンビと遭遇。2人共喜ぶ。よかった氷室生きてたか!アツシは?いえ、知りませんよ?さも俺も2人に会えて安心しました嬉しいですっていう笑顔を浮かべながら岡村にハグする氷室。何じゃあ寂しかったんか!とか言いながら抱き返す岡村。

2012-11-02 00:04:24
いり @kykktn

福井はそんな2人を笑いながら見ている。今だけ、秋田のあの暑くて寒い体育館に戻ったような感覚で。しかし直後、岡村が地面に崩れ落ちる。ガクガク痙攣して泡を吹く様子を見て、福井だけが慌てる。「どうしたおい!アゴリラ!!おい!!…岡村!!」それを氷室は何の感情もない目で見ている。

2012-11-02 00:06:33
いり @kykktn

氷室の手の平には毒針が隠されている。ハグをした隙に刺すために。生き残られると厄介な岡村を先に始末するために、2人が油断しているうちに、可愛い善良な後輩のふりをして、岡村にハグをした。支給武器?そんなものは聞かない。聞けば疑われるし、聞こうが聞くまいが殺すことには変わりがないから。

2012-11-02 00:09:13
いり @kykktn

「氷室、てめぇ…」「乗ってない、なんて言った覚えはないですよ」「よくも岡村をやりやがったな!!絶対許さねぇ!!」「福井さんには何もできない。現にあなたは、武器さえ出そうとしていない。言葉で人は殺せませんよ」ぐうの音も出ない福井。福井も普通の高校生で、殺すとかそんなの遠い世界。

2012-11-02 00:12:25
いり @kykktn

やっぱり氷室も可愛い後輩の1人だし、武器を出せない。人のことを考えすぎて自分のために戦えない。岡村と2人なら、岡村助けるために戦えたけど、1人じゃ無理だ。福井もここで脱落する。

2012-11-02 00:14:42
いり @kykktn

そしてそれから数日後、氷室は黄瀬と会話する黒子を見つける。どのタイミングで仕掛けるのが一番勝率が高いか、木陰でそっと観察する。2人の間の緊迫した空気が緩み、笑顔が見える。今しかない、氷室は木陰から銃を構える。見失ってしまいがちな黒子を先に、黄瀬はその後。黒子を狙い、発砲する。

2012-11-02 00:17:33
いり @kykktn

黄瀬は黒子をかばい、倒れる。黒子はそれを看取り、静かな怒りを燃やす。けれど、火神が黒子を押し留める。「タツヤは俺に任せてくれねぇか」火神と氷室が対峙して、腕を伸ばせば触れ合いそうな距離まで近づく。お互い利き手には銃を持ったまま。

2012-11-02 00:20:33
いり @kykktn

氷室はものすごくあっさりしている。弟のように思ってはいるが他人は他人、そして自分は生き残りたい。なら、そのために手段は選べない。この場で生き残るためには、人を殺すしかない。たとえタイガでも、アレックスでも、殺す。2人ならせめて苦しまないようにヘッドショットがいいな。とか思いつつ。

2012-11-02 00:23:22
いり @kykktn

火神は内心動揺している。昔から手段選ばない奴だとは思ってたけど、まさかこんなにあっさり人殺すのかよ、そう思っている。タツヤなら味方についてくれるかもしれない、そんな希望が一瞬で砕かれたのを感じる。ここで殺さなければ、殺される。その確信を強く持つ。

2012-11-02 00:25:13
いり @kykktn

そして2人はお互いの額に銃口を突きつけあう。「どうしてもやるんだな」「当たり前だろ。そのために黒子君を止めたんじゃなかったのか」「できればタツヤにはこっちについてほしいと思ってた」「でもお前は今俺に銃を向けてる」「お前の目を見たら絶対無理だと思ったからな」「はは、そうだよ」

2012-11-02 00:27:14
いり @kykktn

火神はそっと銃口を下ろす。「俺は誰も殺したくねぇよ」「それが甘いって言うんだよ」激しい苛立ちを感じ、衝動のままに引き金を引こうとした瞬間、氷室の体が後方へ飛ばされる。黒子スナイプ。「すみません火神くん。君まで失うくらいなら、僕は手を汚すことを選びます」

2012-11-02 00:29:21
いり @kykktn

火神が殺されるのを見るくらいならば、と氷室を撃った黒子。けれどパスの名手と言っても武器の扱いには慣れていない。まして黒子の武器はボウガンで、殺傷能力はさほどでもない。氷室はまだ息があり、起き上がろうとしている。思わず氷室に駆け寄ろうとする火神を止めたのはリコ。

2012-11-02 20:51:20
いり @kykktn

「殺されたいの!?今のうちに逃げるのよ!」火神を引きずるように駆け出すリコ。「黒子君も早く!」しかし黒子は動かないどころか、撃たれた拍子に氷室が取り落とした銃を拾い、ゆっくりと氷室に近づいていく。そして氷室の額に銃口を向ける。氷室は銃を奪われた時点で黒子の挙動を見つめるのみ。

2012-11-02 20:54:55
いり @kykktn

デイパックに他の武器はある。袖の内にはナイフと毒針が隠してあるし、やろうと思えば近づいてくる黒子を返り討ちにすることもできる。けれど、氷室は動けない。声を荒げるでもなく荒々しく振舞うでもなく、ただ静かに怒りを秘めた黒子に気圧されている(信じられないことに)。

2012-11-02 20:59:03
いり @kykktn

黒子が何をしようとしているかを悟った火神は怒鳴る。リコも叫ぶ。隠れてるとか逃げてるとかお構いなしに、黒子を人殺しにしないためだけに。黒子は振り返らない。「すみません。それでも僕は、彼を生かしておくことはできない」既に上体を起こし矢を抜いた氷室の胴を、黒子は撃つ。弾がなくなるまで。

2012-11-02 21:01:44
いり @kykktn

込められた弾も氷室の息がなくなっても黒子は引き金を引き続ける。カチカチと乾いた音だけがする。火神とリコがそれぞれに名前を呼びながらその肩を包み、黒子は力なくその場に座り込む。小刻みに震える手をぐっと握って静かに涙を流す黒子にかける言葉を2人は持っていない。2人は誰も殺していない。

2012-11-02 21:06:43
いり @kykktn

自失状態の黒子を火神が立たせ、リコは氷室と黄瀬から武器と食料を奪う。ポインタに表示された三つの点が移動していくのを見ながら内心舌打ちをするのは今吉。今吉は支給されたレーダーと双眼鏡で、他プレイヤーがどう動くかを推測して殺し合わせている。巧妙に、厄介なプレイヤー同士を潰し合わせる。

2012-11-02 21:12:10
いり @kykktn

氷室と黄瀬も、知らず知らずに誘導されて黒子達に遭遇していた。あわよくば全滅を狙っていたものの世の中うまくいかない。黄瀬と氷室が倒れただけでも儲けか。そんなことを思いながら今吉はまた、見つかりも見失いもしないギリギリの範囲で他プレイヤーを陥れる。

2012-11-02 21:16:50
いり @kykktn

そんな今吉を一番警戒しているのは当然花宮。何としても今吉をゲームから排除しないと落ち着かない。奴は何をするかわかったもんじゃない、と定時放送のたびに息を潜める。今吉の名前が挙がらないまま終わる放送を聴いては、やっぱそうだよな、と苦虫を噛み潰す。

2012-11-02 21:19:26
いり @kykktn

花宮は支給されたナタで木に絡みつく蔦を切っては何本かをより合わせてロープを作る。そのロープで道中に罠を張る。直接自分の手は汚さないまま、他の人間を嵌めていく。チームメイトがどうしてるかなんて気にもしない。死ねばそいつが弱かっただけで、実際山崎と瀬戸は既に名前が呼ばれている。

2012-11-02 21:26:01
いり @kykktn

紆余曲折の末、葉山根武谷赤司のチーム洛山と火神黒子の光影コンビが残る。黒子は葉山に重傷を負わせるも火神をかばい脱落。火神も善戦するも数に負け倒れる。残った3人は改めて向き合い、赤司は自分を殺せと言う。「それとも全員で死んでみるかい?」「やなこった」「そうそう」

2012-11-02 21:33:08
いり @kykktn

根武谷と葉山は禁止エリアの方へと歩いていく。赤司の脳裏には玲央の姿が蘇る。今度こそ止めたい、そう思うもここで止めたところでまた誰が残るか、の話になる。赤司は黙って2人の後を追う。恐らくここから2メートルも歩けば禁止エリア、というところで3人は足を止める。

2012-11-02 21:36:09
いり @kykktn

赤司は幾重にも枝分かれした木を背に、葉山と根部谷は赤司と向き合うように。葉山に至ってはかなり弱っているが、赤司に抱きつく。根武谷も2人を包むように抱きしめ、赤司の首の後ろで小さな金属音がする。首に冷たさを感じて振り返ると、枝と自分の首輪が手錠で繋がれている。

2012-11-02 21:40:18
いり @kykktn

何のつもりだと珍しく感情を露にする赤司の頭を撫でて、「お前の方が未来があるだろ」と根武谷は離れる。「来世でまたーあおーイェア!」と八重歯を見せて笑って、葉山も離れていく。根武谷は葉山に肩を貸し、2人は禁止エリアへと消えていく。ダメだ、今すぐ追わなければ、赤司は枝を折ろうと試みる。

2012-11-02 21:43:32
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