【ぞんさば】人外ズが館探索に乗り出すようです【館編】

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

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柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「うぇ…」まじまじと見上げるその屋敷は、どこか重く。どこか、空気がよどんでいて。「…ちょっとぎもぢわるいですね…。……！」（また？やっぱり、誰か）くい、と袖を引き、「あの、言った方が良いのかどうか分からないんですけど」「この中…。精霊が1人います」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「本当に、『いかにも』ですねぇ」見上げているとくい、と袖を引かれ、「...精霊？貴女と同じような、ということですか？」「おいおい、精霊ってこんな場所でそんなに何人もふらついてるもんなのかぁ？」

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「や、わたしと同じかまでは…分からないんですけど」グルウの問いかけに、ふるふると頭を振る。「そもそも、精霊がうろつくこと自体珍しいんです。人型を取れるくらい力を備えているとなると…敵か味方かもちょっと分からないです」「…でもまぁ、入るしかないですね」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「そうですね。その精霊も捜索の対象として考えておきましょう」「ま、どっちにしろこんな中にほっとくわけにゃいかねーからな」ギィ、と大きな扉を開け、中へと入っていく。

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 【遭遇】弾かれるように、顔を上げる。「……精霊？お仲間？」どこか懐かしいような、どこか…会ったことが、ある？その気配をたどるように、足を動かすと。聞いたことのある声が耳に届き、反射的にその名を呼んだ。「……シャロ？」→

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 呼ばれ、振り向くと。「シャロじゃん！！」言うなり抱き着かれ、目をぱちくりさせる。「え！？え、ちょ、ちょっと」「あーもう！！相変わらず可愛い！！！」「だ、誰ですかああ！！！」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 急に現れたシャロに抱きついてきた人物に驚きを隠せずに。「ちょ、っとあなた！突然なんです！」「なんだなんだ、嬢ちゃん知り合いかぁ？」

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 2人の方を見つつ、「……いい仲だったんだよ、なー？」顎をくい、ともってからかうように言う。「なななななに言ってやがるんですか貴方なんですか！！！！」その反応に思わず噴き出した。「……っぷ、あっはっは！！ごめんごめん、ごめんね、からかっちゃった！！」→

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill ばさ、と布を取り、その顔を見せる。「あたしあたし！！忘れちゃった？」「……ティア？」はっとして、シルヴとグルウを見つつ。「え、えっと…知り合いです」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 布を取り去り現れた顔と口調に、「お、兄ちゃんじゃなくて姉ちゃんだったか」と妙なところで感心する。「知り合い...ということは貴女も？」

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「そ、ねーちゃん！男に見えたでしょ？」「テ、ティア、失礼ですよ〜、ちゃんと「あっはっは、そうゆう真面目なところも変わってないのねー！」けらけらと笑いながらシャロを撫でると、2人へ向き直ってにこりと。「あたしはティア。ティア・グラー・シーザ。槍の精霊よ」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「グラーシーザって言やぁ...」はぁ、と額に手をあて、「...なんでそう、名のある剣やら槍がこうも...」「ま、色々あんだろ。俺はグルウだ、よろしくなぁ姉ちゃん！」「シルヴ、と申します」

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「グルウとシルヴね！って、あら？あたしやっぱ有名？」「この方達物知りってのもありますけどね〜…。あ、あと呼び捨てだめですよぉ！」「かったいこと言わないのー！いいじゃない、なんてこたーないわよ、死ぬわけじゃあるまいし」「…ティアも変わってないです」→

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「えっと…、ティアはわたしと」一瞬躊躇い、「わたしと、ウェスがいたあのお城に、半年だけいたんです。そこで知り合っｔ「そーいえばシャロ身長伸びた？胸も大きくなったんじゃない？」「ひゃあああ！！ちょ、ど、どこ触ってんですか！！」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「呼び捨てでかまわねーよ。なぁ？」「ええ、よろしくお願いします、お嬢さん」言いづらそうにしているシャロの言葉に、「あの城、ですか...って」ティアの行動にさすがに驚き、ため息をつく。「...なかなか、自由奔放なお嬢さんですねぇ」「お、いー眺め」

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「羨ましい？ふふんー。…ん？あの城って」後ろから胸を揉んでいたのをやめ、「シルヴは知ってるの？」「うぅ…、え、えっと、シルヴさまはわたしの契約者さまです」「！…そう、よーかったじゃなーい！！あんな変態ヒゲ親父何かよりシルヴの方が優しそうだもの！」→

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「ティア、そういうことぽんぽん言うから契約切られちゃうんですよ〜…」「だーって本当のことじゃない、大体ね、ちょっと意見したくらいで契約切るとか言い出すくらいなら」「こっちから願い下げよ！」「…羨ましい、そうゆうところ」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「ズバリ言いますねぇ...」苦笑しながら二人のやりとりを見守る。「ってことは、姉ちゃん、あんたは契約はしてねぇのか？」まぁひとりでこんな所いるぐらいだもんなぁと。

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 「契約はしてないわよ。数十年？ん？わかんないけどしてない」「さすがと言うかなんと言うか…」「ふふーん。…あ、そういえばウェスは？今なにしてんの？」「……」「？仲良かったでしょ？」「う、ん」（そうだ、ティアは、知らないんだ。あの後のこと）→

柳谷まこと @yana_tani

@Y_Yggdrasill 視線を落とすシャロの指がかすかに震えているのを、ティアは見逃さなかった。だから。「んー」だきぃっと再び後ろから。「むぇええ？！」「ま、いっか！この場にいない奴のこと聞いても仕方ない！うふふ今はこの感触だけでうふふ」「しししシルヴさまたすけてえええ！！」

ファンタジスタコウさん @Y_Yggdrasill

@yana_tani 「(...察しはいいようですね)はいはい、そのへんにしていただきましょうねぇ」優しくシャロを引き離し、ぽんぽんと頭を撫でる。「で、一人でいるってわけか...それにしても、なんでこんな所来ちまったんだ？むしろよく来れたなぁ」