プログラマースレイヤー - プロジェクト炎上
- ChihiroShiiji
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早朝のネオトーキョー。ヤマノテ・カーゴからスシヅメ・トランスポートによって今日も多数のクローンシャチクがブラックメガコーポに送り届けられる。路地には末端プログラマー向けの違法デバグ屋やソースコピペ業者、セクシーペアプロ屋といったアングラめいた屋台が並ぶ。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 07:09:16「エッ、コミットってなんですか?」ニュービープログラマーのサワモトは、サブバージョンの意味を理解していなかった!いまから急いでコミットを行っても、フルコンフリクトは免れない!ナムアミダブツ! #プログラマースレイヤー
2012-11-09 18:52:30カラテ宗派の一つであるエディタ・カラテはさらに多数に枝分かれしており、常に互いが互いを血で血を洗う抗争を繰り広げている。特にヴィム・カラテとイマックス・カラテの確執は深く、平安時代から常に争ってきたという。古事記にもそう書いてある。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 19:31:25「チームのみなさん、こ、ココはイテレータです。オ、オブジェクトを辿りひとつひとつ順番にやっていきます、終わったら次の…オブジェクトですね。ア、あーイイ……見つけたデザイン・パターンを無視することは不可能なんです、そのう、わたしはプログラマですので……」 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 19:43:31気づくとデコレーター化されたオブジェクトが二つ増えていた。「あー、イイ……」男が感極まって痙攣する。「皆さんハジメマシテ、私の名前はアジーオブフォーです。今日はコードをリファクタしにきました。リーダー=サンいましたら…どうかリファクタさせてください……」 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 19:51:13プロジェクト・メンバ達もコードが柔軟化・複雑化される様をただ黙って見守るしか術がない。このデザパタマニアは数分の内に6パッケージをリファクタしてみせた。しかもその内4パッケージはフレームワークの核だ。これにより彼は完全にコードを掌握してしまったのである。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 20:12:18プログラマ名鑑#4 【アジーオブフォー】全てがオブジェクトに見えている超オブジェクト指向プログラマ。なおかつ適用できるデザイン・パターンを見つけたら適用せずにはおられないやっかいな気質を持ち合わせている。このためコードは過剰な柔軟性とともに肥大化する。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 20:29:04『フジキド・ケンジよ、ここから先は俺に任せろ。俺のコビト・カイハツの力があれば、この疲れ切った肉体を動かしバグをしらみ潰しにできるぞ』…と。時刻はまさにウシミツ・アワー。睡魔が跋扈する闇の時刻であった。いつものフジキドならばこの声を無視していただろう。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 20:47:45ALAS!だが、何たる悲劇か!迫りくる納期を強く意識するあまり、未熟なるフジキド・ケンジは、その恐るべき声に応えてしまったのだ。フジキド本人はおろか、ドラゴン・ゲンバリーダーでさえもその正体を掴めなかった正体不明のプログラム・ソウルの声に。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 20:48:29((俺の体に宿る、名も知らぬプログラムよ、俺の代わりにこの体を動かしてくれ。…眠い!納期はともかく眠い!横になりたい!そして全てを終わらせて冷たいフートンに入って死者のごとく安らかにこの身を横たえたい!))その瞬間、フジキドの意識は完全に消え去った。 #プログラマースレイヤー
2012-11-09 20:51:21違法なUNIXサーバが唸りを上げて時代遅れのHDDの回転数を上げていく。「あのう、プログラマースレイヤー=サン。RAID・ジツなしにこれ以上の回転数は…」エイギョーが恐る恐る尋ねる。「心配ない。テストコードは万全です」直後、サーバは爆発四散!サヨナラ! #プログラマースレイヤー
2012-11-09 22:01:22リー・アラキ係長の『イモータル・プログラマー計画』により、ズンビー・プログラマーが出現!「アバー」彼らは帰宅すら許されず、無心にUNIXをタイピングすることを強いられているのだ! #プログラマースレイヤー
2012-11-10 19:14:28プログラマ名鑑#05 【ザ・テンプレートメタ】 神話級プログラマのニンジャソウルをその身に宿した事で精神が崩壊。高速で動作するコードを書くが、他人から見たら発狂しているコードにしか見えず、可読性移植性に乏しい。 #プログラマースレイヤー
2012-11-10 19:26:34#6gates:Earthquake:本当にこのコードは最新か? アースクエイクはUNIXから担当にIRCメッセージを送る。バージョン管理すら崩壊したマッポーレベル・デスマではドキュメントなど信用できない。アクチュアルなコード・リーディングが必要なのだ。 #プログラマースレイヤー
2012-11-12 01:47:57獣めいた臭いが古く厳めしいオフィスに満ちている。その中心では社名の刺繍入り作業ジャケットを纏う一人の老人が、五脚もの椅子を連ねて横臥し深い瞑想に入っていた。彼こそはゲンバの主、プロジェクトに最後に残ったリアル・プログラマ、ドラゴン・ゲンバリーダーである。 #プログラマースレイヤー
2012-11-12 02:01:30「ドグサレッガー!」深夜のカワサキヨルモアカルイビルの一室にヤクザスラングが響き渡る。「ナンオラー!?スッゾコラー!」コワイ!UNIXの前で憤怒する者、プログラマである! #pgslyr #プログラマースレイヤー
2012-11-28 10:41:23サービス・ザンギョの24hモーレツ・サラリマンも大方が椅子を並べ、短い眠りにつくウシミツアワーのオムラ・システムズのオフィス、プログラマが?何事か? #pgslyr
2012-11-28 10:42:42見よ!渋面プログラマの見るUNIX画面を!スパゲティめいた制御構造がジグラットの如くそびえる長大スタティック・メソッドである!タツジン? もちろん違う。相も変わらぬヒトデブソク、漸く確保したシンジン・シャイン その思考の迷宮がそのまま書き下された混沌がこれである。 #pgslyr
2012-11-28 10:46:12「もっとインストラクションすべきであったか…」今更ホゾをバイトしても後のフェスティバルである。実際そんな余裕のある人員配置でもなかった。それどころかこのデスマ・プロジェクトには満足なシヨー・ドキュメントすらないのだ。最初から炎上は必至であった。 #pgslyr
2012-11-28 10:48:04ムハァと呻いてプログラマは仕切直す。ドキュメントはなく、説明させようにもシンジン・シャインは自身の書いたコードの全容を把握できてはいまい。事ここに至ってはバグ含みとはいえコードしか手掛かりはない。アクチュアルなコード・リーディングによりあるべき仕様を推測するのだ! #pgslyr
2012-11-28 10:49:25しかしマキモノめいて延々と続くメソッドの混沌を読むことはプログラマにとってさえベイビー・サブミッションとは言えぬ。いやむしろ高度に論理的なプログラマ知性に取って不合理なコードは拷問とさえ言える。その苦悶の叫びこそがさきほどのヤクザ・スラング・シャウトであった! #pgslyr
2012-11-28 10:52:36「ザッケンナコラー!」ヤクザ・スラングを吐き散らしながら孤独なリーディングは続く。シンジン・シャインはシューデンで帰らせた。ドーリョー=サン達はオーセツで短い夜を死んだように眠る。この深夜のオフィスでこそプログラマは人目を気にせず一匹の野獣に還ることができるのだ! #pgslyr
2012-11-28 10:55:51「イヤーッ!」「グワーッ!」ピーエムは要件定義の工数を10人日削減!彼にプログラム知識はない!プログラマーが一人吐血して絶命!「イヤーッ!」「グワーッ!」ピーエムは基本設計の工数を14人日削減!彼にプログラム知識はない!プログラマーが一人吐血して絶命!#プログラマースレイヤー
2012-11-28 14:21:44