『月光条例』のキーワード“でくのぼう”の定義とは

 作者とファンの対話から見えてくる、ラストへの布石かヒント。
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Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro センセー。幸福の王子の様に本来周囲から期待される役割を放棄して自分のやりたい事を貫く生き方をデクノボ―だという定義が元々納得いっていないのですが、そんな一般的でない定義を共有している様に一寸と天道がデクノボ―だよなぁ等と呟くのは拙いでしょう。

2012-11-07 12:56:44
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas ふむふむ。「役に立たない人」の意味だと言うデクノボーの定義からくる、この物語に於ける使い方に納得できないんだね。 ふむ。ではどう言う言葉でなら月光を表現できるかなあ? あい済まないが、君の頭脳をお借りしたい。m(._.)m

2012-11-07 15:38:23
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro でくのぼうの辞書的な定義は『1人形。あやつり人形。でく。 2 役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。また、そのような人をののしっていう語』で、社会一般での共通認識もそのような物でしょう。

2012-11-07 19:31:38
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 基本的になニュアンスとして、自ら動かない者、自らの意志を示さない者、働かない者、役に立たない者を指してでくのぼうと一般的には呼ぶのだと思います。自己の意思を示して行動に移している者を指してでくのぼうとは通常呼びません。変人、変わり者でしょうか。

2012-11-07 19:42:34
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro ただ、宮沢賢治的ニュアンスで、社会に理解されずとも自分の理想を貫く生き方を自虐と誇りをない交ぜにしてデクノボ―とくくる考え方も分かります。でも、これは自虐と誇りがない交ぜになった自己に対する概念であって、他者の幸福の王子をもそう呼ぶのは一寸…。

2012-11-07 19:52:35
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro そして、そのデクノボ―の概念はセンセイを直接知る月光にしか通用しない筈なんですよ。だから、月光が「俺はデクノボ―だからよ」とか言うのなら分かりますが、一寸や天道が今回の月光を指してデクノボ―と表現するのは明らかにおかしいのです。

2012-11-07 20:02:56
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 今回の月光を指して一寸や天道が評するなら、「意地っ張りじゃな」「頑固者じゃな」「ヘソ曲がりじゃな」「天の邪鬼じゃな」「損な性格じゃな」辺りになるでしょうか。社会一般的なでくのぼう概念しか知らない彼らが「デクノボ―じゃな」と言うのはありえないです

2012-11-07 20:09:30
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 終わりです。長文で生意気ですみませんでした。意地を張る月光に呆れる二人に対して月光が「俺はデクノボ―だからよ」と独りごちて、宮沢賢治的デクノボ―概念を知らない二人が『どうゆう意味だ?』と顔を見合わせる、とかなら理屈は通ったと思うのですが…。

2012-11-07 20:15:24
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas ありがとう。 あなたはいいねえ。ちゃんとていねいに教えてくれた。 むずかしい内容のコトをあきらめず、突き放さずに、ちゃんと最後までまとめてくれた。 こういう意見がいいのだよなあ。と思います。 だとしたら、会話の常としておれからの言い分も冷静に聞くおつもりはあるかな

2012-11-07 20:39:23
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro もちろんです、先生。短く纏められず長文過ぎてお恥ずかしかったですが、読んで下さってありがとうございます。

2012-11-07 20:43:58
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas いいねえ。会話をしたいんだ。(笑) まずね。デクノボーの一般定義とおれが使っている定義とはそんなに離れていないと思うんだ。 辞書の「役立たず」という定義を使っているんだよ。 自分に与えられた役を果たさない、というのはその役に立っていない役立たずだよね。

2012-11-07 22:33:50
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas それをセンセイや月光に当てはめたんだよ。 センセイは自分が親から期待されたコトを果たしてないこと、月光は、チルチルとしての主役を果たさないコト。 ねえ、不自然ではないでしょう? そして、天道と一寸法師に「デクノボー」と言わせたのには、奇しくも

2012-11-07 22:39:40
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas 全く違う、デクノボウの件を知らない二人が同じコトを言っている、と言うコトを表現したかったのです。 つまり、同一の意味で天道一寸法師が使ったというコトが重要なのではなくて、「奇しくも同じ呼び名を使った」、というコトがやりたかったことなのでした。 それで月光の

2012-11-07 22:43:58
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas デクノボーというキーワードを強調しておきたかったのです。 それが、おれの意図です。 デクノボーと言う言葉の定義にはあなたとおれに於いて違いがあるようですが、それは、ヒトそれぞれの自由は認め合うという範囲ではないかと思います。 ですから、自分の意図を伝えたいと

2012-11-07 22:47:56
藤田和日郎 @Ufujitakazuhiro

@Ei_Yas 思ったのです。 あっはっは。あなたの言ったとおり、自分の考えを文字にすると、長くなりますねえ。 会って喋れば一発で理解なんでしょうがね。(笑) 聞いてくれてありがとうございます。 仕事中につき、失礼いたしますね。では。

2012-11-07 22:51:22
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 先生、ありがとうございます。仰る意図は分かりましたが、デクノボーの一般的ニュアンスとは、『期待された役割を果たさない』役立たずと言うよりも、『そもそも役割も何も期待されないような』役立たずではないかなーと思います。私の感覚ではありますが。

2012-11-07 23:42:34
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 『期待された役割を果たさない』役立たずは、「期待外れ」や「見込み違い」といったニュアンスで表現されるモノで、そこでデクノボーという言葉を使うのは一般的かなぁ。一寸達にデクノボーと言わせたのがキーワードとして強調したかったのは分かっていますが。

2012-11-07 23:46:01
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro うしとらやからくりをこよなく愛する擦れたマンガ読みとして月光条例でずっと気になっているのが、ここでのデクノボーのキーワード強調の様に神の見えざる手が見え過ぎている事なのです。作者の意図が見え過ぎて、自然な展開に見えない事が多々あるのです。

2012-11-07 23:50:46
Ei_Yas @Ei_Yas

@Ufujitakazuhiro 最後です。うしとらやからくりではキャラクター同士の自然な遣り取りで物語が紡がれて行きましたが、月光ではなんだか先生が行きたい方向に強引にキャラクターを引き摺って演じさせて、読者から見て不自然に見える展開が目立つ気がします。お仕事頑張って下さい。

2012-11-08 00:12:20