ベネリR1/MR1のショットガンらしさという点では、分解手順にもあった。 フォアエンドキャップを回して外し、フォアエンドを取り去ればバレル(と結合したアッパーレシーバーも共に)が外せるというのは、実にショットガン的だ。
2012-11-01 01:43:10以前ベネリR1/MR1について長々呟いた時にこうツイートした(http://t.co/AcEd5f46 )が、これは間違いだった。 フォアエンドキャップを外すだけではアッパーとロアーは分離しない。
2012-11-10 21:50:29Benelli MR1 .223 Teardown: http://t.co/s9qiKi6m @youtube 分解工程についてはこの動画の0:50以降が分かりやすい。 R1も手順自体は同じだ。
2012-11-10 22:00:18この動画の2:00~2:10の辺りで回し外しているパーツが件の「バレルロックキャップ」だ。 動画では簡単に素手で回しているが、GUNのレポートではR1/MR1両者共にかなりのトルクで締められており、ポンチなどの工具無しで外すことは厳しいようだ。
2012-11-10 22:04:39他にプライヤー等も使えないわけでないが、トリガーアセンブリの取り外しやボルトアセンブリの分解の際にも使いまわせることを考えると、こちらの方が一つで済むというメリットがあるのだろう。
2012-11-10 22:07:52このロックキャップ外し用のピンについては動画内でも解説がある通り、MR1の場合フォアエンドに組み込まれたバレルロックキャップのクリックディテントが工具として使える。 R1の場合は当然この様なフォアエンド形状とはなっていないで、別途必要になるだろう。
2012-11-10 22:10:14また、バレルロックキャップ後部に存在するスプリングは「バッファースプリング」となっているが、これはボルトやピストン等のムービングパーツグループの為のものではない。
2012-11-10 22:12:56これはこの銃の構造を見ての通り、ロアレシーバーから突出したピンに貫かれるガスピストンとシリンダー(=それに結合したバレル)をスプリングを介して締め付けているバレルロックキャップに締め付けられることで固定されているバレル・レシーバー構造の為だ。
2012-11-10 22:17:07これは通常の同構造のアッパー・ロアー分割構造を持つアサルトライフルなどとは違い、リコイル等でレシーバーが上下に分割されやすい構造の為だ。 GUNのレポートでは「ピン結合の場合早々にガタが出るだろう」とのこと。
2012-11-10 22:20:37ということで、ベネリはこの銃のアッパー・ロアー結合の方式を一種通常のショットガンのようなマグチューブ(ピストンなどを貫くシャフト)でバレル(及びアッパレシーバー)を保持しロックキャップとの間に緩衝用のスプリングを挟む構造としたのだろう。
2012-11-10 22:23:10しかし、ピン一本あればフィールドストリップだけではなく、ボルトキャリアの分解やトリガーアセンブリの取り外しまで出来る事を考えれば、R1の場合は他のハンティングセルフローダーに比べるとかなりのアドバンテージではないかと思われる。
2012-11-10 22:32:08例えば、同じハンティング用ガスオペライフルのWinchester Model 100やRemington Model 7400等を例に取り、これらの銃の分解動画を見るとフィールドストリップレベルでもかなりの手数や工具を要し、また部品数も多い。
2012-11-10 22:36:06Winchester Model 100 Disassembly: http://t.co/7I09A01n @youtube
2012-11-10 22:38:20GunWorks - Remington 7400 Carbine (Various Calibers): http://t.co/PZ5OE1YX @youtube
2012-11-10 22:39:55この様に、これらはボルトやガスピストンにアクセスするだけでもかなりの手間だ。 勿論、R1/MR1はこれらに比べれば遥かに後発なので、比較としては間違いかも知れないが、そうである分しっかりと改良されていると言える。
2012-11-10 22:42:08と、毎度の事だが長々要領を得ない駄文を垂れ流した。 参考資料はGUN誌オンリーで、R1は09年1月号、MR1は10年3月号。 基本的な解説は前者でほぼ網羅されており、R1/MR1の機構面ではこれが現状最高の資料だと思われる。
2012-11-10 22:46:43