俺たちの鳥取――日本で唯一スタバがない県――
ずん子、めたん、きりたんの目が、道場の正面に立っている小さな女の子に注がれます。といっても、きりたんよりは大きいので、14歳くらいでしょうか。全体的に起伏の乏しい身体は、巫女服を着込んでいてもかなり薄く見えますが――幸も薄そうな雰囲気です。
2012-11-14 17:09:26まさか、あなたが道場破りさんですか?(;゚∀゚) えーっと、大変申し訳ないんですけど、うちはそういうのお断りなんで……。 http://t.co/geq9IQac
2012-11-14 17:09:42そう言うと、彼女は手にぶら下げたうさぎを床に落として、瞳を閉じました。そして、巫女服の襟をめくってちらりと鎖骨を覗かせたかと思うと――素早く「幣」を取り出して、ずん子たちの眼前で舞い始めます。
2012-11-14 17:10:07……っ。天地が『覚醒――アウェイクニング――』している……。身体から、力が……。 http://t.co/N4BXa9wU
2012-11-14 17:10:20わっ!?( ゚ω゚;) わっ! ……なんか身体から勝手に妖力が出てくよ!? なにこれ!?∑(゚д゚*) http://t.co/4dr9LIkL
2012-11-14 17:11:20彼女の舞に合わせて、ずん子たちの内に秘めた妖力もまた、目覚めていきます。勝手に、彼女たちの身体から金色の球体が漏れ出したかと思うと、その一部が、巫女装束の少女の方へと移ろって――。
2012-11-14 17:11:32――しかし、そこまででした。道場の入口から唐突に現れたイタコ姉さまが、息を切らしながら印を切り、奪われかけたずん子たちの妖力をはたき落としたのです。背中から不意を打たれた巫女の少女は、ほんの少しだけ驚いたような表情を作ると、床に置いたぬいぐるみを拾い上げました。
2012-11-14 17:12:21あなた、『中国うさぎ』ですわね!?(#゚皿゚) 出雲から東に向かっているという情報が届いたので気にしていましたが……まさか、あたしたちの前に現れるなんて……。 http://t.co/dIgGQIOe
2012-11-14 17:13:21知り合いじゃないし、親戚でもないですわ! 全然違いますわ!(#゚Д゚) http://t.co/3ThBoNDm ……ただ、凄まじい妖力の持ち主が中国地方にいると、風の噂で聞いたことがあって……あなた、何をしに来たんですの!?
2012-11-14 17:14:52……………………こちらの方角から、中国地方まで、りんごが飛んできた。りんごには妖力が宿っていた。妖力の濫用は危険。だから、少し吸い上げて、あのりんごを吹き飛ばしたのは誰の妖力か確かめようとしただけ。――あなたの他に、もう一人の妖力が混じっていたはず。その人は、ここにいる?
2012-11-14 17:15:35(りんご? ……まさか、リンゴ狩りで吹っ飛ばしたりんごたちがそんなところまで飛んでいったんですの!?(ノ∀`;) つまりもう一人はずんちゃん!? ……させませんわ!) http://t.co/Br754VJp
2012-11-14 17:15:59りんごと言えば、前話(http://t.co/CrKbaA2K )で、イタコ姉さまの頭に生えたりんごを「ずんだアロー」で吹っ飛ばしたときのアレです。少女――うさぎの雰囲気から並々ならぬものを感じたイタコ姉さまは、ずん子を庇うようにして、彼女に詰め寄りました。
2012-11-14 17:16:25ふふ……。ふふふふふふふ……(¬_,¬)キラーン 七尾に昇格したおかげで、ここのところ色々なものが溜まって溜まって仕方なかったんですわ……(アハーン http://t.co/Cx9yBGNU
2012-11-14 17:16:59