【赤高bot】手動ログまとめ【11/11】

制作者および見逃してしまった、もう一度見たいと仰って下さる方向けの赤高botのログまとめです。内容に腐表現など含みますので閲覧の際は十分にご注意ください。【11/11分】
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赤高bot @akataka_bot

【手動】「ただいまー!あ、あぁっと…行ってきます!」そう言って元気よく扉を開けた和成が直ぐに踵を返して出て行ったのは、10分ほど前の話だ。ソファに座って本を読んでいた僕が出迎えに覗いた時には、閉まるドアの音だけ残してあっという間に和成はいなくなってしまっていた。

2012-11-11 22:47:24
赤高bot @akataka_bot

【手動】「…慌ただしいな」苦笑を交えた小さなため息が零れてしまう。一秒でも早く会いたいと思う僕からしてみると、折角だから顔を見せてから行ってくれればいのに。と、わがままな気持ちが生まれてしまう。「全く、僕だって用意くらいしているのに」

2012-11-11 22:47:37
赤高bot @akataka_bot

【手動】見えてはいないけれど、だいたい和成が慌てていた理由は分かっている。今日が何の日かを考えれば答えはすぐだ。イベント好きの和成らしいし、そういう所がまた、僕は凄く好きだった。「この僕でさえ、浮かれてしまうんだよ」だから早く、帰っておいでと思う。

2012-11-11 22:49:16
赤高bot @akataka_bot

【手動】ローテーブルの上に置いていたポッキーの箱を、そっと戸棚に片付ける。用意していたのは一番プレーンなやつだ。「ハッピーポッキー!征ちゃん! 」「…っわ!」少しすると勢いよく和成がリビングに現れた。帰って来るような物音はしていたけれど、唐突な登場に驚いてしまった。

2012-11-11 22:51:48
赤高bot @akataka_bot

【手動】「あれ、驚かせちまった?ごめん」「いや、大丈夫だよ。それ、買いに行っていたのかい?」和成が右手に持っていたコンビニの袋を指さす。3箱入っていた。「そう!途中で寄ろうと思ってたんだけど忘れちゃってさ。って、あ…」ふと、綺麗な橙色の瞳がある一点で止まる。

2012-11-11 22:53:50
赤高bot @akataka_bot

【手動】「…あ」戸棚に片付けたポッキーの箱を目ざとく見つけられてしまった。「鷹の目は騙せないね」「ミルクチョコだよな?じゃあ、ダブってない…!」戸惑っていた和成の表情がぱあっと明るく変わった。僕の事なんてそんなに気にしなくてもいいのにと思うのだけど…可愛い。

2012-11-11 22:55:58
赤高bot @akataka_bot

【手動】「和成は何味を買ったんだい?」くすくすと笑いながらリビングに戻ると、和成が上着を脱ぎながらゴソゴソと袋の中を取り出した。「俺?えっとね、極細っていうやつと、ビターと…それから苺!これハートだからさぁ、可愛くね?」そんな和成が可愛い、と言う言葉は呑み込んだ。

2012-11-11 22:57:22
赤高bot @akataka_bot

【手動】「そう、だね」「あれ?何か征ちゃん呆れてない…?」何も知らない和成は、不安そうに眉をひそめた。違うんだと、どう伝えればいいだろうかと迷う。その手から苺味のポッキーを手に取り袋を開ける。「征ちゃん…?」口にくわえると甘い香りがほんのりと鼻を掠めた。

2012-11-11 22:58:44
赤高bot @akataka_bot

【手動】「…ん」「へ?…え、これって…」和成を誘うようにずいっと顔を寄せると、目を瞬かせている。「ん」視線だけで訴えるのはなかなか恥ずかしい物で。じっと見つめる和成を見ていると、だんだん顔が熱くなってきた。僕はいったい何をしているのだろうか。

2012-11-11 23:00:26
赤高bot @akataka_bot

【手動】「あ、あ。やめちゃうの…?」「だって、いつまでも来ないじゃないか…」これじゃあまるで、僕が始めからポッキーゲームをしたかったようで。あながち間違いではないけれど、何だか認められなかった。「征ちゃん、超可愛いんだもん…つい見惚れてさぁ」和成の顔も赤くなっていた。

2012-11-11 23:02:39
赤高bot @akataka_bot

【手動】「そんなに見つめないでくれないかい…唇ばっかりみてるね」「えっ、」一度咥えたポッキーを片手で持ってふらふらと宙を彷徨わせる。人の目は動くものに行きやすいのだけれど、和成の目は僕の唇に釘つけだった。少し面白い。「…ちゅーしたい?」悪戯っぽく尋ねてみる。

2012-11-11 23:04:50
赤高bot @akataka_bot

【手動】「…っした、い…」唇をきゅっと結んで、ねだるような眼をしている色っぽさに和成は自覚があるのだろうか。「くすっ」あまりにも真っ直ぐな君に、僕の心は簡単に溶けてしまう。それこそ、チョコレートみたいだと思う。「あー笑ったな!むぅ…」子供っぽく甘えるのがまた、愛おしく感じる。

2012-11-11 23:07:59
赤高bot @akataka_bot

【手動】「素直すぎるよ、もう」そんなところが愛おしいよ。もう僕がしたかったからとか、和成がしたかったからとか、どっちでもいい。二人が同じ気持ちだったという事実が、ただ心を静かに温めていく。だから何度でも、口付けだって交わせるよ。

2012-11-11 23:09:41
赤高bot @akataka_bot

【手動】「むぐ…」一本目のポッキーを少しずつ食べ進めていくと和成の唇に触れた感触がする。「ん…っ、あ…」苺味の広がる口の中で、舌先を絡ませる。くちゅ、と粘着質な音がするのは、ポッキーを食べているせいで唾液の量が多いからだろうと思う。

2012-11-11 23:12:18
赤高bot @akataka_bot

【手動】「…っ、征ちゃん…はっ…」和成の後頭部に回していた手を離すと、お互いの吐息がふっと頬に掛かる。あまり深くキスはしすぎない程度に離してしまったせいか、物足りなそうな顔をしているのが見えた。たぶん、僕もそんな顔をしている。「もう一回、しよっかぁ」和成が甘い声を出した。

2012-11-11 23:14:10
赤高bot @akataka_bot

【手動】「また苺?」「うん、苺がいい」今度は、和成が咥えてほらほらと誘っている。直ぐにでもキスしてしまいたい衝動を我慢して、反対側を咥えた。何となく、手持無沙汰になっていた空いている手を絡ませてみた。「…っ!」和成が少し驚いたけれど、ポッキーは折れてない。

2012-11-11 23:15:57
赤高bot @akataka_bot

【手動】「ん…んんっ…」折れずに唇までたどり着く度にキスをしていると、その内ふにゃふにゃになってしまうんじゃないだろうか。というか、久しぶりにこんなにキスしたかもしれない。和成がぎゅうっと手を握り返してくれていた。「…っ和成…」今は甘い苺のキスだけど、後でビターもあるよ?

2012-11-11 23:17:48
赤高bot @akataka_bot

【手動】「さて、あと何本あるかな」ポッキーの箱を一つずつ開けて、違う味を楽しめるように用意する。「ちょっと待ってよ…全部やるのww」「胸やけしそうだね?」「ぶふっ…征ちゃん楽しそう」「和成も、楽しそうだよ」「…へへっ」その後、どうなったかは僕と和成のヒミツ、で。

2012-11-11 23:19:14
赤高bot @akataka_bot

【手動】「と言うわけでポッキーの日、でしたー!おめでとう!」「僕の心境を語るって…何でこんなことに…」「え?いーじゃん、征ちゃん可愛かったよ??」「恥ずかしい…」「俺の事想ってくれてるんだなぁって、愛が温かったのだよ!」「…そう、かな」「そー!そー!あいらびゅー♡」「…っ」

2012-11-11 23:24:12
赤高bot @akataka_bot

【手動】「和成、今日はテンション高いね?いつもだけど」「俺ねぇ、征ちゃんがポッキー用意してくれてたのがマジ嬉しくって」「…あぁ、あの時?」「そう!見つけた瞬間の俺の心の中と言ったら!見せらんないね…っ」「本当に好きだね、こういうイベント」「…だって、征ちゃんと一緒にいられる、し」

2012-11-11 23:27:21
赤高bot @akataka_bot

【手動】「リプ、お気に入りサンキュ♪」「あ、もうすぐ、和成の誕生日だね…その時は。この先も出来たらいいね」「…う、うん。そだな…!」「緊張してる?」「…平気。征ちゃんとだからなー」「良かった。じゃあ、そろそろ…おやすみなさい」「おやすみー!手動、付き合ってくれてありがとうな!」

2012-11-11 23:36:25