エヴァQ談議

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

ちょっと、エヴァQ二回目の感想を書いてみるか。一応、ネタバレ注意。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

一回目の鑑賞の際も、エンディングの「桜流し」が流れ始める辺りの強烈な切なさが良かったんだけど、同時にこの切なさはガイナックスの過去作（トップをねらえとか）に近いものの、何か違う気がしていた。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

二回目を見て凄く意外な結論が出たんだけど、エヴァQの切なさってFF6の世界崩壊後のマップを飛空艇で飛ぶ切なさに近いと思うんだよね。世界崩壊（ＦＦ6） 　http://t.co/DID6jZQW

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かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

FF6の世界崩壊後では、仲間達がばらばらの地点に飛び散って、各々の崩壊後の生活が確立してしまっている。それをセリス達が一人一人訪ねていって、「頑張って、みんなで世界を救おうよ！」と説得していく。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

エヴァQでも、本来は説得が凄く重要な要素だったはず。でも、目覚めたシンジ君にまともな説得をする大人はいなくて、彼は誰とも現実を一緒に受け止めることが出来なかった。そういう時に出てきたのがカヲル君だったけれど、そもそもミサトさんがまともに話してれば感が強い。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

カヲル君に一緒に槍を抜いて世界を取り戻そうと持ちかけられた時のシンジ君の顔が見てられない。あれ、闇金ウシジマ君の被害者っぽいじゃないですか。周囲の人間関係がボロボロで、明らかに頭おかしい話をされても、藁にもすがる思いで突き進む人っぽい。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

狂信者の塔で訳分かんない新興宗教にハマッてるストラゴスの心境に近いと思う。ああいう人に必要なのは、孫娘のリルムのような日常に戻してくれる人で、訳の分からない御託を並べる人達じゃない。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

それを切ないと言って良いのか分からないけれど、基本的にはシンジ君の周囲に取り残されちゃった感を観客が追体験する映画だと思う。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

あと、アスカも凄く切なかった。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

多分、エヴァ破のラストでシンジが綾波を助けるような熱意で、3号機の起動実験の時のアスカもシンジに助けてほしかったんだと思うんですよ。でも、シンジは綾波を助ける方向に進み、その結果、ニアサードインパクトを引き起こしてしまった。そりゃ、ガキシンジ、死ねくらい言われてもおかしくないよ。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

そういう思いを14年溜め込んで、久しぶりに会ったシンジは、（アスカ視点からすると）、何か訳分かんない美少年と一緒にエヴァに乗ってるし、槍抜くなって言ってるのに抜こうとするし、しかもこっちを殴ってくるし…最低だよ！多分、そこらへんの機敏をマリは理解してる感じだと思う。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

そういうシンジとアスカの別々の感情が、ラストシーンで交差するから、エントリープラグの中にいるシンジをアスカが助けて、砂漠を歩き始めて「桜流し」が流れるまでが異常な切なさになってるんだと思う。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

エヴァQのラストシーンのアスカとシンジの関係って、ヤシマ作戦のシンジと綾波の関係を逆転させてますよね。本当は助けてほしかったはずのアスカが、助ける役のはずのシンジを助けている。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

EOEのラストでシンジのオナニーに巻き込まれることを拒絶したアスカが、シンジに期待した役を拒絶されまくった結果、今度は自分がシンジを助ける役に回っている。そういう点が、凄く感慨深いなぁと思いました。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

多分、エヴァに対して求められる要素って、「ロボットと怪獣のバトルシーン」、「訳分かんない謎を解き明かしていく楽しみ」、「シンジ君を中心として人間ドラマ」の三つなんだろうけど、僕はエヴァQで三つ目の人間ドラマに非常に満たされましたね。新たな謎とかは、正直よく分かりません。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

逆に、「ロボットと怪獣のバトルシーン」を求めて見に行った人には、足りない映画だったと思う。宇宙戦シーンと戦艦が飛ぶシーン以降、あまり魅力的なバトルシーンが無いもの。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

@akita_kia エヴァQ二回目を見て、シンジ君がカヲル君の最初の目的にこだわって事態を悪化させている融通の無さは、周囲に置いてけぼりにされて藁をも掴む思いですがった事を途中で止めても、自分が壊した世界に取り残されるからだと感じました。

秋田紀亜 @akita_kia

@wak まあ、そうなんでしょうけどねえ。止めなくても、その方法は無効だということは発案したカヲル自身が言ってるのに。常に流動する状況に柔軟に対応できない精神状態になっているということでしょうかね。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

@akita_kia 彼の状況を考えると、仕方が無いかなと。そもそも、シンジ君がまともな精神状態なら、「どうして槍を抜くと、世界が元通りになるの？」とカヲル君に尋ねるはずだけど、特にしていなかったですし。カヲル君を信じたというよりは、カヲル君の案に惹かれてしまったのかなと。

秋田紀亜 @akita_kia

@wak それは分かるんですけどね。／ところで、『破』のラストでカヲルがエヴァの暴走を止めてましたよね。あれでは『Ｑ』にはつながらないと思うんですけどねえ。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

@akita_kia そこの分断はよく分からないんですよね。結局、サードインパクト起こってるじゃんっていう。

秋田紀亜 @akita_kia

@wak やはり、『破』の後に（設定の整合性が取れないレベルの）急な路線変更があったんだろうなあと。震災の経験を踏まえたという噂もあるし。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

@akita_kia それはありそうですね。破では初号機に突き刺すことでサードインパクトを止めたはずの槍が、何でリリスに突き刺さってるのかとか、中の経過の説明がよく分からなかったです。震災の経験を反映っていうと、やっぱりシンジ君がネルフを放浪するシーンとかですかね。

秋田紀亜 @akita_kia

@wak なるほど。／あのネルフもそうでしょうけど、世界全体じゃないでしょうかね。震災＝ニアサード／フォース、という。震災後のリアリティに追いつくために、ストーリーも変更されて、同時にぽかぽかした人間関係も破棄された、とか。

かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン @wak

@akita_kia ありえそうですね。槍もそうだけど、破のラストではシンジ君の行動を煽っていたミサトが、Ｑではシンジ君に二度とエヴァに乗るなと言っていたり。震災前のＱがどういう脚本になる予定だったのか分からないけれど、あのミサトさんの変化は全く共感できませんでした。