TL納涼百物語【第四話】

@ghost_tl

【第四話】四本目の階段は@achamoth_haru様でございます。と、いうか私でございますね、本垢の方で語らせていただきますが、よろしくお願いいたします。

@ghost_tl

その前に、ダイレクトメッセージにておひとつ怪談を頂いたので、披露したいかと存じます。

@ghost_tl

「特別養護老人ホームで勤務します。昨晩お春さんにお迎えが来る瞬間に立ち会いました。泣きながらヨダレを垂らし苦しみながら逝きました。目を見開き天井を凝視していたので、見ると黒い塊があり、逝くと同時に消えました。地獄に落ちる瞬間に見えました。家族も悪口しか言わない方でした。合掌。」

@ghost_tl

善い事はせねばなりませんね…死後の自分の為にも…

はる @achamoth_haru

@ghost_tl と、いうわけで続きまして語らせていただきます、赤本はるです。あまり心霊現象に遭遇したことはないんですけども…よろしくおねがいしますです＞＜

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 最初に断っておきますと、心霊現象には全く遭遇したことはございませんし、また、霊感の強い人に出会った事もありません。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl ですから、私が今回語る話は、人間の怖さになります。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 私はライブに行くのが趣味でして、良く好きなバンドのライブに脚を運びました。それは姉妹揃ってであり、また、姉もライブが好きであちこち地方を飛び回っていました。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 特に姉は私以上のライブマニアであり、行く回数もすざましく、先日も名古屋に行ったばかりです。そして、その名古屋で、姉、なんと1桁の神チケットを当てたのです。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 姉の今回脚を運んでいたライブは、ライブハウスで行うものであり、入場の順番が早ければ早いほど、良い席、特に最前列を取ることが出来るのです。ライブハウスの最前列などは、憧れのバンドに触れられるかもしれない機会…

はる @achamoth_haru

@ghost_tl みんなが喉から手が出るほど、その席に行く事を望んでいました。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「じゃあ気をつけたほうがいいよ、<姉>さん」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 姉の友達が、言いました　　　　「出るんだって」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「安全ピンで、刺してくる人…居るんだって」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 最前列に行きたいが為に、安全ピンで刺してくる人がいる。それも、集団で。

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「しかも、名古屋だけじゃないのよ。東京にも出たんだって」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 姉はその話をきいて、愕然としました。けれど、正直、姉にとっても、私にとってもその話は、それで終わってしまったのです。<よくある話だから>です

はる @achamoth_haru

@ghost_tl よく考えれば怖い話ですが、そんなことは、日常茶飯事だと…ライブに行くものにとっては、そう思っていたんですね

はる @achamoth_haru

@ghost_tl けれど、話はそれで終わりませんでした

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「ねぇ！すごいのよ！　名古屋ではかならず、ボーカルがダイブしてくるんだって！」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 名古屋に立つ前、姉は興奮気味に私に言っていました。普段はダイブなんてしないのに、名古屋では毎回してくれるんだって。姉はダイブされたらどうしよう～ｗなどと、嬉しそうに言ってしましたが

はる @achamoth_haru

@ghost_tl その晩、すごくがっかりしたような顔で、私の部屋に入ってきました

はる @achamoth_haru

@ghost_tl その理由を聞いた瞬間、私は悲鳴をあげました

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「今日もダイブしたんだって…でもね」

はる @achamoth_haru

@ghost_tl 「二階席に居た友達が見たんだって。ダイブして、流されて、一番後ろまで行ったとき、ボーカルの顔が大変歪むのを」