続　魔法少女三十路★マジか

ヘルしなま＠もう恐17E-09 @shi_na_ma

巴マミ（32）、杏子がプレイしている熱血硬派くにおくん、に関して調べてみたところ、なんだかシリーズ関連作が数世代のハードウェアにまたがって大量にリリースされていてちょっと眩暈がする。　#魔三マ

ヘルしなま＠もう恐17E-09 @shi_na_ma

でも…、佐倉さんが興味を持ってくれるなら頑張って探しちゃおうかしら…などと古書店に行く楽しみを増やしてしまう巴マミであった。　#魔三マ

ヘルしなま＠もう恐17E-09 @shi_na_ma

（あら、この『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』って4人同時プレイが出来るのね…うふふ）　数々の仲間割れで流された生き血を啜り続けた呪われたソフトであることを巴マミ（32）はまだ知らない…　#魔三マ

まるいはやお @maruihayao

暁美ほむら（31）、ファミコンにソフトをセットする様をマミに不思議そうな目で見られる。「どうしてソフトに息を吹き掛けるの？」「え、当然でしょ？」「えっ」「えっ」 #魔三マ

ヘルしなま＠もう恐17E-09 @shi_na_ma

@maruihayao よく見ているとほむらだけではなくさやかも杏子もやっている。何のおまじないなのか困惑するばかりである。　#魔三マ

源 @Minamoto_DOD

色が気に入ったという理由でれいほうを選んだ旧姓佐倉杏子（３１）。やめて！　チーム選びは繊細なものなのよ！　#魔三マ

源 @Minamoto_DOD

マミさんってロードランナーとかレッキングクルーなんて得意そうな気がする。ピクロスも　#魔三マ　＜休日一人でピコピコやってる感覚

源 @Minamoto_DOD

@lakudo_bot 「中途半端に気障やってるから、お持ち帰りもされないんだよ。怖くて手が出せないってのが実情じゃないか？　お前らの周りの男」「「！？」」　こ、この女天才や……三十路未婚達はごくりと息を呑んだ。#魔三マ

かさぎ修羅 @kasagishura

#魔三マ　――これまでのあらすじ　・マミさんぎっくり腰　・マッサージチェア初体験　・もう３０歳なんだから落ち着いてください（ぇー　というわけではじまるよー。地獄がな（ぇぇー

かさぎ修羅 @kasagishura

「う、うう…」夕方、マミはフラフラになりつつ帰宅した。幾多の魔獣とともに幾千幾万ものフラグを叩き潰してきた歴戦の勇者（笑）である彼女はしかし今、見るも無残にぐだぐだな状態で家に入り、そのまま倒れた！「せ、背中が…あう、あうぅ…」そう、これぞマッサージ機に虜にされたものが掛かる症状

かさぎ修羅 @kasagishura

――揉み返しである。「痛いわ痛いわぁ」あの後別の電気店でもう一度マッサージをしたらこの有様だよ！田舎の子供じゃないんだから電気店を遊び場にしないでください。「うう、こんなことになるだなんて…もうマッサージチェアには座らな…いわけでもないわ」どうやらあの快楽に身も心も染められた模様

かさぎ修羅 @kasagishura

「まあマミさんも相手いないからね。機械に走るのも仕方ないよね。むしろ未来を先取りしているよね」やめてくださいまど神様その目、その豚を見るかのような目は。「え、でも最近増えているんでしょ？　機械というか、機械の中に誰にでも股を開くよーな恋人を」シャラップ。それ以上いけない。ガチで。

かさぎ修羅 @kasagishura

ともかく「あ、話題そらした」お黙りなさい。えー、ともかく。「…ふ、ぅっ」マミは痛む身体を必死に引きずって、ベッドの上に転がり込んだ。荒い息を吐く。もはや布団をめくる力もないようだ。「んっ」手を伸ばす、と背中が突っ張る。それでも、彼女は懸命に手を伸ばし、古びた縫い包みを手に取った。

かさぎ修羅 @kasagishura

「ダッチワイ」違うから神様。お願いだからマミさんの癒しを穢さないでやってください。

かさぎ修羅 @kasagishura

「ふ、ぅ…」大きな熊の縫い包みを抱きしめて、マミの顔に安堵が生まれる。人は柔らかいものに包まれると、安堵を得るという。「ひぐっ！」が、今の彼女にとって、その安堵は苦痛と両隣であった。「う、うう」やがて抱きしめるのを諦めたのか、マミは、胸の上に縫い包みの頭を乗せた。「はふぅ…」

かさぎ修羅 @kasagishura

そのまま、マミは全身の息をゆっくりと吐いて、力を抜いた。「んっ、…ふぅ、んぅ…」安らかな寝息を立てる。眠っている。ひとときの幸せに包まれて――。

かさぎ修羅 @kasagishura

「●REC開始」で、そこの邪神様は一体何をなさってらっしゃるんですかビデオカメラなんか持って。「んー、マミさんが、万一ここに来たときの為の映像を」やめてください。ガチでハルマゲドンが始まりますから。マミさん勇気と憎悪と怨念を以て神殺しやらかしますよ。「相手にとって不足なし！」

かさぎ修羅 @kasagishura

あかんわこの神様。――ともかく次の日。「ぶえっくしょん！」マミさんは風邪を引いた。まあこの時期にいくらふわふわとは言え縫い包みひとつ乗っけただけじゃあねえ。「あと、途中で縫い包みが蹴っ飛ばされてたよ。マミさんの旦那になる人は大変だろうねえ」ノーコメントで。

かさぎ修羅 @kasagishura

「なんだか朝っぱらからひどいことを言われたような気がするわ」「気のせいだよマミさん」「…？　今何か聞こえたような？　まあ、いいわ。今日はせっかくだから有給にしよう…」マミは会社と魔法少女同盟に連絡をして、改めて布団の中に入った。「ああ…、世間一般の皆様が働いているのに、休む、

かさぎ修羅 @kasagishura

なんて甘美な、でも禁忌の誘惑に堕ちてしまったのかしら…あ、このフレーズ使えそう」マミはベッドの下にあるノートを出して、先ほど口走った単語を書きしたためた。「えらい余裕があるねマミさん」「そんなことないわゲフンゲフン今にも…ああ、駄目ね、幻聴が聞こえるなんて」

かさぎ修羅 @kasagishura

マミは渋々ノートをしまった。「これは本格的に疲れている証拠ね。うん、今日は何も考えずに寝ましょう」長いこと戦ってきた彼女は、引き際というものを心得ているのであった。「人生的な引き際も心得て欲しいよね。もういい年なんだし」いやまあそれはその。

かさぎ修羅 @kasagishura

――あっという間に夕方　「あれもうこんなじかん」マミは呆然と窓から毀れる赤い光を見つめていた。部屋一面を真っ赤に染め上げるそれは、今日一日を無駄にしたマミを叱咤しているかのようで。「大自然にそんな意思ないから」シッ、こういうことで自分にプレッシャーかけないと中々動きづらいの。

かさぎ修羅 @kasagishura

ただでさえ年取るたびに身体動かすのが億劫になるんだから、まだ良心の呵責があるのはいい方です。「今も充分駄目だと思うなあ」だからシーッ。ともかく、マミはのろのろと身体を動かした。「うーん…ッ！」何気なく、身体を伸ばす。と、身体中からバキボキと音が鳴る。「うぐ」幸い昨日ほどではない。

かさぎ修羅 @kasagishura

とはいえ、心を錆付かせるには充分な音でもある。「うう…」どうすべきか、悩む。もう一度マッサージチェアに座りに行くか？　いや、近隣の電気店に連日で行ったら変な人扱いされる。じゃあ即金で買う？　無理を言うな。十万二十万ポンと出せる程裕福ではない。ならオークション？　今日中に届かない。