漢字の指導方法メモ

あつみん @atuminn4724

定着度の高い漢字の指導の在り方を調べている。エビングハウスの忘却曲線では、24時間後には、74%の内容を忘れてしまう。したがって、一度勉強するだけでは漢字は覚えられない。そこで、繰り返し勉強することが大切となる。では、どのように、勉強すればよいのか。

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ある研究では、上位層の子どもは、次のようなことに気を付けて漢字を勉強しているという。 ・文章を書くときに習った文字を使う。 ・漢字の意味に注意する。 ・書き順を正しく覚える。 ・熟語を調べる。 ・繰り返し書く。 ・途中から手本を見ないで書く。

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ただ、機械的に記憶しようとするだけではなく、意味に注意したり、熟語を調べたりするなど、意味やその使われ方などと関係付け、語彙として記憶しようとしているようだ。

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非漢字圏日本語学習者の漢字学習ストラテジーに関する研究を調べる。そこから、小・中学生に対する漢字学習の効果的な指導方法などを見いだすことができるかもしれないなどと考えているなう。 また、漢字をしっかりと身に付けるには、定期的な復習が必須である。

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どのようなタイミングでどれくらいの分量をどれくらいの時間で、どのような方法で複数（反復練習）すればよいのか整理したい。

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「空間認識力は知能指数を図る大きな要素になっている重要な能力ですが、漢字を覚えることは、その空間認識力をも高めるようです。」（杉田久信2010）

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漢字指導の方法は、①漢字の読み方、用法例の音読→②空書き→②指書き→③なぞり書き→④うつし書き→⑤手本を隠して一人書き、という手順をとる。難しい漢字は、「つがわ式漢字記憶法」を活用する。（杉田2010）手順自体は至って一般的な指導方法であるが、各教室で確認したい方法である。

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「つがわ式漢字記憶法」について、調べる必要がありそう。津川博義著『世界最速「超」記憶法』（講談社＋アルファ新書）漢字の忘れがちな一部分に赤丸印を付けて憶えていく方法だそうだ。さらに、このような指導を徹底した上で、定期的に漢字ミニテストを行い、定着を図ることも進める。

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学力を伸ばす簡単・確実・効果的な３つの方法（杉田2010）→①授業の終わりに、学習した要点を隣同士で話させる。②テスト勉強は必ず宿題にする。③同じテストを忘れたころに何度も宿題にする（土日の宿題として３回以上出す）これくらい基礎学力にこだわりをもって徹底して指導することが大切。

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杉田の学校では、基礎学力の底上げを図るための取組を学校全体のものにするために、基礎学力のモジュール学習を「基礎的学習の時間」の名称で特設し、毎日30分（15分×２コマ）の反復学習を実施。朝の活動15分（８：２０～８：３５）、基礎学力の時間15分（８：３５～８：５０）の取組。

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「つがわ式漢字記憶法」をネットで検索。「偏差値37から医学部合格」などと銘打った記憶法。Youtubeで「薔薇」という漢字を記憶する方法を紹介し、体験版のＰＲをしている。私もその方法で、「薔薇」という漢字がすっきり書けるようになった（笑）。子どもたちへの指導にも活用できるのでは。

あつみん @atuminn4724

津川は、「薔薇は読むのは簡単だが書くことは難しい。従来の漢字の記憶法は、必ず漢字の形全体を覚えて、ひたすら書くことを繰り返すというものだが、私共はその繰り返しが一切ない。たった一カ所を一回覚えると永久に記憶できるという方法。植物だから、二つともくさかんむりがついている」と解説。

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「薔の方は、一見難しそうだが、小学校で習った土という漢字の中に人、人という漢字が入っている。と理解してください。そして、最後は、回るだけですね。薇の方は一見微笑の微に似ているが、横棒が一本多い。横棒の上が山で下がπ。記憶するのは一カ所だけ。後は覚えてはいけない。」

あつみん @atuminn4724

「一カ所だけ丸を付ける。（土のところと横棒のところに丸を付ける）これで覚えられました。」と言いながら薔薇という漢字を隠すといった記憶法である。既有の記憶に巧みに関係付けながら指導し、覚える場面を限定することによって確実に記憶に残そうというものである。

あつみん @atuminn4724

このような記憶法を参考に、各教室でも漢字を指導できると子どもたちの記憶に残りやすくなるのではないか。薔薇という漢字を解説するのに、つがわ式記憶法の説明も含めておよそ2分30秒。活用するのには無理のない時間でもある。