シャムロックの軍用機講座#1 「三式戦闘機飛燕」
- Yukarin_7TP
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飛燕飛ばしてみた (1:10) #sm17025162 http://t.co/WGrObaP1 …これがMMDだって言うのかい? 凄すぎるな… ところでMMDの「D」は何だっけ。
2013-01-20 18:30:14日本陸軍の三式戦闘機「飛燕」と言えば、日本の戦闘機としては唯一液冷エンジンを搭載したことで有名だ。ただ、違うのはエンジンだけじゃない。機体の設計思想も、従来の日本機とは異なっていたんだ。
2013-01-20 18:37:00普通、戦闘機が敵機とドックファイトになったら、運動エネルギーが高い方が勝利する。運動エネルギーとは要するに、速度だね。あるいは高度でもいい。降下すれば、高度は速度に変換できる。
2013-01-20 18:38:19戦闘機と言うのは、この運動エネルギーの制御が大事なんだ。他の日本機は「運動エネルギーの損失が早い」がその分「運動エネルギーの回復、増加が早い」ことであの運動性能を発揮していた。
2013-01-20 18:39:47一方、三式戦闘機は別の方向で運動エネルギーの制御を試みた。「そもそも運動エネルギーの損失が少ない」という方法だ。つまり、どんなに動き回っても速度を失わない機体だね。
2013-01-20 18:41:34では三式戦闘機の運動性能が他の日本機に比べて優れていたかと言うと、そうでもなかった。敵側の連合軍の評価では「他の日本機よりいくらか速い」と言う程度で、特筆すべきところはないと見られていたようだ。
2013-01-20 18:44:05日本側のパイロットの評価も、例えば海軍の紫電改のように全てにおいて好評とはいかず、特に上昇力の無さを指摘する人は多かったようだね。
2013-01-20 18:47:02ただ何しろ液冷エンジンだから、空気の薄くなる高高度でも機動性の損失は空冷が主流の他の日本機に比べれば少ない。だからB-29への迎撃で活躍できたんだ。
2013-01-20 18:48:11有名な事例では、B-29への空中特攻を行う震天制空隊の飛燕が敵機に高度一万メートル付近で体当たりを敢行して、成功例をいくつも出してる。しかも驚くべきことに、特攻にも関わらず生還者すらいるんだ。
2013-01-20 18:50:47特に凄いのは、B-29への馬乗りだ。一機の飛燕がB-29の後上方から体当たりを敢行し、失敗。しかし引き起こすと、B-29の真下に張り付いてしまった。パイロットは機を上昇させてまずプロペラでB-29の尾翼を削り、そのまま飛び抜けて最後には操縦席に上からプロペラを押し付けた。
2013-01-20 18:53:28このままB-29はそのまま墜落し、飛燕のパイロットは生還。また体当たりに飛んで成功し、最後には五式戦に乗り換えて終戦まで生き残っている。まったく、タリズマンも真っ青だね。
2013-01-20 18:54:53とは言え、飛燕のように優秀な高高度性能を持つ戦闘機でさえ空中特攻に投入するほどだったんだから、やはり当時の日本軍の技術的な限界は見えていた。通常攻撃で撃墜できるなら、機体は帰還して失われるまで何度でも使えたはずなんだ。
2013-01-20 18:57:01でも、僕はそういう技術的な限界に決して屈しないで戦うパイロットたちは、どんな技術よりも素晴らしいものを持っていると思う。こればかりは理屈では語れない。同じ戦闘機乗りとして、心から尊敬出来る勇敢なパイロットたちだ。
2013-01-20 18:59:01と言う具合に、こうしてときどき軍用機の話題を話していこうと思う。本当ならこういう話題は中の人が自分のアカウントでやるべきなんだろうけど…(苦笑
2013-01-20 19:02:46