1/18 #同題ssBSR まとめ お題「せいざ」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

1/18～1/21(22:00) 今回のお題は 『せいざ』 提案者はランプリイさんです。ありがとうございます #同題ssBSR

はなと @87taoru

【三政】「光は速くてもここに辿り着くまでは遠い。つまり彼処で一番輝いてる星はもう其処にねぇってことだ」「…だからどうした」shit 戦から帰るなりぼろぼろで俺の膝に甘えてる誰かサンのことを言ってんだ【せいざ】 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【佐かす】仰向けで見上げた空から星灯りが人の形を取り舞い降りた。「来てくれたんだ」鳥に託した星図の暗号は里の者しか読み取れない。「これでもう思い残」「軽傷だろう」「あ、バレてた？」草を払い軽々身を起こす。「じゃ、共闘開始といきますか」「今度だけだぞ」<せいざ> #同題ssBSR

とき葉@政小わすれてない @tokiha_ai

【政小】奥州は政宗様から始まって、端々まで繋がってできている。星々が繋がって星座ができているように。政宗様のすぐ隣に繋がっているのが、ずっと俺であればいい。そう願い、俺は夜の星に手をかざした。【せいざ】 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【三金】足の指に感覚が、ない。「もう無理だよお……」厠に立つどころか背を丸めることも許されず、正座を維持させられたまま半刻。「この程度で音を上げる者に秀吉様の茶会への出席は許可しない！」「ひいい」――でもこんなに長い間一緒にいてくれるの初めてだね。<せいざ> #同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【せいざ/幸村】「貴様、何をした」「え？」「忍びに正座させられておったろう？」「あっ」顔から火が出るかと思った。「いえその、鍛錬に熱が入り、障子を」くすくす。微笑んだ眼が、遠くを…。「幸せ者め」ああ、そうだ。毛利殿のご家族は。「…はい」何故か、泣きたくなった。　 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【吉官】「……凶ツ星が甕った、連なったァ……」奴が抱えた数珠の大玉に本当に星空が映っているのか傍目にはよくわからない。そもそも星見がしたけりゃ、わざわざこんな地下に降りて珠なんざ覗いてないで、表に出りゃいいだろう……お前さんは、何もかもよくわからんよ。<せいざ> #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【天谷】「人は死ぬれば皆、等しく北天の星となるのよ……」「いいえ、根の国は地の底ですよ……刑部さん」貴方は爛れた肉を棄て、誰と結び繋がって美しい星座になりたいのですか？――問いかけのかわりに白い帯の端を掴み指に絡ませ引き寄せた。さあ繋がりましょう。<せいざ> #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【友垣】「……そろそろお前やばいんじゃないか？」「い、いや、俺はまだ平気だ。お前こそ限界だろう？」「ま、まさか、余裕だよ余裕！」「フ……抜かせ」先に足を崩したほうがこの店の勘定を全て支払う。そんな他愛ない賭けの時ですら、最後までお互い折れることはなく。<せいざ> #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【官市】「お願い、お星さまのおともだちを連れて来てあげて」大木のように太く黒い手が星天に向かって伸び虚空を掻き毟る。「つかめない……つかめない……どうして？」「気にするな、“おともだち”ならここにもいる」小枝のように細く白い手がそっと握られ、繋がった。<せいざ> #同題ssBSR

しもべ @smberei

「いただきます」目の前には夢中で鍋に向かう小早川がいる。自分の勤行の時は一刻も保たないのに、いざ食事となると一日中でも落ち着ける。それを見る度、人は自身が敬意を払うものにのみ従い努めるのだと再認識する。本当に素直な生きものですね、と高僧は静かに微笑った。/せいざ #同題ssBSR

@nemptilly

【小十郎と梵】すうと迷いなく夜空を指差す。「梵天丸様、あれが北斗七星にございます」示す指先には柄杓を模っていると言われる星々。博識な小十郎の言葉に耳を傾け、時折問い、正座した両足が痺れるまでゆったりと静かな時を過ごすのが梵天丸の密かな楽しみであった。 /せいざ #同題ssBSR

@nemptilly

【双竜】「Hey,竜座ってのがあるんだろ？」「ええ」昔話がてら唐突に訊いてきた主君に、言い伝えでは竜は倒されるそうですが、と付け加えて返す。「Hum…だがオレはタダでは倒れねぇぜ、小十郎」好戦的に天を睨む隻眼は鋭く、傍らの右目は存じておりますと傅いた。 /せいざ #同題ssBSR

@nemptilly

【三←吉】きらきら。天の川を溶け込んだような銀の髪が揺れた。「貴様は何故星を見る」「…人は死ぬると星になると言うであろ」「それがどうした」「われはああはなりたくないのよ」どんなに煌々しくとも、何百と時を経てぬしの居らぬ世界を見下ろすのは寂しい、サビシイ。/せいざ #同題ssBSR

たま＠取引用 @kabikiller_tko

【佐幸】大きな戦が終わってから暫くした頃、薩摩の端の傾きかけた庵に住み着いた者がいた。一房の髪を括った男は足が悪いらしかったが、晴れた夜には背をぴんと伸ばして縁側に座っている。そして、その傍らのもう一人が指す光を追っては、並んで遥か西の星々を眺めている。／せいざ #同題ssBSR

喨々 @asagiparty00

日本では古来、プレアデス星団をすばると呼んだ。すばるは六文銭にも似ていることから「六連星(むつらぼし)」とも呼ばれる。「枕草子」にも書かれている。「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」と…＜せいざ＞#同題ssBSR

さ @sakisosss

【幸佐】佐助の主は惚れ惚れするほど姿勢のいい男である。ぴしりと背筋を伸ばして、長時間膝を揃えて座っていても涼しい顔をしている。正座の苦手な佐助は天井裏から楽な体勢でのんびりとそれを眺めていることの方が多い。今日も相変わらずの男前で、少しだけにやける。<せいざ>#同題ssBSR

おやねこ　山あり谷あり @oyakesiroke

『殿、全員揃いました』『分かった、今行く』数多な犠牲を払い漸く成し終えた天下統一。希望持ち皆笑いあい、互いに手を結ぶ世界を築くと心に誓ったあの日からやっと… 儂と共に行こう なあ、三成 居並ぶ者達の間を通り抜け、ゆっくりと席に着き威儀を正して静座した【せいざ】 #同題ssBSR

さ @sakisosss

【幸佐】長い指先が遠くの星を指す。「あれが北極星」それであれが北斗七星、とそこから柄杓の形に指を動かす。「あれは動かないから、覚えておくといいよ」迷子になっても安心だからね、とからかうように笑うから、「お前がいるからいい」と言ってみた。否定の言葉はない。<せいざ>#同題ssBSR

れ @Rnk57

【伊達佐】｢例えばさ、白鳥座の星が皆ブラックホールになったら、白鳥じゃなくて鴉になったりしねえのか｣｢うわあ、またそんな変なことをいう｣ああ、でもあれだよ、白鳥座ってもう星雲とかブラックホールとかもってるらしいよ。｢Hum,あれはもう鴉だったのか｣ <せいざ> #同題ssBSR

閑井嵩 @syusizu

【官兵衛と大谷】南蛮の伝承。あるものはその強さを讃えられあるものはその美しさを讃えられて星となったという。｢小生は何だ、知性かね｣｢主は不運であろ｣｢な…じゃあお前さんはどうなんだよ｣｢我か。我は星になぞならぬ｣｢じゃあ何だ｣｢塵芥よ。ふさわしかろ？｣<せいざ> #同題ssBSR

purin @purinJpg

【闇色】ぴんと背筋を伸ばして座する彼の姿。心にグサリと矢を突き立てられたような思いがした。静かだが堂々とした佇まい。確かに見たことがあるはずだった。「…あなたが、市の探している人なの？」その後ろ姿に、決して思い出すことの出来ない誰かの面影を探していた。/せいざ　#同題ssBSR

葵 @aoi_YKM

【お市】「せいぎってなぁに…？市、わからないわ…」だって市は無くしてしまったもの。無くしてしまったら、ほら、音も意味も違うもの。確かにここに在ったのに。一角。あと一角が足りないの。市の胸を突き刺して、ぽかりと穴を空けて亡くなった、大切な貴方の一文字。/せいざ #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【長政】 正義とは、歩みを止めぬこと。 市よ、刮目するのだ。 座して留まってしまっては、未来へ続く命も途絶えてしまうから。/せいざ #同題ssBSR