茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第８５５回「おそるべし、サイパンダ！」

茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ！　ぷれいりーどっぐくん、おはよう！

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連続ツイート第８５５回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日のサイパンの空港でのできごとについて！

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おさ（１）昨日facebookで公開した「飛鳥日記」については、船を下りたサイパンから帰ってくるところまで、また他のことも補充して、増補改訂版を近日中に公開します。それはそうと、サイパンの空港で、これは「飛鳥日記」に書くネタではないな、と思う面白いことがあったので、ここに書く。

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おさ（２）サイパンの空港でチェックインして、出入国審査を済ませて、免税店のエリアに入った瞬間である。突然、パンダの絵が、大量に飛び込んできた。あちらにもパンダ、こちらにもパンダ。Tシャツにもパンダ、ぬいぐるみにもパンダ、クッキーにもパンダ、チョコレートにもパンダ！

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おさ（３）一瞬、私はどこにいるのだろう、と思った。ここはサイパンだったよね、南の島、サイパンだったよね。それが、なぜに、これほどまでに大量のパンダが！　人間の脳は、このような時に、見当識を失って、懸命に「解釈」を見つけ出そうとする。それで、私の脳も、必死になって考え始めた。

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おさ（４）そういえば、昨日宿泊したホテルにも、たくさん中国人観光客がいたな。かつての日本人の勢いが、そのまま中国人に移ったようだ。ということは、この大量のパンダのお土産は、中国の人たちに対して、サイパンと中国の友好、つまり、サイ中友好を訴えかけているのであろうかっ！

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おさ（５）次に思ったことは、「あれ、サイパンに動物園ってあったっけ？」ということだった。サイパン動物園があって、パンダが飼育されていることで有名、なんてことがあったっけ？　それで、赤ちゃんパンダが生まれて、それがメディアに話題になった、なんてことがあったかな？

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おさ（６）サイパンの空港の免税店で、大量のパンダのお土産ものに囲まれて、「これはどういうことか？」と必死になって解釈を求めているあの時間帯（１０秒くらい？）の私の脳は、ああ活性化の青春時代を謳歌していたことだろう。そして、答えは、余りにも残酷に、そして軽やかに露見したのだった。

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おさ（７）結論から言えば、「サイ中友好」も、「サイパン動物園パンダ飼育説」も間違っていた。懸命なる読者の中には、すでに悟った方もいらっしゃるかもしれない。私の視線は、Tシャツの、パンダのイラストの下の文字に向かった。すると、そこには、「SAIPANDA」と書いてあったのである。

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おさ（８）SAIPANDA、サイパンダ、サイパン＋パンダ、、、ひょっとして、これ、駄洒落？　しかも、英語のpunじゃなくて、日本語の駄洒落？　その解釈が間違いない、と悟った瞬間、私は脱力し、その場でひざかっくんとなって崩れ落ちそうになったのだった。スゲー！　サイパンダ！

茂木健一郎 @kenichiromogi

おさ（９）「サイパンダ」という駄洒落だったら、日本人以外にもわかるんじゃないかと思った方、チッチッチッ、甘いね。パンダは、鼻にサイの角をつけてサーフィンしていたのだ。そう「サイパンダ」の「サイ」ね。スゲーな、日本人のゆるキャラ力。中国人観光客も、びっくりだよね、コレ！

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第８５５回「おそるべし、サイパンダ！」でした。