【金融緩和だけでは駄目な理由】アベch.ニュース2013/2/9

株価・為替

↑　麻生財相『（アベノミクスへの期待により）それが気分に跳ね返ってきて株が2000円上がってみたり、為替がわれわれの意図しないぐらいに７８円とか７９円とかだったのが、いきなり９０円なんてことになったのだと思っている』

「麻生ショック」により円が急騰したと報道されていますが、麻生財相はアベノミクスへの期待は為替に想像以上の効果が有ったという趣旨の発言をしただけで円安への懸念やネガティブな発言は一切していません。もし本当にこの発言で円が急騰したのなら報道の仕方に問題があったのではないでしょうか。

雇用・所得

復興

【コラム】金融緩和だけではダメな理由

http://twitpic.com/c24jke
グラフは日米のGDPギャップ（デフレギャップ）を現した物です。

第4回経済財政諮問会議　参考資料　『デフレ脱却について』　より
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2013/0205/agenda.html

米はリーマンショックからGDPギャップがかなり緩やかにしか改善していない事が分かります。
米が行った一連の量的緩和を以ってしても、4年かけてもGDPギャップを埋める事が出来ないということです。
巷では米が年内にも量的緩和の出口戦略に移行すると言う観測が出ていますが、GDPギャップや失業率を見る限りはまだまだ量的緩和を続ける必要が有るように見えます。
また、３～４%のインフレ目標を掲げてより強力な金融緩和をすれば短期間でGDPギャップを埋められる可能性もあります。
しかし、下記のような報道も出てきています。

【信用市場に過熱の兆し＝スタインFRB理事】
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324406204578290894272182734.html

結局財政出動無しではGDPギャップ解消まで何年掛かるか分からない、下手をすればGDPギャップを抱えたまま次をバブルが起こってしまう可能性すらあるということです。
デフレ脱却には金融緩和+財政出動の両方が必須となります。