杉作J太郎『「いい男」のイメージについて、再考を促したい。』

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①杉作J太郎『「いい男」のイメージについて、再考を促したい。それはね、「女性に対して、あまりにも話を合わせてくる男は、絶対に嘘つきだ」ということです。繰り返し言っておきますが、男性と女性は、住んでる惑星が違うんです。生き物としてもう、根本から違う。例え相談を持ちかけられても、』

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②杉作J太郎『火星人の言動が金星人に全部分かるわけのないのと一緒で、「そうそう、分かる分かる」なんていう合点が、会話の中で簡単に起こるか、っていうことですよ。相談を持ちかけられても、同意出来なかったり、意見が食い違ったり、場合によっては揉めたりする位が普通だし、当たり前です。』

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③杉作J太郎『勿論、親密で信頼出来る関係が既にある者同士での相談事なら別ですよ？恋人とか夫婦とか、それはいくら違う惑星の住民同士でも、そういう関係を既に結んでいるのならば、「お互い、違う」からこその最大のサービスをし合わないといけませんのでね、話が分からなくても』

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④杉作J太郎『相談に「のる」ということは絶対にしなきゃいけませんし、調子が良過ぎる肯定ばかりしてはいけない局面もあるでしょう。そういう関係でもなく、友達か、せいぜい知り合い位の間柄で、女性の相談にホイホイのって、かつ、その女性の言うことに何から何まで話を合わせる男。要注意です。』

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⑤杉作J太郎『笑ったまま「何とかなるよ」というのが男性。ここまでも何とかなったんだから、今度もまた何とかなるだろう、と思っています。でも、女性ならやはり、「ここまではうまくいったけど、そろそろ気をつけておかないといけないんじゃないの」と思うはずです。認識が全く違うんですよ。』

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⑥杉作J太郎『だからこそ、男と女という「違う生き物」が一緒にいることに意味があるのだと思うんですけどね。違う認識、違う意見だけど、気持ちが一つになれたりもする人間が一緒にいることで、お互いがに楽しかったり、何かが出来たりするんだと思うのです。』

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⑦杉作J太郎『生物学的な意味の「ちがい」だけじゃなくて、男と女がお互いに感じている「違い」、そして、そこから生まれる「わからなさ」は、きっとこれからも解消されることはないと思うのであります。だって、「わからない」部分が何もなくなったら、恋愛も、それからセックスだって、』

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⑧杉作J太郎『みんなつまらなくなるじゃないですか！人はね、きっと、「わからない」ものにかかわったりすることが嬉しい生き物なんですよ。わからないなりに一緒にいようとする、そういう「無理」に無上の喜びを見出して、自分の世界がたしかに広がったことを実感したい生き物なんです。』

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⑨杉作J太郎『「わからない」ものに対してこそ、ぼくたちの「思いやり」と「想像力」は試されて、鍛えられるんです。わからないから知らない、わからないから関係ない、というではなく、わからないものをわからないままに思いやればいい。わからないから、思いやりたい。』

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⑩杉作J太郎『親でも兄弟でも親戚でもない、まったくの赤の他人と出会うこと。この世界に何十億という人間がいる中で、たまたま出会った一人と一人がお互いを思いやるということ。ありえないほどに尊く、尊いほどにありえないことです。』

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⑪杉作J太郎『だから、男も女も、自分だけがおいてけぼりをくらってるのではと思っている人。「わかる」じゃなくて、「わからない」を求めていきましょうよ。でね、そういう「尊さ」「ありえなさ」って、ぼくたちの隣にあんがい、何ということもないたたずまいで存在しているのかもしれません。』

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