ぼくのかんがえた政治とカネ

自分用の備忘録です。 特に、現時点で小沢支持派でない人が見てもまったく 説得力のない文章なので、見ない方が幸せになれます。多分。
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Nurekaeru @Nurekaeru

…えー、そんなわけで、月曜の朝皆様いかがお過ごしでしょうか。 というところで唐突に、「小沢一郎氏の政治とカネ」の話。 昨夜考えてたら投下する前に寝落ちしちゃったので人の迷惑顧みず 今更呟いてみたりします。 でもすごく長いのでスルー推奨。

2010-08-30 05:33:47
Nurekaeru @Nurekaeru

「政治とカネ」という言葉を聞いたら、我々はまず「貴方の言う政治とカネってなんの話なんだ?」、と問いかけることから始めなければなりません。なにしろ、政治活動にカネがかかるのはみんな知ってます。だから世の中政治献金は必要だし、政党助成も必要だと認められているわけで。

2010-08-30 05:33:58
Nurekaeru @Nurekaeru

つまり、「政治」「カネ」という二つの言葉のあいだには、明言できるのは「切っても切れない関係」と言う要素しかないのです。それは例えば「水泳と水着」とか「トイレと便所紙」とかいうのと変わりません。

2010-08-30 05:34:09
Nurekaeru @Nurekaeru

それが「カネ」という言葉が出た途端、なにやら胡散臭いもののように思えてくるとしたら、それは伝統的な貴賤意識に囚われているのに過ぎません。「お金が絡むとなんでも汚く見える」というのはよくあることですが、そこに合理的な根拠があるわけではありません。

2010-08-30 05:34:24
Nurekaeru @Nurekaeru

「いやそうではなくて、そのカネがなにやら汚い方法で集められているのが問題だ」と返されれば、そこで話が漸く明確になります。そう、問われているのは「政治と汚いカネ」の問題なんです。ならば「政治ときれいなカネ」は話に混ぜないようにしなければ。

2010-08-30 05:34:40
Nurekaeru @Nurekaeru

となると問題となるのが、「汚い」「きれい」はどうやって見分けるのか、と言う点。例えば、のどを潤したいと思った時、目の前に差し出された液体が「きれい」か「汚い」かを、我々は「感覚で」見分けることは出来ません。

2010-08-30 05:35:03
Nurekaeru @Nurekaeru

誰が見てもドロドロで、飲めたもんじゃないように見える液体もあるでしょう。でも「お茶」というものを知らない人は、ぱっと見それが飲める(しかも美味しい)なんて思いもよらないでしょう。逆に、限りなく澄んだ美味そうな水の中に微生物ウヨウヨ、なんてこともよくあることです

2010-08-30 05:35:19
Nurekaeru @Nurekaeru

そう言うとき頼りになるのは専門家です。 専門家は我々の知らないノウハウと機材を駆使して専門的な 分析を行い、その水の水質にお墨付きを付けてくれます。

2010-08-30 05:36:59
Nurekaeru @Nurekaeru

さて、では政治にまつわる資金の清濁をいかにして見分けたら良いか。色々考え方はあるでしょうが、もっとも簡潔な回答は「資金の入口と出口に法律というフィルターがあるので、それを通った資金はキレイとみなす。不十分と思う場合専門家に分析を依頼する」でしょう。

2010-08-30 05:37:21
Nurekaeru @Nurekaeru

例えば、今我々が「食べ物」とは見なさぬような様々なものでも、ご先祖の時代には立派な食物として扱ってきたように、フィルターの基準はある程度時代状況によって変わらざるを得ません。それを明文化してまとめ上げたものが法律であり、我々は合理的な疑いが無い時はそれに従う義務を持っています。

2010-08-30 05:37:41
Nurekaeru @Nurekaeru

もちろんこの回答に不満のある方は多いでしょう。フィルターの目が粗すぎて濾過が不十分と疑う気持ちもわかります。この法律(フィルター)のこの部分がおかしいと声を上げることは時に必要なことです。専門家の分析はその助けになるでしょう。

2010-08-30 05:38:01
Nurekaeru @Nurekaeru

でも専門家の分析を仰ぎ、それでも問題なしとなった場合、パッと見の第一印象に固執して「いや、そうは言っても汚いんじゃないのか」といつまでも責め立ててはいけません。それをやったら中世の魔女裁判ですから。法治国家で異端審問なんて恥ずべき振る舞いです。

2010-08-30 05:38:29
Nurekaeru @Nurekaeru

…さて、ここまでの話を踏まえて、昨今話題の「小沢一郎の政治とカネ」について考えてみましょう。まず、「フィルターがザルで、汚いものが入ったんじゃないか」疑惑については、「専門家のうちツッコミ担当(検察)」も既に問題なしという結論を出しています。つまり論がないから反論しようもない。

2010-08-30 05:38:48
Nurekaeru @Nurekaeru

で、始めておいてアレなんですが、実はこの時点で話は終了。結論はもう出ているのです。この話は「政治と汚いカネ」の範疇にはならない。最終的に不起訴について疑念が出ているのは、単に土地登記の時期がおかしいのではないかといういわゆる「期ズレ」の問題だけなのですから。

2010-08-30 05:39:20
Nurekaeru @Nurekaeru

なるほど、その「期ズレ」の背後に、贈収賄などの要素が隠れているのではないかと疑うことは健全です。しかしその場合、せめて贈賄側の業者が当該の不起訴案件について起訴事実として登場していないとおかしい。それがない以上、その疑問には根拠がない、非合理な疑念と断定せざるを得ません。

2010-08-30 05:39:40
Nurekaeru @Nurekaeru

…そんなわけで、「政治とカネ」という言葉には、問題を順序立てて考えていけば完全に否定されるような結論を、合理的な根拠を全てすっ飛ばして、「カネの絡んだ行為は基本的にすべて汚い」と感じる人々の情緒に訴えかけることで、押しつけようとする意図が隠されていることがわかります。

2010-08-30 05:40:04
Nurekaeru @Nurekaeru

我々はこうした用語を用い、非合理な疑念や非合理な憎悪を声高に主張し、人々を非合理にある方向へと誘導しようとする人々をさして言う言葉を知っています。「デマゴーグ」、「煽動政治家」。 これが彼らの正体です。。

2010-08-30 05:40:28
Nurekaeru @Nurekaeru

…常々、小沢一郎氏がこれほどまでに明らかな自らの正当性について、何故自分から積極的にアピールしてこなかったのか不思議に思ってきました。私に限らず、氏のこの姿勢を食い足りなく思ってきた人は多いでしょう。

2010-08-30 05:40:47
Nurekaeru @Nurekaeru

例えばこの件について少なからずコミットしている@nobuogohara氏などもそうだろうと推察するのですが、「彼はこの件について説明を尽くすべきだ」と考える人々は、要するに「そうすれば完膚無きまでに叩きのめせるのに」それをしないことを歯がゆく感じているわけです。

2010-08-30 05:41:24
Nurekaeru @Nurekaeru

まあ、戦術論的には、相手が汚い反則アリのオールマイティープレーヤーですから、もしこの件について完膚無きまでに反論したところで、最悪のタイミングで微妙に論点をずらした「新事実」をでっち上げられることを懸念したのだろうと推測していましたが。

2010-08-30 05:41:44
Nurekaeru @Nurekaeru

でもそれだけでは推論として弱い。なにしろこの件については小沢氏側が圧倒的に有利という他はなく、既に「新事実」による反撃を恐れる必要はそれほどないのではないかと思われるからです。その気があれば最初の検察審査会あたりまでで出すでしょう。

2010-08-30 05:42:17
Nurekaeru @Nurekaeru

そんなわけで常々疑問だったのですが、こうして「政治とカネ」を叫ぶ人々について検討した結果、理由の一端が理解できたような気がします。 「スジを通すことを重んじる正統政治家」たるもの、「デマゴギーの挑発に乗って打ち返す」ようなマネをするべきでないと考えたのではないでしょうか。

2010-08-30 05:42:52
Nurekaeru @Nurekaeru

例えばいわゆるカルトであるとかIDであるとか、そういった論理をねじ曲げることで自らの勢力を拡大しようとする相手に接した時、正面から相対することは時に危険を伴います。議論の土俵に乗ること自体が相手にとってはひとつの勝利であるからです。

2010-08-30 05:43:13
Nurekaeru @Nurekaeru

理非は問題にせず、ひたすら土俵に乗ったことのみを喧伝し揶揄することによって、彼らは相手方の消耗と権威の失墜を果たすことができるし、また自らの立場を相手方と対等であるかのように見せかけることができます。

2010-08-30 05:43:27
Nurekaeru @Nurekaeru

そんな戦いには巻き込まれず我が道を行った方が、得失を比較して前者が有利であると結論づけたのでしょう。煽動に乗せられた人々を「自分の頭で考えれば判るようなことを、ものぐさにも放棄して人の尻馬に乗っている人」と考えれば、「そんなの味方に付けてもしょうがない」と考えるのは納得できます。

2010-08-30 05:43:55