「媚薬」 三色さん

ぷれぜんと!どうみたって「小説」ですよっ。
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三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 電話口の名取さんが今にも倒れそうだったので「何か栄養のつくもの持っていきましょうか」とつい言葉に出した。お願いしてもいいかな─素直に甘えてきた彼に、そうとう弱ってるなと危惧を感じた俺は、塔子さんに頼んで夕飯を弁当箱に詰めてもらった。

2013-02-20 00:17:26
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「お味噌汁は水筒に入れておくわね」「はい、ありがとうございます」「名取さん、お仕事忙しくて疲れてるのね」栄養いっぱいとって元気になってもらいましょうねと、塔子さんが弁当箱を袋に入れて渡してくれた。その時ふと何か視線を感じた。妖か…?

2013-02-20 00:17:49
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「じゃあ行ってきます」カバンとお弁当の袋を持ち玄関の戸を開けると、夏目様─突然声をかけられた。顔見知りの妖がすぐ目の前に立っていた。「何だ?」「先程の話を聞きまして─」どうやらさっきの視線はこの妖だったらしい。「元気になる薬草です」

2013-02-20 00:18:06
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「薬草?」「はい、本来妖の薬ですがヒトにも効きます。元気になりますよ」「へぇ…本当に」「妖力が高ければ特に効くそうです」「そうなのか、ありがとう」俺はなんの疑いもなくそれを受け取って妖に礼を言うと、名取さんのマンションへと向かった。

2013-02-20 00:18:18
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「やあ夏目、来てくれて嬉しいよ」疲れきった顔をしているくせに、煌めきと笑顔は絶やさない。名取さんは俺を迎え入れるとぎゅっとハグをしてきた。「ちょ、疲れているんでしょう」「疲れているから…栄養補給」「ば、バカなこと言ってないで、も…」

2013-02-20 00:18:32
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 荷物を持ったままの俺に名取さんはキスを繰り返す。「ん…」「夏目が一番効くなぁ」俺の顔をのぞき込んで、彼はにっこりと微笑んだ。その笑顔に─恥ずかしくてつい顔を背けてしまう。「お腹、空いてますか?」「ん、そうだね…ろくに食べてなくて」

2013-02-20 00:19:39
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「今用意しますから」待っててくださいと自分を抱きしめている腕から急いで逃れた。用意すると言っても水筒の中身を温めるくらい。そうだ─俺は妖に貰った薬草を取り出した。「変な味にならないかな」臭いを嗅ぎ少し舐めてみたが、無味無臭のようだ。

2013-02-20 00:19:54
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 温めている味噌汁にその薬草をすり潰して入れてみた。良くかき混ぜ、少し味見。大丈夫、いつも塔子さんが作ってくれる味のままだ。これは名取さんにだけ飲んでもらおう─そしてそれらをテーブルに並べると「出来ましたよ」と名取さんに声をかけた。

2013-02-20 00:20:25
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「美味しいね」「塔子さんの料理は美味しいです」「こんなもの毎日食べられるなんて君は幸せだね」「はい─」「夏目が幸せだと、私も幸せだよ」またしてもにこりと視線を向けられ思わず箸が止まってしまう。「お、お茶煎れますね」俺は席を立った。

2013-02-20 00:22:28
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 動揺する俺の背中で、クスクスと笑い声が聞こえる。「なんか新婚みたいでいいねえ」「な、何言って…」「そのまま後ろから押し倒したいよ」「やめてくださいっ」もう、と俺は湯のみ片手にテーブルに戻ろうとした─その時。「ううっ」彼が突然唸った。

2013-02-20 00:22:59
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「どうしたんですかっ…名取さんっ」「うっ…ううう」「名取さんっ…苦しいんですかっ痛いんですかっ」息を荒げ苦しむ彼を前に脳裏に過ぎったのはあの薬草。体に合わなかったのか?─何で先生に相談もせずに彼に飲ませてしまったんだと自分を呪った。

2013-02-20 00:23:21
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「名取さん吐けるなら、吐いちゃって」「違…ハァハァ…う、あ…熱い」「熱い…?」「体が…熱…い、中から…はぁ、は」「と、とりあえず横に」こんな時どうすればいいんだろう─苦しむ彼を抱き起こそうと、戸惑いながらも手を伸ばした。─息が荒い。

2013-02-20 00:25:07
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 名取さんが苦しげに顔を上げる─息を吐き出す唇にドキリとした。湿り気を帯びたその唇は仄かに赤く─何故だろう、妙に色気を感じて直視が出来ない。「夏目─」艶めいた唇が俺の名を呼ぶ。「名取さん…あの…」「夏目…っ」突然─ガシと腕を掴まれた。

2013-02-20 00:25:32
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 掴む力が強く、痛い。そのまま二人して床に倒れ込んだ。「…っ…な、名取さんっ…大丈夫…っん…んんっっ」倒れてしまった彼を心配することも叶わず、噛みつくようなキスで口を塞がれた。「んふっ、んっんんっ」あまりにも激しいキスで息が出来ない。

2013-02-20 00:25:51
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「夏目…ハァハァ…ごめん、我慢できない」「ハァ…が、我慢て…ふっ、ん…ン」貪るようにキスをされ、俺は抵抗する力も出なくなる。名取さんの右手が俺の左手を掴み彼自身をズボンの上から触らせた。「…ぁ」「抑えが効かないんだ」切なげに呟く。

2013-02-20 00:27:06
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「ごめん夏目…お願い…」ファスナーを下ろし今にも弾けてしまいそうなほどに熱くたぎった自身を取り出すと、俺の唇に押し当てた。「キミの口に入れさせて」「…んっ、は、ふ」少し唇を開いた瞬間に、その熱いものがねじり込まれた。「んっ…んんっ」

2013-02-20 00:27:25
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「あ…すごくいいよ…」息は荒いのにうっとりとした声で彼は言う。収まったそれを更にグイと奥に押し込んできた。「っ…ぅぅ」ピストンを繰り返され、喉に当たる度に苦しさに吐きそうになる。やめて、もう少しそっとして─涙で示しても、届かない。

2013-02-20 00:27:44
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 頭を支えていない名取さんのもう片方の手が、俺のズボンを下着ごと脱がした。露わになった俺を少し乱暴に擦り始める。「ぅ…ひっ…」だいぶ濡れてしまっているので滑りはいいけれど、あまりの性急さに強ばってしまった。「夏目ごめん…もう…イクね」

2013-02-20 00:28:16
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 甘い声を出した彼はようやく俺の中に果てた。ぴくぴくと震えたそれは、しかし出ていってはくれず口の中に入れられたままだ。どうしようもなく俺は吐き出された苦い液体を飲み込む。ゴクリとイヤラシイ音が響いた。「夏目…ごめん…まだ足りない…」

2013-02-20 00:28:49
かやん@貴志prラー @minto72111271

@mokamisama 古い絵リメイクですが…。どうか続きもがんばってください…!!! http://t.co/6FrTqxK

2013-02-20 00:48:02
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三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 名取さんの呼吸はまだ治まらない。俺自身を扱いていた手が後ろに回された。「ふ…くっ…んっ」俺ので濡らされたとはいえ、急に指を入れられて痛みが走る。「ああ、ダメだ…もどかしい」突然彼のモノが口から引き出され、見上げる視界が明るくなった。

2013-02-21 00:56:08
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 名取さんが細長いビンを手にして戻ってきた。乱暴に封を切り、アルミのキャップを外す。とろっとした液体が彼の手に落ちた。オリーブオイル─それが何かを把握したときにはもう俺の中に滑り込まされていた。「ひゃ…っ名取さん、それ」感触に呻く。

2013-02-21 00:57:18
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 「これならすぐ入れても大丈夫だろう」「…う…はぁ…す、すぐは…」「待っていられないんだよ、夏目…でも君が痛くなるのも困るし」「はうんっ」グリグリと指をかき回されて、俺は大きく喘いでしまった。「なんかね、凄く元気なんだよ…ここが…」

2013-02-21 00:57:58
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 一度果てたとは思えないほど張り詰めたものを、自身で掴んで俺に見せる。激しく動く指に揺すられながら、俺の目にそれが焼き付けられる。「なんでだろう…ハァハァ…あんなに疲れてたのに」名取さんは指を引き抜き俺を反転させた。「ま、待って…っ」

2013-02-21 00:58:18
三色 @mokamisama

@kaya_miya @ss_shi_su_i 元気って─元気になる薬って、そっちのことかい!─四つん這いという恥ずかしい格好にされ、俺は心の中でそんな突っ込みをしてみたが後の祭り。「待てないんだよ、夏目」興奮した彼の声が響く。ぬるぬるになった俺のアソコに熱いモノがあてがわれた。

2013-02-21 00:58:47