2/23 #同題ssBSR まとめ お題「焦燥」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

2/23～2/26(22:00) 今回のお題は 『焦燥』 提案者は卓生(影分身)さんです。ありがとうございます #同題ssBSR

紫翠🌱垢移動してます @shisui_sabotage

【病の軍師】ずっとここに居たいと思う。この先を見たいと願う。それなのに、…もうすぐ自分はここから居なくなる。君達がくれる希望も、笑顔も、未来も全て失うんだ。君達の為に何が出来る？何を残せる？もう時間が無い。僕は居なくなる。全て失う。嗚呼、何で、何で。【焦燥】 #同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【焦燥/半兵衛】急がなくては急がなくては僕には時間がないんだから「半兵衛」この国はもっと豊かになれるんだ戦乱さえ乱世さえ終われば秀吉に天下を取らせて揺るがぬように豊臣を強くしてもっともっともっともっと「半兵衛。何を焦っている」…焦ってなんか。ただ、…夢を、ね。 #同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【焦燥/毛利】何をしておる何故止められぬ左翼遅いわ早にせねば右の部隊が保たぬであろう「ええ…使えぬ者共め！もうよい、我が出る！」迂闊。兵に焦燥など見せては動揺させるだけ…「全ては我が手の内よ！」そう。案ずるな。貴様らの国は我が守る。…この首に代えてでも。　 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【光＋久】血潮の朱。業火の紅。赤に呑まれた黄金色の狩場を眺め、しばしの陶酔。先刻までそこにいた筈の者がかき消える煙のように失せたことにすら気付かず。「一大事にございますッ！松永殿が謀叛を……」ぱちり、と火の粉が爆ぜた。「――公は、いずこに？」<焦燥> #同題ssBSR

@nemptilly

【刑→三】「…石田もか？」冷たく突き刺さった一言で、吉継の世界は大きく反転する。全ての者の不幸を願いながら、あの男の不幸だけは微塵も考えていない己に気付いた。あの男だけには幸を祈る己に気付いた。降り注ぐ災厄から守りたいのは石田三成その人だけだと、気付いた。/焦燥 #同題ssBSR

@Kei_Amamiya

【焦燥/佐助】「へへっ…、ちとやべーかもな」己の迂闊によって負った傷は決して浅くない。地に落ちた血痕が己の逃げ場を暗に示している。だが、僅かでも闇の存在する此処なら話は別だ。 目隠し鬼さん、手の鳴る方へ。 朱の雫を呼び水にして、道引く其処は冥府への曲がり角 #同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【小田原主従】忍は走る。「ワシの、最後の頼みぢゃ」東軍総大将が討ち取られたことを報せる号令が鳴った時、彼の最期の主は胸を張った。「巫女殿を、故郷に帰してやってくれぃ」刃が、矢が、弾が飛び交う戦場を走る。抱えた少女の命が尽きる前に、己の風が尽きる前に、と。<焦燥>#同題ssBSR

春紀 @sengoku801

【双竜：焦燥】餓鬼の頃抱いていた憧れ。兄弟の様な感情が恋慕に変わったのはいつからか。早く、追い付きたい。守られるだけの存在ではなく隣に立てるくらい対等に。その瞳に『俺』だけを映してくれ。背中を守るお前が近くて遠い。鼓動が届かない、この距離が…もどかしい。 #同題ssBSR ww

イグアナくん @nkgmbs

【幸村】逃げろ、と誰かが腕を引いた。力の入らない四肢はぬかるみを掻き分けるように重く。己の心の臓の高鳴りが次第に次第に大きくなる。否、戦場の喧騒から次第次第に遠ざかっているのだ。戻りたい、まだ振るえると思えど次第次第に――葵の旗印が遠くなる。<焦燥> #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【烏城】「天海さまー」私室にいない。「天海さま？」庭にもいない。「天海さま？？」茶室にもいない。「天海さま！？」兵舎にもいない。「天海さまあ！！どこなのっ！？」――息を潜め、次第に切羽詰まる呼び声に耳を澄ませ。楽しい隠れん坊遊びは鬼が泣き出すまで続く。<焦燥> #同題ssBSR

かみや（ばさら） @kamiya00bsr

「ちょっと急いでたんでな。コレで来させて貰ったぜ」と奥州筆頭は、皮の手綱と鐙をつけた馬にちらりと視線をやり、にやりと笑った。 /焦燥 #同題ssBSR

@myura3037

【題:焦燥】幸村｢どうすれば…あの男達に追い付ける?｣佐助｢焦るなよ大将､結婚を急いで後悔する奥さんみたいになるぜ?｣小十郎｢だが暢気過ぎると見合いすら来ない独身みたいにもなるからな｣幸｢うおぉぉ!?｣政宗｢余計に混乱させてんじゃねぇか｣ #同題ssBSR

爽🍃🌪12/17南2シ64a @sota_a

【三吉】畳の上にただ白が広がっている。しかしそれを纏う男の影はない。見知ったそれに触れ、まだ生暖かいと知ると、心臓が壊れたように鳴る。どこへ、どこへ消えた。まさか、この私を置いて、ああ！「三成、何を震えておる」背から降ってきた音に安堵の涙が落ちそうだった。/焦燥 #同題ssBSR

@nemptilly

【双竜】竜の嘆きが天を裂いた。小田原の地で受けた屈辱は若き竜には耐え難く、その衝動をぶつける相手も今は遠く、ただただ無常を吼え続ける。復讐のニ文字に駆られた竜の怒りを鎮められぬ不甲斐なさに右目は俯き、黙する。目に見えない亀裂は、確実に二人を別っていた。/焦燥 #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【三慶】久々に京の仲間と遊んだとはいえ流石に昨夜は呑み過ぎた。「ちょいとごめん」と席を立ち、ひとしきり胃の中身を吐き出して青い顔で厠から戻って来たら、俺よりもっとひどい顔をしていきなり強く腕を掴んできた。「ん？　どうした？」「……責任は取る」「何の！？」<焦燥> #同題ssBSR

ﾅｲﾁ @uzy_com

【真田主従】忍は走る、熱く灼けた戦場を走る。忍は主を探している。こんなところで死ぬためじゃないだろうと、赤く染まる視界の中で武器を振るいながら。戦況は最悪だ。どうか自分の目の届かないところで死んでくれるなと、血にも穢れぬ鮮やかな緋を探している。<焦燥>#同題ssBSR

さ @sakisosss

【真田主従】佐助が帰ってこない。いつかあるとは思っていたが、それが「今」だとは思っていなかった。幸村にとって如何に大事な存在であろうとも、立場上はたかが一介の忍である。探しに行くわけにもいかず、じりじりと喉の奥がひりつくような焦燥に駆られながらただ待つ。<焦燥>#同題ssBSR

@Kei_Amamiya

【焦燥/元親】元々勝ち目の見えぬ戦であった。一人対大多数。普通なら勝算など見出せるわけがない。しかし、元親にとっては、このギリギリの脳内が痺れるような焦燥感が堪らない。「やっぱ俺、戦いってやつが好きだわ」血の滲む口角を吊り上げた唇の隙間から、鬼の牙が確かに見えた #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【市】どうしてここにいるの？いつからいたの？何をしていたの？何をすればいいの？どこに行けばいいの？いつまでいればいいの？どうすればよかったの？何をしたかったの？何をしてあげたかったの？どうすればいいの？どうしてあげればいいの？ ──今、何をしたいの？/焦燥 #同題ssBSR

ヒロト @hiro_kyd

最近の氏政様はご先祖様と叫ぶことが格段に減っても頼りないことには変わりない。「風魔、死んではならぬぞ!」戦場で一番の焦燥は、まるで孫を心配するような声色で。鋭利な風に微かな熱。ここは落とさせぬという心を感じるのは、気のせいであろうか?/焦燥 #同題ssBSR