新しい試みとして、ちんたらと書きたいものが決まった。実話怪談でいくのだが、体験者が複数人いる場合、違ったものを見ている(体験している)ケースがある。それをA、B、というように違う視点の話を書いてみても面白いのではないか?と考えた訳です。
2010-09-01 22:27:25更にもう一つ。ある人が体験した話を、後日、力のある人が、「こういうことだったんだよ」と解答(説明的なこと)する話。一般的に評価は厳しいのかもしれないが、ニョキニョキだったら許されそうな気がする。いずれ新しくパターンが増える可能性もあるのだが、こんな感じでいってみようと考えている。
2010-09-01 22:27:49テーマとしては、『進展』『発展』『展望』『展開』と、新たな局面が垣間見えるものを集めたいなと。【展】の文字を使って、【恐怖箱 展怪】という名でいこうかと。ただ、更新速度はかなり遅くなるものと思われ…(;・∀・) 力を抜いた形でね…(;^ω^)
2010-09-01 22:28:17Nさんの家に、Sさんが訪ねてきた。どうやら、愛犬を亡くしたことを聴いたらしい。態度や言葉使いから、気を遣ってくれているのは充分に分かる。(そうだ。他の人にも見えるのかなぁ?)愛犬の名を呼ぶと、ソファーの陰からトムが駆け寄る。Sさんは声にならない悲鳴を上げてその場にへたり込んだ。
2010-09-01 22:29:15Nさんは愛犬を亡くし、悲しみに暮れていた。Sさんが様子を窺いにいくと、予想とは違い大変明るい。さり気なく理由を訪ねると、「あの子が帰ってきたの」と笑顔で答えた。「トム!トム!」声に反応するように、ソファーの陰から何かが出てきた。無表情の若い男の顔が、床を滑るように近付いてきた。
2010-09-01 22:30:09@moke_taro 「愛犬・A」、いいはなしだな~…でも…、飼い主以外には所詮怪奇現象としか思えないのかと、ちょっと侘しさを感じていた矢先の「愛犬・B」。なんか、うまく言葉にできない怖さと気味悪さで、ぞわぞわっときました。この形態、面白いですね!
2010-09-01 22:44:51@moke_taro 「先輩のハト」を思い出しました。「見てるモノが違う」というのは時々聞くんですが、なかなかその話独特の奇妙さが見つけられなかったりするので、そっとHDDの片隅に眠ってますね。
2010-09-01 22:45:03@kuromimigen Aの気持ちは、ケモノ飼いとして良く分かるんです。でも本当は成仏を願ってあげるのが一番なんでしょうね。…本当の姿は、Bだったみたいですし。悲しみに囚われると、こういうものに騙されるそうです。気をつけようっと(;^ω^)
2010-09-01 22:54:05@senbei_neko 私もこれを訊いた時に思い出しました。意外とね、あるようなんですよ。でもこの形式は難しいですね。書いてみて良く分かりました。 …加わりませんか?この世界に(・ω・ )モニュ?
2010-09-01 22:59:31@Arikawa_ 二人がかりで熱く語られた時は、怖かった感が伝わりました。これの最後は、「出て行け~!」と絶叫しながら塩を部屋中にばら撒いたそうです。それから現れてないようなので成功なのかな?(・ω・ )モニュ?
2010-09-01 23:05:28Fさん夫婦が温泉旅行から戻ると、家中に酷い腐臭が充満していた。しかし二人には、臭いの元となるものに覚えがなかった。腐るようなものは室内に置いていない。ゴミだって、廃棄してから出掛けている。その時、ゴミ箱がガタンと揺れた。ご主人が蓋を開けると中は空っぽで、一瞬で臭いは消えた。
2010-09-02 21:19:47F夫妻が旅行から戻ると、酷い腐臭が家中を包んでいた。(腐るような物は放置していない。ゴミも廃棄した筈)二人で原因を考えていると、ゴミ箱がガタンと揺れた。ご主人がおもむろに蓋を開けると、中から赤黒い靄が飛び出し、奥さんの横を一瞬で通り過ぎた。「チッ!」と強い舌打ちの声が耳に残った。
2010-09-02 21:21:24