130303 東京建築コレクション2013 特別企画「想像の先へ」原研哉x石上純也 実況まとめ
HOUSE VISION展のExhibitionとして開催されました。
HOUSE VISIONについて詳細はこちら
http://house-vision.jp/
また、HOUSE VISIONの内容については、
@masaki_msk さんがまとめてくださってますので参考に。
石上純也氏 レクチャー
石上純也氏:今年着工する作品をご紹介します。ロシアの科学博物館の増改築のプロジェクト建物だけでなく、そこにあるものの使い方、新しいものの創造に興味があります。ここは歴史的なプロテクションがあるのでそれをどう変えるか。動線から周辺環境を考える。 #tkc2013
2013-03-03 13:16:57石上:地下を露出させることで動線に。建物の周辺をすり鉢状に掘り込み、横にある公園をランドスケープとして取り込んでいく。地下は修復しなければいけなかったので、修復と同時に取り込んでいく。 #tkc2013
2013-03-03 13:18:15石上:迷わない迷路のような列柱空間に改築することで、周辺との関係を緊密に。地下をポジティブに捉え周辺環境とつなげていく。地下を掘り込んでいくので、建物のプロポーションも改変される。歴史建造物をオープンにする。 #tkc2013
2013-03-03 13:20:38石上:アムステルダムの公園にレクチャーホールを建てるプロジェクト。公園自体に歴史的なプロテクションが強固に守られてる状況で、形を変えられない。道を歩いていくと建物に引き込まれていく構成。道がそのまま空間になったような。 #tkc2013
2013-03-03 13:23:37石上:建物自体存在感を薄くしたかったので、柱などが無いガラスのみで全体が成り立つ構造を考えている。ランドスケープのスケールと一致するようにガラスのファサードが広がる。 #tkc2013
2013-03-03 13:24:55石上:認知症の人のためのグループホームのプロジェクト。9人のグループで同じ生活を送るプログラム。2グループ対象のグループホームを作る。取り壊し予定の日本家屋の一部を集めて全体を構成。抽象性を与えるため構造と屋根だけを用いる。なるべくいろんな地域の家屋を使おうと。 #tkc2013
2013-03-03 13:27:43石上:40ユニットを1つの建物に。もとあった建具も、もともと民家にあった雰囲気と一緒に使いたいので、曳家で民家を取り出して組み合わせる。一軒一軒経年変化の仕方などが異なるので、質が異なる多用な空間を作れないか。 #tkc2013
2013-03-03 13:29:53石上:古さと新しさを空間の質として扱う。骨組みと屋根のみなので、境界線はFIXのガラス可動する建具で仕切る。もともと民家が持っていたスケールが少しずつ置き換えられ、可愛らしい屋根が連続する建築になれば。 #tkc2013
2013-03-03 13:31:47石上:某大学のカフェテリアの計画。学生がリラックスする空間。110m×70mの平屋。大部分は半屋外の前庭になっている。建物全体に屋根がかかっていて所々穴があいている。110mのスパンに柱が1本もなく、屋根も9mmの厚み。2100mmの住宅のような高さ。 #tkc2013
2013-03-03 13:34:12石上:構造は周辺に基礎があってそこに200mm前後の壁があって鉄板をつる。床は土で外とつながっている。9mmの鉄板に対して防水層、20mmの土の層。そこに植栽。建物全体はメガストラクチャーになるが、植栽によって熱環境を改善、崩壊を防ぐ。 #tkc2013
2013-03-03 13:37:18石上:雨の日は穴から滝のように水が落ち、天気によって建物全体が変化する。気温によって天井高も変化する。カフェテリアというより草原に行くような感覚。 #tkc2013
2013-03-03 13:38:36原研哉氏 レクチャー
原研哉氏:「"EMPTINESS"受容する環境」都市や環境、デザインについて考えてきたことを振り返っていきます。石上さんの建築はすごい面白かった。個々の建築家、建築、都市計画が都市を変えることには疑問を持っている。都市への介入の仕方にも種類がある。 #tkc2013
2013-03-03 13:40:35原:日本は明治維新で一度混沌に陥っている。日本は角度を変えるとユーラシア大陸の受け皿としてある。世界中の文化のるつぼ。応仁の乱での損失した「からっぽ」の中にあらゆるイマジネーションを入れて行く。何もない所で何かを達成していくコミュニケーションがある。 #tkc2013
2013-03-03 14:34:02原:自分の暮らす単位の中で人は生きている。ネガティブな感情に接しない世界が生まれてきている。そのような難しい状況の中で、自分のデザインがどう発展したかを振り返ります。 #tkc2013
2013-03-03 13:41:37原:無印良品について。何もない空間に何かを引っ張ってくる看過力がある。代官山の蔦屋書店のロゴ。過剰なデザインをしないことで人のイメージを引き出していく。 #tkc2013
2013-03-03 13:48:07原:展覧会をデザインフィールドとして捉えている。HAPTIC。形をつくって刺激することで印象を呼ぶのではなく、人の感覚の度合いを細かくすることで伝えること。 #tkc2013
2013-03-03 13:51:19原:SENSEWARE。人間の先端繊維の可能性を問う展覧会。日本の伝統的なボキャブラリーを使ってないのに日本っぽいと言われる。 #tkc2013
2013-03-03 13:51:31原:今回のHOUSE VISION。三種の神器の次の生産を考える。デザインの力は人の覚醒を呼び起こす力。都市は欲望でてきていて、小さな環境に気づく瞬間に世界・都市が変わって見える。その先に都市の未来像があるのでは。 #tkc2013
2013-03-03 13:53:34原:日本を相対化できる時代で新しい家とはどうなるのか。デザインは本来覚醒を生む仕組みを作ること。そのような意味ではこのような展覧会もデザインの領域では。 #tkc2013
2013-03-03 13:55:21