ツイッター超短編小説２０１３年３月６日編集

@maomk68

珈琲　3月14日。武志は店に立つ歩にホワイトチョコレートをプレゼントした。歩は「ありがとうございます」と言って笑い、ホットチョコレートを武志に出した時にメッセージカードを添えた。カードには今度桜でも観に行きませんか？と書いてあった。

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後ろ頭　ご主人様がネットに僕の後ろ頭を公開中なので、僕はどんな顔立ちかより後ろ頭が饒舌という評判のようです。ご飯を食べた後、毛布の上でまったりとしていると撮影の音がしました。たまには隙のある姿もいいかなとすこしたるたるな感じだったかと思います。

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鈍行列車　３　一心不乱に電車の中で勉強中の娘がノートに書き散らす簡体字の上の英語テキストをみておじさんはこの娘は日本語よりは北京語の方が通じるんだろうと思った。その娘はヘビーローテーションを口ずさんでいた。歌は何語でも伝わるのかとおじさんは薄く笑った。

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鈍行列車　４　始発に乗って町へと向かう人の中には野菜を一杯背負った人や魚を沢山携えた人もいる。ディーゼル車の低いモーター音に身体を預けてしばし休息する野菜売り人の肩越しに朝日が昇る。靄の煙る宍道湖が見えてきた。松江はもうすぐである。

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天野山金剛寺　住宅街の裏山から伸びる古い街道を歩いていくと、ほどなく山里になり「ひだりかうやみぎあまの」という相当古い道標があった。道すがらにトイレはない。その道標に沿っていくと寺があり、見事な広間のある古い寺であった。天野山金剛寺という寺であった。

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雑貨店　雑貨店に行く時の格好で一番気を付けないといけないのは鞄である。リュックはなるべく避けた方がいい。雑貨店は大抵中のレイアウトが人一人通れればいいというぐらいに品物が陳列されているのでリュックを背負っているとリュックが陳列物をなぎ倒すからだ。リュックは手に提げて中に入ろう。

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桜餅　とある和菓子司の銘品にしてもスーパーの数百円の品にしても桜餅はやはり桜餅。そう呟いてみちるは桜餅をカートに入れてつけまつけるを口ずさみ、スーパーをもう一回りした。一回りして桜餅のコーナーに行くと品切れだった。みちるは小さく拳を握ってにやっと笑った。

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チンダル　「冬に風呂に入ると風呂の中が靄で霞まないですか。あれはチンダル現象なんです。気温差で水蒸気がミストになって靄になるんです」由佳里はそう言った。へーそうなんだとさわこは言って「チンダルっていうんだ」と感心していた。「今度一緒にお風呂行こうよ」由佳里はそう言って笑った。

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東雲街道　由岐と博嗣が東雲街道を唄って歩いていると、道の向こうから老夫婦が歩いてきた。二人の唄うのを聴いていた老夫婦は東雲街道を覚えたらしく二人で楽しそうに唄って通り過ぎていった。