八木倫夫弁護士による「アスベスト弁護団の取り組み」

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弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

今日の講演は 1.「アスベスト被害救済と弁護士実務」八木倫夫先生 2.「ビジネス法務の部屋より」山口利昭先生 3.「スポーツローの現状」井上圭吾先生 です。

2010-09-04 11:52:25
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木倫夫弁護士による「アスベスト弁護団の取り組み」が始まります。

2010-09-04 12:07:38
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベストの事件と言ってもたくさんあります。今私が把握しているだけでも40件以上。行政訴訟から国賠訴訟から民事上の損害賠償請求まで。アスベスト訴訟は現在一大ジャンルとなりつつあります。報酬を期待していたわけではないですが、意外に報酬にもつながります。」

2010-09-04 12:13:00
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベスト被害はひどいです。アスベスト疾患は確実に亡くなります。現在も治療方法はありません。被害が深刻なのと、被害が広範に広がること。そして潜伏期間が20年から70年。70年前にどこでアスベストを吸ったのかなんてわかるはずがない」

2010-09-04 12:16:10
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベスト訴訟をやってて思うのは、被害者の方は皆素直で真面目で、何より感謝してもらえること。これは当たり前と思うかもしれないが、弁護士をしていると事件が解決した途端に依頼人が逃げたりといったことはよくある。」

2010-09-04 12:17:39
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「今日は遺族の方にも来て頂いています。○○さんの被害はアスベストの典型的なものでした。石綿肺で肺がんを併発するという最悪のパターン。摘出するわけにもいかないから。石綿肺は25%が肺がんを併発するという統計もあります。」

2010-09-04 12:20:42
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「クボタは一時期日本の石綿の輸入量の半分から3分の2を使用していました。一番被害が大きいのは兵庫と大阪。兵庫はクボタがあるから、大阪は泉南に紡績業が盛んな地域があるから。中皮腫で死亡した人の統計はこの2府県が圧倒的に多いです。」

2010-09-04 12:24:35
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「石綿工場に勤めていて労災認定を受けられた方は、大半が石綿を原因とする病気でなくなっている。被害者の平均寿命は日本人の平均寿命より男性14歳、女性19歳短いです。」

2010-09-04 12:27:50
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベスト訴訟は企業の責任を追及するのはありましたが、国の一次的な責任を問う裁判は私たちが初めてやりました。泉南の裁判は国の企業に対する監督責任ではなく、被害を防ぐことを怠ったという責任を追及しました。」

2010-09-04 12:42:16
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「国の二次的な責任を追及すると賠償額は200万円程度になりますが、この裁判では国の直接的な責任が認められたため、賠償額が1人あたり1000~2500万円になります。泉南では国の直接的な責任を問う必要がありました。企業がもうすべて潰れているので訴える相手がいないからです」

2010-09-04 12:45:57
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「判決の言渡し直前に法廷で大体勝てるか負けるかがわかるんですけど、何でわかるかわかります?裁判官は判決まで心証を漏らさないためにすごいポーカーフェイスで入廷してくるんですけど、泉南の事件の判決のときはいつも無愛想な小西裁判長が言い渡し前にこちらを見てにこっと笑ったんです」

2010-09-04 12:49:45
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「あと、言渡しで「被告は」で始まったので勝ったことがわかりました。負けてたら「原告の請求は棄却する」ですからね。あと「別表は」と言われたので、「ああ、別表にしないと書ききれないほど認めてもらったんだな」ということもわかりました。」

2010-09-04 12:51:25
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベスト訴訟ではまず被害の掘り起こしというのをやります。被害というのは待っててわかるものではありません。被害を探しにいくのも弁護士の仕事です。次に労災申請。労災保険の給付はかなりの額。しかしアスベスト疾患が知られていなかったために、なかなか認定が受けられませんでした」

2010-09-04 12:59:14
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「アスベスト訴訟では不法行為責任を追及しますから予見可能性と回避可能性を立証しないと負けます。そこで政府や企業に予見可能性と回避可能性があったかを徹底的に調べます。労基署に情報公開請求をかけたりします。かなりの量を開示されましたが段ボール70箱。3年かけてコピーしました」

2010-09-04 13:03:07
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「そして裁判して勝訴。しかし弁護士の仕事はすぐには終わりません。国はほとんど控訴しますので、東京まで原告団が行って日比谷公園に泊まり込み、控訴しないように陳情をしにいきました。一旦厚労大臣は控訴断念を表明しましたが、結局控訴されました」

2010-09-04 13:05:51
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

ここからご遺族のお話。さすがにこれをtsudaるのは差し控えておこう。

2010-09-04 13:06:43
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「社会的影響力の大きい事件というのは、世論を動かすのが大事。裁判官は否定するかもしれないが、多かれ少なかれ世論に影響されます。司法修習生の給費制の署名を私もご遺族の方もしましたが、やはり社会全体を巻き込んでいくことが大事です。」

2010-09-04 13:29:39
弁護士井垣孝之(法務アウトソーシング) @igaki

八木先生「僕らの弁護団会議には記者もロースクール生もたまに参加しますが、誰でも参加できますので、ぜひいらしてください。これで終わります。ありがとうございました。」

2010-09-04 13:31:47
yuèwěi @yuewei

@JeeellleeeL訂正のお願い1  こん○○わ。大阪じん肺アスベスト弁護団の弁護士の越尾邦仁といいます。八木弁護士がツイッターを使えないそうで、代行してDMします。 八木弁護士講演のまとめですが、訂正していただけたら幸いです。2以下に続く。

2012-04-08 05:03:56
yuèwěi @yuewei

@JeeellleeeL > 私と原告の方が,弁護士会でロースクール生向けの講義をした内容を,出席者が要約されたのだと思いますが,次の点は不正確ですから,訂正して下さい。 > まず,国の責任は一次的ですが,仮に二次的と見るとしても,全責任を負うと考えています。

2012-04-08 05:05:27
yuèwěi @yuewei

@JeeellleeeL > 200万円ということはありませんし,その根拠が分かりません。 > 次に,国を提訴した理由は,加害企業が廃業して現存しないことではなく,国に最 大の責任があることです。

2012-04-08 05:06:11
yuèwěi @yuewei

@JeeellleeeL > 大部分の企業は存在しませんが,一部の企業は存在しており,それらの企業から賠償を得た上で国を提訴した原告もいます。 > 八木本人が何者かは,大阪弁護士会又は八木のHPをご覧下さい。 > 泉南アスベスト訴訟へのご支援,よろしくお願いします。

2012-04-08 05:06:39