「過保護」な親とはどんな親?

「過保護」とは何か?なぜそうなるのか? @p_moonさんが語る
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Aiko Ohosato @p_moon

大学生のとき、妹と沖縄旅行をしようとして、親に激怒されたことがある。最初のうち与論に行こうと思っていたのが、ツアーを探しているうちに与論ー沖縄本島というのを見つけた(よくある話)。ところが、親は、与論なら鹿児島だけれど、沖縄は沖縄だからダメだと言うのだ。全然違うと言うのだ。(続く

2013-03-18 11:05:14
Aiko Ohosato @p_moon

さらに、見つけたツアーが、小さい旅行社が主催しているものだったことも、親の逆鱗に触れていた。旅行に行くならJTBか近ツリじゃないとダメだと怒鳴られた。(続く

2013-03-18 11:07:56
Aiko Ohosato @p_moon

訂正。大学生のとき→ 社会人2年目、妹が大学生のとき

2013-03-18 11:09:46
Aiko Ohosato @p_moon

わたしは旅行に行くつもりで夏休み取っていたし、妹も楽しみにしていたし、親は毎日怒って怒鳴るし、すごく困って、4つ年上の友人に相談した。彼女はわたしの説明を全部聞いて、言った。「あなたの親は、過保護だと思う」(続く

2013-03-18 11:13:06
Aiko Ohosato @p_moon

「でも過保護な親は、もう仕方ないから放っておくしかないよ。それより、旅行に行きたいんでしょ?キャンセル料かからないうちに、親が納得する旅行会社のツアーに切り替えて、与論に行きなよ。与論も楽しいよ、行ったことあるけど。与論と沖縄がセットになってないツアー、一緒に探してあげる」(続く

2013-03-18 11:18:19
Aiko Ohosato @p_moon

彼女に協力してもらって、なんとか与論だけのツアーを見つけ、妹と一緒に行って、すごく楽しかった。行って良かった。なので、このときのエピソードの結論は「うまくいった」。でも、このときもらった「過保護」というコトバは、うまく消化できずにしばらく残った。(続く

2013-03-18 11:23:16
Aiko Ohosato @p_moon

過保護って、それまでもっていたイメージでは、なんでもかんでも「いいよ」「いいよ」と子どもの言いなりになる親、のように思っていた。だから、こんなに反対されて大騒ぎされるのが「過保護」だという指摘が、ピンと来なかった。(続く

2013-03-18 11:30:32
Aiko Ohosato @p_moon

でも今振り返ると、友人の指摘は正しかったなあと思う。過保護って、子どもの側が必要としていないところに自分の価値観でレールを引いて、子どもにそのレールの上を走らせようとするやり方のことなんだと思う。(続く

2013-03-18 11:37:30
Aiko Ohosato @p_moon

ただし、まず大前提として重要なことは、過保護をやる親も、子どもが幸せであることを本心から絶対に望んでいて、愛情には疑う余地がいっこもないってことだと思ってる。よく「親のエゴ」といった表現で、親を悪者化する論の立て方を見るけど、それだと、愛情の存在を見落としてしまうような気がする。

2013-03-18 11:49:16
itochan @gutssaashi

@p_moon そうなんですよね。私も「へへへ、これでうちの子は悪い子に育つぞ♪」って思って育てている親には出会ったことがないです。だから、その愛情を認めつつそれのベクトルを少し変える働きかけをする方が受け入れてもらいやすいというのが実感です。

2013-03-18 12:04:49
Aiko Ohosato @p_moon

@gutssaashi ですよねー。愛情ごと否定されちゃうと、親はどうしたらいいかわかんなくなっちゃいますもの。それに、子どもの側も、たしかに親の過保護で困ってたり怒ってたりする場合でも、愛情があることを知ってはいるんだと思うんです。

2013-03-18 12:24:03
Aiko Ohosato @p_moon

愛情は間違いなくあるけれども、表現方法が窮屈。というのが「過保護」なのじゃないかしら。そして、窮屈になる理由は、たぶん、親の側が想定している「幸せ」という状態の範囲が狭いから。(続く

2013-03-18 11:54:24
Aiko Ohosato @p_moon

たとえば、子ども部屋で寝ていた子が目を覚ましてリビングにとことこやってきたとき、通常の場合は、危険を感じる親はいないと思う。目が覚めちゃって、こちらに来たかったんだろうな。寂しかったのかな?などと、子どもの気持ちを汲み取ることも、楽にできる。(続く

2013-03-18 12:01:10
Aiko Ohosato @p_moon

でも、子どもが断崖絶壁の端っこでジャンプしたいと言ったら、たいがいの親は止めるだろうし、ナイフで目を刺そうとしたら止めるだろう。子どもの気持ちがどうだとか、やりたい気持ちを尊重して、とか、そんなことを言う余裕はないはずだ。(続く

2013-03-18 12:05:04
Aiko Ohosato @p_moon

日常の出来事からライフイベントに至るまで、どんなことが「リビングごと」で、どんなことが「断崖絶壁ジャンプごと」なのかは、人の性格や経験に応じて、違うと思う。で、この断崖絶壁ジャンプのような、今すぐ口や手を出さないと危険警報が親の中で鳴り響くとき、過保護は起こるんじゃないかと思う。

2013-03-18 12:19:37
Aiko Ohosato @p_moon

例としてすぐ思いつくのは、たとえば具合が悪いとき。本人はグッタリしてて、ただもうひたすら横になっていたい。なのに、親や周囲の人間が、無理矢理何か食べさせようとする。「食べなきゃ元気になれない」と言うのだが、実際のところ、消化に費やすエネルギーが病気回復の妨げになることだってある。

2013-03-18 12:31:59
Aiko Ohosato @p_moon

・・のだけれど。子どもの幸せを、病気回復を願うあまり、自分が思い込んでいる回復のルートを無理矢理でも相手に辿らせようと焦ってしまうのだろう。つまり、このとき、「食べない」「寝てばかりいる」は、「断崖絶壁ジャンプごと」として認識されている。

2013-03-18 12:45:32