2013/3/29 特定原子力施設監視・評価検討会

木野龍逸さんのTweetまとめ
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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

いま気がついた記事。謝罪は結構だけども、事実関係を説明しないとあまり意味がない。東電は3月29日の規制委検討会で、広報の当直が判断したと説明している。今後の対応は検討中。→停電公表遅れは「自分の責任」 東電福島本社代表が謝罪 http://t.co/3KQDPGfyoJ

2013-04-02 03:40:17
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表について)3月29日の特定原子力施設監視・評価検討会で東電は、検討会委員から停電事故の公表遅れについて質問というより、詰問されていた。詰問内容は、会見でも出ていたことと同じで「誰が公表を3時間待つという判断をしたのか」。これに対して東電は−−−

2013-04-02 03:49:25
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表2)「社としての判断」という、いつもの説明をしていたが、「最終判断は合議なのか、個人なのか」と聞かれて「広報部として部長まで上げて判断した」と回答。さらに「(3時間)待っていたのは広報部長か」と聞かれ「広報部の、当日の宿直のものが判断した」と説明した。

2013-04-02 03:51:40
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表3)この話を聞くと「同じことがあれば、また3時間かかるな」と思っていたら、検討会委員も同じことを感じたらしく「今の話を聞いていると、同じことがあれば同じくらい時間がかかるように思える」と疑問が出た。すると東電の広報担当者は−−−

2013-04-02 03:55:22
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表4)この資料( http://t.co/MS3CywZQmw)の公表に時間を要した時系列を示しながら「通報連絡を待って、その内容を広報するとなっている。(今回は)使用済み燃料プールの冷却停止が第一報の通報連絡に書き込まれなかったことが反省点。(続く)

2013-04-02 03:57:45
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表5)( 今後は)確認を待たずに第一報を出すことに努力する」と、会見時と同じ内容の、事前に用意していたらしい説明をした。委員がこれで納得するわけもなく(東電会見では、記者が納得できなくても「ご理解を」と言って後は同じ答えを繰り返すが、検討会ではそうはいかない)−−

2013-04-02 04:01:26
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表6)続けて「今後、停電事故以外に通報することが起きたときに、当直の責任者が速やかに対外広報するという体制にはしてもらえるのか」と重ねると、「これまでもそのような体制にはなっていた。発生後速やかな第一報に務めたい」と回答。内容のない回答に業を煮やした更田氏が−−−

2013-04-02 04:03:35
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表7)「やりとりが噛み合ってない」と指摘し「判断できる人が公表できるかということ。社内の通報連絡を待っていたなら、今後も待っていると考えられる。山下部長から答えてくれ」と要請。東電会見では回答できる責任者がいないので、現場担当者が堂々巡りの説明を続ける。

2013-04-02 04:06:33
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表8)更田委員に名指しされた東電の山下氏は「反省を踏まえて体制、組織について見直すことを検討というか、ほぼ決定している」と回答しつつも、同じことが起きた場合に「時間をどこまで縮められるか明確には言えないが、少なくとも3時間遅れることは絶対に避けたいところ」と説明。

2013-04-02 04:11:02
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表9)最後の説明は、逃げ道を作っているように見えてしようがない。結局は努力に終始し、できると明確には言わない。東電の回答の特徴であり、官僚回答の特徴でもある。ところで、こうした事故が起きた場合の事故検証について、検討委では続けて興味深い事実が出てきた。

2013-04-02 04:15:04
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表10)(前投訂正、事故検証→事後検証)事後検証について委員の高木氏が「誰が指示したのか、責任者が全くわからない。それをわかるようにできるか」と質すと、東電は「必ずテレビ会議で発話している。議事録は残っているので、誰が発話したかは記録として残すことができる」と説明。

2013-04-02 04:17:24
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表11)この発言は大事。テレビ会議は現在でも録画されているし、議事録も取っていることが改めて確認できる。もちろん、東電は社内資料だといって公表しないだろうが(今までのも公表していない)、このあたりはメディアスクラムでもやって出させるべきではないかと思う。

2013-04-02 04:19:17
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の広報12)この検討委員会やこれまでの東電会見の説明で感じるのは、東電はほんとうに事態を理解してるのだろうかという疑問。2年も経って同じことをしているのは、本質的に、これでいいと思っているからではないのだろうかと。例えば公表が遅れた理由のひとつにーーー

2013-04-02 04:23:22
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表13)燃料プールの冷却が止まっても、運転上の制限の逸脱までは4日かかると予想されていたため、時間に余裕があるから公表を急がなかったというものがある。運転上の制限は内規である保安規定で決まっているもので、温度などが一定の範囲を超えたら規制委に報告するという基準。

2013-04-02 04:26:09
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電の公表14)この基準の範囲内であれば問題はないし、また制限を逸脱したとしても即重大事ではないので(これまでにも複数回あった。通常の原発でも時々ある)、即時に広く公表する必要がないと、東電はこれまでも考えていた。だから、例えば2号機の温度計に関して−−−

2013-04-02 04:28:24
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表15)監視対照にしている温度計が故障して計測できなくなったら運転上の制限の逸脱を宣言してから対処する、と説明していた。「冷温停止状態」の基準になる2号機圧力容器の温度計は、どんどん本設が故障して、今は2個(本設1個、追加1個)しかない。1号機と3号機は6〜7個だ。

2013-04-02 04:33:44
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表16)2号機の温度計だけが次々に壊れる原因は不明。だから温度監視に関しては、2号機は他に比べると不安定な状態にあるといっていい。けれども東電は問題ないと言い続け、もし壊れたら運転上の制限の逸脱を宣言して対処するから問題ないと言い切ったことがある。

2013-04-02 04:43:22
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表17)これは、東電原発事故で避難している人たちがどういう思いで事故収束作業を見ているのかを、まったく理解してない無茶苦茶な言葉といえる。本店で説明している尾野氏たちと、現場の意識の乖離はあるかもしれない。しかし東電の公式な言葉として、東電会見の説明は残る。

2013-04-02 04:46:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表18)そうしたこともあるので、東電は福島第一原発についても、運転上の制限の逸脱は仕方ない、短時間で復旧すれば問題ないという、通常の原発の感覚でいるのではないかと感じる。地元だけでなく、日本、世界の関心度と、大きな違いがあるのは間違いないと思う。だからーーー

2013-04-02 04:49:25
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

停電事故の公表19)同じようなことは、また起きるのではないかと思えてしまう。事故直後と同じように、何かが起きても確実に内容を把握するまでは伝えないということが、繰り返される可能性があるのが心配だ。東電の行動は、常にそうした目で見る必要がある。

2013-04-02 04:52:16