電話した後は、なんだか寂しくなってね。普段はしないのに、隣にぬいぐるみを置いて眠る。画面から聞こえる寝息。適当に生きたいなと思った。このままじゃあまるで私、しろいまるになってしまうよ。適当に遊んで笑って泣いて恋して寝て、それがいいんだ。適当にあまく濁してくれよ。 #よるのはなし
2013-03-31 01:32:42「きみの眠れない夜に寄り添いたい。」どういう意味かわからなかったけど、私の家に泊まりに行きたいって意味だったのね。電話を朝が来るまで繋ぎっぱなしにしていても夜が怖い私に気付いていたの?迷惑をかけたくないと思っていたのにな。 #よるのはなし
2013-03-31 01:36:45「I love you.」を「月が綺麗ですね。」と訳した人がいるらしい。僕は月なんかどうでもよくて、夜の闇に飲まれそうな君を守ることができればそれでいいんだ。「I love you.:きみの眠れない夜に寄り添ってもいいですか?」 #よるのはなし
2013-03-31 01:44:04君の眠れない夜に寄り添った。パラレルワールドの僕らは手を繋いでキスをする。全部知りたがるくせに綺麗なままでいたがる僕らはさ、混ざり合わない位が丁度良い。繋がらない電話、切れない夜。 #よるのはなし
2013-03-31 01:52:14なんでもない、と呟いて自分の期待を裏切った。届かない溜め息。沈黙の手のひら。おぼろげな輪郭を辿って、きみの眠れない夜に寄り添いたい、なんて ね。 #よるのはなし
2013-03-31 01:56:17夜を捧げてしまうのは恋のせいじゃないと言い聞かせる。電話越しの相槌に潜ませた我儘には気付かない君。聞こえる声は心地良いのに、言葉は私にかすり傷を与えて通り抜けていく。 ねぇ、夜じゃなくて、過去じゃなくて、今だけはわたしに寄り添ってよ。 #よるのはなし (きっと聞いてないんでしょ)
2013-03-31 02:10:18物語を綴る、夜。どこかできいたことのある話を、書き連ねてゆく。眠ってしまいたいはずなのに、ずっと起きていたいなんて思うんだ、 #よるのはなし
2013-03-31 02:47:53ずっと隣にあるものを抱き寄せる。羨むようなものは持っていないけれど、誇れるものは君くらいなものでさ。温かなものを半分にして、朝まで夢を共有する。毎日来る夜に寄り添って眠る。 #よるのはなし
2013-03-31 03:18:43夕べの悪夢には、 とびきりに甘い漆黒の調べを。 おそれないでと伝えるには、 この指は冷え過ぎていて。 うずくまって知ったこの温もりさえ、 分けてあげたいと思えた。 その想いですでに、暖かい胸。 唄が聴こえますか? たおやかな夜の。雨の。 #よるのはなし
2013-03-31 03:19:12滴る水の音 青黒い部屋 濃紺の空気 眠れないぼくらは 揺れるカァテンを横目に 夜の甘美な世界に飛び込む サナトリウム サナトリウム 彼女の青白い微笑みだけ ぼくの全て 体温は下がるばかりで ふたり真っ白なシーツに溶ける そうして更けゆく #よるのはなし 夜
2013-03-31 03:19:17こんな夜には、 にんにくを食べて、むらむらしよう、 だって、この心が、 心臓のうえで、 君が欲しくって、むらむらしてる、 だからさ、 このむらむらを、にんにくのせいに、 そしたら、ぼくは、 ケンゼンでいられる、君のこと、 眩しい目でみていられる、 こんな夜には。 #よるのはなし
2013-03-31 03:24:12あの頃の僕らはいつもどこか不安で、心に空いた穴を埋めようと、足りないものを満たそうとしてた。綺麗な嘘を容易く口に出来るようになったのはいつからだろう。「ねぇ、」僕も嘘つきだから君の嘘は分かるよ。だから一緒に。眠れない夜に寄り添って、夜と朝の境界線を探しにいこうよ。 #よるのはなし
2013-03-31 03:48:42溢れ出す想いを、言葉を。君に、君だけに伝えたくて。此処は居心地が良いけれど、君に会えないなら意味がないな。今度こそ、このお話に幸せな結末を。 #よるのはなし
2013-03-31 04:05:47声を聞かせて。子守唄が聞きたいよ。背中合わせに温もりを感じて、ぼくら幸せだなんて話した。 朝を眠りのなかに置いてくる。 眠気の取れない昼間。 夕方に動き出す。 午後10時の帰り道。 ひとり月を眺めて また今日も会いに行くと 小さな覚悟。 夢は全部、食べてあげる。 #よるのはなし
2013-03-31 04:25:05楽しくって引き伸ばした夜が、朝を連れ立ってやってきた。不安や恐れを誤魔化して。眠れないのは、離れるのが怖いから、と言うの。本当は、君が眠れない夜に寄り添えば、不安を消せる気がした。鍵は自分で持っているはずだけれど、ひとりで明日への扉を開ける勇気が無かったの。 #よるのはなし
2013-03-31 04:35:39君が石だったら 私 よりそいながら。君なら石でもいいわ。でも蜥蜴のように息していなさいね。君が石なら 打ち砕くわ。カチンカチン火花だして。君なら打ち砕くわ。打ち砕くわ必ず。君が眠れない夜に寄り添えば。君 よじろぐ 白い背中して。女二人して。夜を。夜を。 #よるのはなし
2013-03-31 04:40:37眠れない夜に寄り添えば、 きみは優しい声で眠る。 眠れない夜に寄り添えば、 一人きりの夜は耐えられない。 眠れない夜に寄り添えば、 きみの首筋にも寄り添いたい。 眠れない夜に寄り添えば、 私は携帯を水に浮かべて 紫煙を食みにいく。 #よるのはなし
2013-03-31 04:49:10きみの退屈な話を聞きながら、眠れない夜に寄り添えば。ざわめく夜の声たちが一斉に愛を囁く。秘めやかな幸福と嘘に隠した本音とで上手く酔わせて頂戴ね。熱が冷めない夜をいつまでも。 君だけに。 #よるのはなし
2013-03-31 05:04:44薔薇を移したようなその 美しい唇に触れられるなら 永遠に夜だって構わない それでも「おやすみ」は甘く 麻薬のように何度でも惑わすから 救世主のごとく朝が迎えに来るのだ #よるのはなし (おやすみを言い続けてもいずれ朝がくるはなし) おやすみ、おやすみ。良い夢に会えますよう。
2013-03-31 05:04:50傍らの温もりに頬を寄せた。泣きたいくらいの何かが、そこにはあって。視界の端、カーテンの隙間から零れた月色が滲む。背には手を伸ばせない。指先はきっとキミを冷やしてしまうから。 #よるのはなし 抱き合うには近すぎて、唇を重ねるには遠い距離感の夜。
2013-03-31 05:11:19眠れない夜に、羊が唄う。自意識溢れる空に、星を浮かべます。眠れない夜に、筆を取ります。君との距離を、目盛りで測ります。 空には星が浮かんでいるので、一つ手に取り食べてみます。甘い味がします。涙が出ます。 眠れない夜に、君に寄りそうよ。羊が今日も歌います。 #よるのはなし
2013-03-31 15:05:09「ごめんね、泪が出るの。」その横顔にはぽろぽろ零れる星が光った。何処にも行けない、彼女はそう言いながら泣き崩れることが多く、劣等感に揉まれながら、それでも負けない、それが彼女の口癖だった。「…僕は泣いてる君、好きだよ。」大丈夫の意を込めて、僕はそっと君の肩を抱いた。#よるのはなし
2013-03-31 21:04:24