NHK『SONGS』第254回　「時代」～中島みゆき視聴感想ですわ

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

うわっ。NHK「SONGS」中島みゆきフィーチャー。世界歌謡祭の映像出てきちゃったよ。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

NHK『SONGS』中島みゆき特集。『時代』がそれこそ時代によって色んな意味を持つコトを演出していて面白かった。震災コンサートで『時代』を歌う子供たちを通した「教科書的な消費」や、第6回世界歌謡祭でその曲に敗れた八神純子の「恨みや嫉妬」のこもった「想い出」として見せてみたり。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

（承前）さらに21年間、自身で『時代』を歌うコトを封印してきた事実。そのみゆきさん自身の最後の語りで、「『無』で歌うコトが理想だが、どうしても『思わく』が入ってしまう、まだまだだ」と、あの変わらぬ軽妙なみゆき節でさらっと軽やかに、だからこそ重く語られていてぐっときた。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

（承前）たぶん、主に「オールナイト・ニッポン」を通して中島みゆきさんとラジオを通しての共犯幻想を持てたかどうかで、今日の『SONGS』を見ても感想が違うんだと思うですよ。恐らくその経験がないと、みゆきさんの位置づけってどうしても「学校で歌っていい」優等生的な一面になってしまう。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

（承前）震災コンサートで子供たちが制服で手話を交えて歌う、ってのは正にそういうコトで。1980年のみゆきさんを体験していると、そこへ持ち上げられてしまうのって違和感を覚えるんだよね。ご本人の意図はともかく。自分も番組見ていて「そういう聖人君子なあり方で切るのか」とムズ痒く感じた。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

（承前）この番組の凄みは、そこで『時代』にマイナスの感情を抱えたまま生きてきたであろう八神純子が被災地を巡る中で、観客に乞われ歌ってしまったというエピソード。恐らく音楽の世界を知る人たちの間では最上級のタブーであるはずのリクエスト。彼女もそれを今は笑顔で乗り切っているという。

ふりーく北波（Hideyuki KITABA） @nami_happy

（承前）ダメ押しでみゆきさん自身が、歌に対して何らの意味も思惑も込めたくない、ときっぱり言い放つコトで、こちらもかつて持っていた共犯幻想を確認できた。ココは素直に自分が中学生だった頃、深夜ラジオに居心地良い「場」を感じていた頃の気分で、この番組を真っ直ぐ受け入れたい、と思った。