《『福島民報』連載 「安全の指標」第21回》
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『福島民報』 ベクレルの嘆き 放射線との戦い 第二部 安全の指標(21) 手探りの「リスコミ」 求められる「物差し」 http://t.co/vicFRb6PHs
2013-04-06 22:11:560『福島民報』 ベクレルの嘆き 放射線との戦い)第二部 安全の指標(21) 手探りの「リスコミ」 求められる「物差し」 以下引用
2013-04-06 22:16:071 「子どもを産めず、がんが増える。そんな不確かな情報に惑わされていませんか。結婚し、子どもを産んでいいんだよ」
2013-04-06 22:16:272 東大医学部付属病院准教授で放射線治療が専門の医師・中川恵一(52)は昨年9月、東京電力福島第一原発事故で全村避難した飯舘村の中学生に優しく語り掛けた。中学生を対象にした放射線授業の一幕だ。
2013-04-06 22:16:553 福島市飯野町に移転した飯舘中仮設校舎に全校生徒約100人が集まった。村が原発事故で平成23年4月に計画的避難区域に設定されてから約1年5カ月。生徒は、被ばくによる健康影響の不安を抱えていた。
2013-04-06 22:17:164 県民のうち99%は原発事故後4カ月の外部被ばく量が10ミリシーベルト未満で、このうち6割は1ミリシーベルト以下。内部被ばくは外部被ばくよりはるかに少ない-。
2013-04-06 22:17:415 中川は最新の検査データを紹介し、世界の専門家が検討を重ねた結果、年間10ミリシーベルト以下の被ばく線量であればがんの発生率は増えないと説いた。
2013-04-06 22:18:006 「放射性物質と放射線についての知識を持ち、正しく怖がる。1人1人が判断の物差しを持つことが大切だ」。中川は放射線の健康への影響を住民に伝えるリスクコミュニケーション(リスコミ)の意義を強調する。
2013-04-06 22:18:217 昨年7月に村内は避難指示解除準備と居住制限、帰還困難の3区域に再編された。国直轄の除染が順調に進めば、来年にも住民帰還が実現する可能性がある。帰還する、しないは村民の判断に委ねられる。その際に重要になるのが、放射性物質や被ばくについて正しい知識があるかどうかだ。
2013-04-06 22:18:458 中川は初めて村を訪問した23年4月29日から何度も村や、役場機能がある福島市飯野町に通い、村のリスクコミュニケーションを支援してきた。村民を対象にした講演会や勉強会を重ね、村のリスクコミュニケーション計画の策定にも関わっている。
2013-04-06 22:19:179 だが、住民との対話は予想以上に難しかった。原発事故に翻弄(ほんろう)された村民は精神的に疲れ、科学的な話を聞く余裕はなかった。村には原発事故直後、さまざまな放射線の専門家が訪れ、講演会を開いた。
2013-04-06 22:19:5510 シーベルトやベクレルなど聞き慣れない用語に苦しみ、住民がつかみ取ったのは100ミリシーベルト以下の被ばくは心配ないという理解だった。
2013-04-06 22:20:2011 「このまま村で生活しても問題ない」。住民は安心した。しかし、村の全域は4月22日に年間積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがあるとして計画的避難区域に設定され、避難を余儀なくされた。
2013-04-06 22:20:4312 「心配のない放射線レベルのはずなのに、なぜ避難しなければならないのか」。住民の心の中に専門家への不信感が湧き起こった。
2013-04-06 22:21:3113 当時の専門家が伝えたかったのはこうだ。「100ミリシーベルト以下では、人体への影響について分かっていない部分がある。影響は全くないとは言い切れないが、科学的には立証できないほど小さいのだから、とりあえず心配しなくてよい。
2013-04-06 22:21:5914 ただ、状況に応じてできるだけ線量を下げることが望ましい」。しかし、「100ミリシーベルト以下は安全」「100ミリシーベルト超は危険」と単純化されて広まった。
2013-04-06 22:22:3315 原発事故直後に連日、テレビに出演した中川も、真意が伝わらず視聴者から批判を浴びた。スタジオで手短に打ち合わせして生放送に臨み、解説を「分かりやすく、短く、結論だけを」と要求された。結果的に「大丈夫です」といった言い方になり、「安全デマ」や「御用学者」とのそしりを受けた。
2013-04-06 22:23:2116 住民の不信感を取り除き、どうリスクコミュニケーションを再構築するか-。中川が原発事故当時を振り返って思うのは、専門家や政府、住民の間に原発事故に備えた最低限の共通認識の積み上げがなかったことだ。「原発の安全神話の下では難しかった。しかし、今は違う」(文中敬称略)
2013-04-06 22:23:4918 以下、疑問、感想、反論など。 「子どもを産めず、がんが増える。そんな不確かな情報に惑わされていませんか。結婚し、子どもを産んでいいんだよ」 この文、前半と後半の食い違いは何だろう?「がんが増える」という前半の部分に関して対応する部分は、後半にはない。
2013-04-06 22:28:0819 「子どもを産めない」が「子どもを産む能力がない」の意味だとしたら、そういう趣旨の話をしている人は私も殆ど知らない。「子どもに先天的な異常が増える」の意味だとしたら「産めない」という表現は不正確だ。「先天的異常がある子は生まれてはいけないのか」という設問なら、別の問題だ。
2013-04-06 22:34:5320 「中川は最新の検査データを紹介し、世界の専門家が検討を重ねた結果、年間10ミリシーベルト以下の被ばく線量であればがんの発生率は増えないと説いた。」あれ、100ミリじゃないんだ。いつの間にか、年間10ミリ、生涯100ミリの話をしてたことにすりかえられている。
2013-04-06 23:06:5821 「中川は初めて村を訪問した23年4月29日から何度も村や、役場機能がある福島市飯野町に通い、村のリスクコミュニケーションを支援してきた。」というが、この日中川氏が飯舘村で語ったのは、「避難する必要はない。年100ミリまでなら体に良い影響もある」という話だったはずだ。
2013-04-06 23:08:3222 今、福島民報の過去記事を探してみてビックリ。「 A 1時間当たり100ミリシーベルト以下では急性症状や長期的影響はない。」http://t.co/mI3PWyEvGT これはミリとマイクロの表記の誤りかも知れない(そう思いたい)が、2011年4月の県の認識は毎時100μ。
2013-04-06 23:17:2223 この「毎時100μ、年間100ミリ」という基準は、2011年4月の山下俊一氏が講演で述べていた基準であり、同時に中川恵一氏が使っていた基準だったはずだ。それが、いつの間に年間10ミリにすりかわったのだろう?
2013-04-06 23:19:51