twblnovel 3月 2013

「twblnovel」タグに書いた短文。+α。
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ハウリル @how_howlite

迅速果断がモットーで、即断即決が心情の、社内でも優秀な彼。「仕事を辞めて、家庭に専念します」そんな彼は、ボストンバッグを手にしたまま私の家の玄関にいる。「不束者ですが、末永く宜しくお願いします」そう言いながら三つ指をつく彼。どういうことだと叫びたい気分だ。 #twblnovel

2013-03-01 22:47:35
ハウリル @how_howlite

スカイハイのことを略称で呼ぶ時は、SHか空と呼ばれることが多い。「タイガー君。この、“空折”や“空虎”とはどういう意味なんだい?」「ブフォッ!ス、スカイハイっ!そんな本をどこで手に入れた!?」「ファンの方から贈られてきたんだ!」「すぐに処分しなさい!」 <そら> #同題二次TB

2013-03-04 13:02:09
ハウリル @how_howlite

車の中に充満した煙草の煙に咳き込む。「大丈夫かァ?」心配した声をかけてはくれるけど、だからといって窓を開けたりはしてくれない。目的地である彼の家まで、窓はおろかカーテンだって開けられない。「もうすぐ着くからなァ」僕を組み敷いた誘拐犯は、愉快そうに笑った。 #twblnovel

2013-03-06 00:09:13
ハウリル @how_howlite

レジ横のチロルの礼に手渡した自販機で買ったチュッパチャプス #BL短歌 wdBL短歌とかはさすがにやらないでしょうかね。

2013-03-08 00:37:15
ハウリル @how_howlite

マシュマロを渡そう。真摯な告白に真摯に答えろ。「付き合えない」と。 #BL短歌

2013-03-08 00:46:02
ハウリル @how_howlite

若者組四人が、トレーニングルームで合宿ごっこなるものをしたらしい。「それでアンタ達。この惨状の言い訳は?」ネイサンが呆れた様子を隠さずに問う。「寝る前に枕投げをしてて…」「段々と白熱しちゃって…」「それで、気付いたら…」「本当に、申し訳ありません…」 <枕>  #同題二次TB

2013-03-08 08:25:09
ハウリル @how_howlite

卒業を目前にして、図書室の本を返していないことに気付く。そういえば、返却の催促は来ていなかった気がする。慌てて図書室に行って、いつもの司書のお兄さんに返却を申し立てた。「ああ、そちらの本ですか…。それは、あなたに差し上げます。特別ですよ?」「…え?」 #twblnovel

2013-03-09 01:23:28
ハウリル @how_howlite

司書さんは、穏やかに微笑みながら言った。「あなたは、よくこの図書室に足を運んでくれましたから。同じ本なら既に仕入れましたのでご心配なく。内緒ですよ?」「でもそんな…。申し訳ないです。いいんですか?」「はい、勿論。それに…」司書さんの指が本の背表紙をなぞる。 #twblnovel

2013-03-09 01:27:19
ハウリル @how_howlite

「君がこの本を読む度に、この図書室のことを思い出してくれたらいいな…、なんて…」照れくさそうにはにかんだ司書さんを見て、俺の心が高鳴るのを感じた。「…じゃあ、いただきます。ありがとうございます」「いえ。卒業、おめでとう。お元気で」「司書さんも、お元気で」 #twblnovel

2013-03-09 01:29:56
ハウリル @how_howlite

図書室を後にして、貰った本の背表紙を撫でる。少し前に流行った小説のタイトル。裏表紙を捲れば、学校所有の判が押されている。そして貸出カードには、俺が最後に貸し出した記録が残っていた。「名前、知らない…」図書室を振り返る。何もかもが遅かった、そんな気がした。 #twblnovel

2013-03-09 01:36:15
ハウリル @how_howlite

「メールト!溶けてしまいそう~!」「お、折紙。何歌ってるんだ?」「はわわっ、タイガー殿!日本で有名な歌でござる!」「なんか、随分可愛い歌だな。…まるで、折紙みたいだ」「た、タイガー殿!?」「可愛いな、イワン…」「こ、恋に落ちる音がするでござるー!!」 <とける> #同題二次TB

2013-03-10 09:14:40
ハウリル @how_howlite

学ランの第二ボタンを指輪とし俺はお前に誓いを立てる #BL短歌

2013-03-11 00:14:26
ハウリル @how_howlite

「お婆さん。どうしてそんな大きな口をしているの?」「それはね、赤頭巾。お前を食べる為だよ!」「でもお婆さん?いや、狼さん。そんなにも大きな耳を晒して、どうして平気なの?こんな風に触られたら、大変なことになるとおもわなかったの?」「ひゃぁっ!な、何だ!?」 #twblnovel

2013-03-13 11:44:00
ハウリル @how_howlite

「あれ?もしかして、耳を触られたらこと無かった?こんなにも無防備に性感帯を晒して、とんだ淫乱狼だと思ったら、そんなウブな反応見せてくれるなんて」「や、やめっ…、触るな…!」「やだよ。狼さんの耳、もっと弄ってあげる。はむっ」「ああっ、舐め、噛まないで…っ!」 #twblnovel

2013-03-13 11:46:48
ハウリル @how_howlite

数式を解くように君、掛け値無い僕の心を紐解いてくれ。 #BL短歌

2013-03-14 17:59:00
ハウリル @how_howlite

お菓子の家に住んでいたのは年若い魔法使いの男でした。ヘンゼルとグレーテルを招き入れた男は、二人を別々の部屋に閉じ込めると、ヘンゼルにはお菓子を、グレーテルなは紙とペンを与えました。男から貰ったお菓子を食べたヘンゼルは、何故か体が急に熱くなったのです。 #twblnovel

2013-03-16 01:23:12
ハウリル @how_howlite

男の渡したお菓子には、淫乱な気持ちになる魔法がかけられていたのです。可哀想なヘンゼルはその魔法のせいで、あれよあれよと言う間に男に(性的な意味で)食べられてしまったのでした。それを見ていたグレーテルは、その光景を紙に描き起こし、薄い本を作りましたとさ。 #twblnovel

2013-03-16 01:25:37
ハウリル @how_howlite

その薄い本が売れに売れ、三人はお金持ちになりました。ヘンゼルは魔法使いの男の嫁となり、毎夜毎夜熱い夜を過ごすことになりました。グレーテルがそんな彼らの様子を薄い本にする度に、本は飛ぶように売れて、さらにすごいお金持ちになるのでした。めでたしめでたし。~完~ #twblnovel

2013-03-16 01:28:57
ハウリル @how_howlite

夢を見るのに朝は相応しくない。どうせすぐに醒めてしまう。夢を見るのに昼は相応しくない。日が高すぎてまともに夢を見れやしない。夢を見るのに夜は相応しくない。もう二度と、夢から覚めなくなってしまう。  #twnovel

2013-03-18 12:48:57
ハウリル @how_howlite

卒業式に学ランの第二ボタンやジャージなど、何もかも女子に奪われた君。略奪イベントを終え、帰路を共にする。「本当にいいの?第二ボタンとか…」「いいのいいの」女子達は、本人よりもボタンや私物の方が欲しいらしいから、そんな物はくれてやろう。でも、君は渡さない。 #twblnovel

2013-03-21 22:49:52
ハウリル @how_howlite

「血湧き肉踊るって言葉があるけど、何度くらいなんだろうな?」「そういう意味ではないと思いますよ、虎徹さん」 <沸騰> #同題二次TB 「そもそも血液は沸騰するんでしょうか?タンパク質は一定の温度を越えると凝固を始めるので、卵の白身みたいに固まるのでは?」「うえ、不味そー」

2013-03-22 10:29:34
ハウリル @how_howlite

「じゃあ、人気沸騰や話題沸騰っていうのは、何度くらいなんだろうな?」「だからそういう意味じゃないと…」 <沸騰>  #同題二次TB 「やっぱり百度は超えてるのかな?」「…いえ、結構低温で沸騰すると思います」「じゃあ、七十度くらい?」「それくらいが妥当かと」

2013-03-22 10:32:18
ハウリル @how_howlite

枕の下に好きな人の写真を入れて寝ると、その人が夢に出てくるとか。それを真に受けて、想い人の男の写真を枕の下に入れる。夢の中ででも、お前に愛を伝えたいのだ。なんて。 #twblnovel 朝起きたら、俺の横には俺を抱き締めるようにして眠る想い人の姿がいた。一体どういうことだ!?

2013-03-26 01:34:17
ハウリル @how_howlite

バニーと折紙の肌は、そりゃもう透き通るくらい白い。人種的に言えばキースも白いのだが、二人よりかは肌っぽさがある白だ。それに対して、海老ちゃんやアントンは、やや浅黒い。 <しろ> #同題二次TB  それでも皆、股間から吐き出す欲は白いから不思議な物だ。「アンタ何言ってるんですか!」

2013-03-27 10:20:55
ハウリル @how_howlite

桜木の根元に君を埋め、僕はその花びらを飲み込むだろう #BL短歌

2013-03-28 00:04:37