夢をケニグラbotにつぶやくだけの簡単なお仕事

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k なんか今日すごい夢見たんだけど忘れそうだからあんたに語っていくわ～

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「そーいやさーお前のとこの観光客、たまに飛び地に来るんだけどよー」日「はい？ ああカリーニングラードにですか？」 普「そうそう。こんなロシアの飛び地に日本人が何の用だと思うわけよ」 日「まあ、そう思いますよね」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「で、入国審査官が話してたんだけどよ。日本の観光客に理由聞くと大抵こう返してくるわけだ」 日「と、いいますと？」 普「『カントに会いに来ました』」 日「カント……イマヌエル・カント氏ですか？ あれ？ 彼はドイツ人では……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「おいこら……昔あそこは俺ん家だったんだ！」 日「ああ、すみません、そうでしたね。ただカント氏の名前は存じ上げてはおりましたけど、聖地が飛び地だというのは知りませんでした」 普「うん？ 聖地？」 日「彼のゆかりの地はカリーニングラードなんですね」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「ああ、あのチビ、生まれて死ぬまでずーっとケーニッヒの元から離れなかったからなあ」 日「おやまあ。もしかしてお墓も飛び地にそのまま残してあるんですか？」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「まあな……終戦間近に包囲されてシャレにならんほど激戦になったのに、あいつの墓だけ全く傷つかなかったんだぜ？ そのせいか知らないけどよー、ロシアのヤツ他は散々ぶっ壊したくせに、カントの墓だけ残すの許したんだよなぁ……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 続き） 日「へえロシアさんが……珍しいこともありますね」 普「いつだったか気になって聞いてみたんだけどよー『彼は賭けに勝ったからね』って言ってたなあ……よくわからねぇけど。まあそんなこともあって今じゃカント爺の墓が飛び地随一の観光名所ってわけだ」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「で、うちのものがカント氏の墓参りに行っている、ということですか」 普「たまになー。とにかく日本の観光客は口を揃えて『カントに会いに～』みたいなこと言うらしくてな。ケーニッヒが『何かのテンプレートでもあるのか』と疑問に思ってたぜー」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「どうでしょう、もしかしたらカリーニングラードに旅行に行った方がブログにでも『入国審査のとき「カントに会いに来ました」と言ったらすんなり通してくれた』とでも書いたのかもしれませんね」 普「あーなるほどなー。近所でさえ出入り結構大変だからなあ……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「そういえば……」 普「ん？」 日「家に久慈と言う者がいるんですが。岩手県の久慈市ですね。実はリトアニアさんところのクライペダさんと仲良くしていただいていて」 普「あーメーメルか。しかしなんでまた」 日「久慈は日本一の琥珀の産地なんですよ」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「……うちの方が琥珀たくさん取れてるんだけどよ……」 日「すみません、彼の地は最近まで治安が悪かったとお聞きしてたので……」 普「まあ……確かに。ありゃあ姉妹都市になるなんて言い出すの元アイツの兄姉たちくらいなもんだな……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「まあ今はプロイセン君も手伝っていらっしゃるようですし、治安も良くなってそうですね」（ニッコリ） 普「ん？ まあ、俺様にかかれば犯罪の温床なんて一網打尽よ！ケセセセセセセセ！」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「実はその久慈もこの前クライペダさんのところに行ったついでにカリーニングラードさんところへ行ったらしいんです」 普「へえ」 日「そのとき運悪くひったくりにあったらしいんですね。慌てて追いかけたら颯爽と現れた『同類』に助けられたと」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「……『同類』？」 日「ええ、2、3言しか交わしていなかったようですが、雰囲気で分かったそうです。――その『同類のイケメン』ってもしかしてプロイセン君のことじゃないですか？」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「フッハッハッハッハ！飛び地にいるイケメンとくらあ、俺様しかいねーじゃねーか！」 日「ああやっぱりそうなんですか、大体はドイツさんのところでのんびりされてると聞いてましたけど、やはりやるときはやるんですねぇプロイセン君は」 普「まあな！ケセセセセ」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「そのうち久慈とも姉妹都市関係になれたらいいですねえ」 普「だな！ メーメルの友人の巨乳の可愛い子だったら俺様大歓迎だぜ！」 日「……え？」 普「あ？」 日「えーっと、プロイセン君、久慈は、男ですよ？」 普「……なん……だと……？」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「…………」 普「あー……えーと……」 日「ちょっと久慈に電話かけてみましょうかね」 普「すまん！ 俺様ひったくりとか成敗したことねえ！ 日本の同類とかも最近飛び地で見てない！」orz 日「……なるほど……。ではその『イケメン』は……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 普「……多分、『カリーニングラード』だ」 日「はい？ え、だって『カリーニングラード』はプロイセン君のことでしょう？」 普「えーとな、俺様は『カリーニングラード州』という飛び地でもある。それは間違っちゃいねえよ」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「？？ どういうことです？」 普「……ケーニッヒ」 日「ケーニヒスベルクさんがどうされ……あ……」 普「元ケーニヒスベルクのカリーニングラード。イケメンの正体はあいつだぜ、多分」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「いえでも彼女は女の子でしょう？ 昔お会いしたとき見た限りれっきとした美少女に見えましたよ」 普「そうか？昔から女としては貧相な体つきだったけどよ。それが更に悪化した感じだなあれは」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日「いやそれでもご婦人を『イケメン』呼ばわりとは失礼極まりないことです。今度久慈にきつく言っておかなければ……」 普「別にあいつは気にしちゃいねーと思うけどよ～。この前だって……」

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k （回想・飛び地にて）日本人女性グループ「あの……すみません（つたないロシア語）」 ケニ「？　はい？」 日女グ「琥珀博物館はどちらにあるのでしょう？」 ケニ『ニホンカラコラレタンデスカ？』

ダリア @tiamatdahlia

@koenigsberg_k 日女グ『！？ えっ！日本語わかるんですか？』 ケニ『少しだけ』 日女グ『わぁーよかったぁ～』『すごくホッとした～』 ケニ『琥珀博物館でしたか？ 地図持っていますか？』

ダリア @tiamatdahlia

@kaliningrad_r 続き）日女グ『あ、はい！あたし持ってます』 ケニ『今この勝利広場にいるから、向うのチェルニヤホフスカヴァ通りをまっすぐ行けば上の池が見えてくる。池の向うにある円形の古い建物が琥珀博物館です』 日女グ『ああー向うの道か～』『１本違かったね』

ダリア @tiamatdahlia

@kaliningrad_r ケニ『途中中央市場を通るから。そこも見ていくといいと思います』 日女グ『本当ですか？』『市場か～見てみようか』『本当にご丁寧にありがとうございます！』 ケニ『いえ、良い旅を』 日女グ（去りながら）『ねえねえ今の人すっごいカッコ良かったねー！』