有川浩『図書館戦争』名セリフ・名場面集

カドブン（KADOKAWA文芸WEBマガジン） @Kadobunofficial

『図書館戦争』「『すみません、あたし短気で』『ていうか、まっすぐだからな』堂上の口ぶりは何の気なしで、特別に言葉を選んだわけでもなくこぼれたその様子が、逆に強張っていた気持ちに入った。噛み殺せない嗚咽が喉から漏れた」P183 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「くそ。でかい。王子様を追いかける前に堂上を超える。そう息巻いたのは春先だが、超えるべき背中は益々大きくなっていくばかりだった」P185 http://t.co/K5ahE1bz3k

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『図書館戦争』「話の変わる気配に身を乗り出すと、柴崎はとんでもない方向に話題をスイッチさせた。『こないだ報道と揉めた後に堂上教官に抱きついて泣いたとかいう話が伝わってますけど？』すすっていたお茶が気管に入って激しくむせた」P190 http://t.co/K5ahE1bz3k

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『図書館戦争』「『正直なところを言うと……』稲嶺は言いながら困ったように笑った。「日野事件の遺恨で警察に対して頑なになっていないかと言われたら、違うと言い切る自信はないのですよ」玄田に答える言葉はない」P195 http://t.co/K5ahE1bz3k

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『図書館戦争』「『原則を曲げることは簡単です』余計なこととは思いつつ言わずにはおれない。『しかし、原則を守ることで量られる真髄があるはずです』稲嶺はしばらく机の上で組んだ自分の両手を見つめ、やがて静かに頷いた」P195 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「選ぶべきものを選ぶときに選び方を躊躇する奴は口先だけだ」P205 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「どうして大人はただ本を面白がるということを子供に許してくれないのか。自分たちはただ面白がるために本を読むくせに」P236 http://t.co/K5ahE1bz3k

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『図書館戦争』「『俺、女にダッシュで負けたの初めてですよ』ぼやいた手塚は最近、堂上たちの前で自称に「自分」を使わなくなった。郁と衝突する回数も減り、頑なさが少し緩んだ感じがする。そうした変化はやはり郁の影響だろうか」P241 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「『早いとこ忘れてください、あれけっこう一生の不覚なんです』『心配するな、あれを除いてもお前は全体的に恥ずかしい』『うわまるで柴崎のようなことを！むかつく！』」P249 http://t.co/K5ahE1bz3k

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『図書館戦争』「『堂上教官や他の『真っ当な』図書隊員を見たって、図書隊員になりたいなんて思わない。本を取り上げられてる子供を黙って見捨てるような図書隊員なんか、全然かっこよくないし、憧れられないし、好きになんてなれないもの』」P253 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「『こいつは事情があって露出できませんので。今のも消去してください』郁は思わず堂上を見上げた。事情があって露出できない――というのは、郁の両親の事情を気にかけてくれていたらしい」P256 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』義理も縁もない他人に何かを頼むとき『協力してくれるべき』とか、『してくれるだろう』とか甘い見通し持ってる奴は絶対に失敗するわ。協力って期待するものでも要求するものでもなく、巧く引き出すものなのよ。P261 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「何より娯楽作品との距離の取り方は保護者が指導すべきものです。その責任を学校や図書館に求めることは、保護者としての責任を放棄していることになるのではありませんか？」 P280http://bit.ly/11qGr38

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有川浩さん『図書館戦争』「相手は子供ですよ、と堂上が諭すが、玄田は一向に気にしない。『きっちり大人のケンカをやってのけたんだ、今さらガキ扱いすることもあるまい』玄田の台詞に悠馬と大河は誇らしげに顔を見合わせた」P281 http://t.co/K5ahE1bz3k

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有川浩さん『図書館戦争』「……でもちょっといい写真よね。背筋がまっすぐ伸びた立ち姿は、自分で言うのも何だが凜としている。他人から自分がこのように見えているかと思うとあまり悪い気はしなかった」P285 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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『図書館戦争』「『君たちは――公序良俗を謳って人を殺すのか！』それが正義だとすれば、正義とはこの世で最も醜悪な観念だ。そして、こんな醜悪の根拠にされるメディア良化法とは一体何だ」P294 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「公序良俗を謳って人を殺すのか。あの日、日野の襲撃者たちを弾劾した言葉はそのまま稲嶺を弾劾する。本を守ることを謳って人を殺すのか」P296 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「批判する人々は蹂躙される図書を守ってくれるのか。貧弱な装備で図書を守る館員に代わって血を流してくれるのか。図書と図書隊員を守るには武装強化するしかないと稲嶺はすべての批判を押し切った」P296 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「『笠原には笠原なりの選抜された理由がある。そう仰ったのは堂上二正です』隠さずに険を出した声は、はっきりと堂上を責めていた。その後ろめたさと無縁の正当さに怯むが、わびる言葉はとっさに出ない」P307 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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『図書館戦争』「堂上を手塚は容赦なく追い討った。『上官の立場でダブルスタンダードを使うんですか』正しく使われた正論は痛烈に刺さった。そうだなと呟くと手塚の気配も少し緩む。こちらも生意気でした、と一人前のフォローだ」P307 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「もしかしたら誰かが帰ってこないかもしれない作戦にどうしてあたしは加わってない。あたしは一緒に戦いたかった。本を守るために、本を守りたいと思っている人たちと一緒に。その場所で」P312 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「『ちゃんと帰ってくるかなぁ、みんな。玄田隊長とか、小牧二正とか、手塚とか……堂上教官とか、みんな』『縁起でもないこと言わないでよ！』柴崎が本気で怒ったようにどやしつける」P313 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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『図書館戦争』「『あんたみたいに自覚のない甘ちゃん外してったんだから本気で勝つシフトだったに決まってんでしょ！』珍しく険のある声を出してから、柴崎がしばらくしてふて腐れたように呟いた。『ごめん。言い過ぎ』」P314 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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有川浩さん『図書館戦争』「『ちゃんと自分の仕事する』柴崎に宣言するように呟く。この仕事よりあの仕事がよかったと駄々を捏ねるのはそれこそ子供のわがままだ。自分の仕事をこなせない奴が自分を信用しろと主張する権利はない」P316 http://t.co/fMvN0WzkfJ

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『図書館戦争』「『今に見てろチビと詰られました』折口と玄田が同時に吹き出した。『堂上君、背ぇ低いもんねえ』と折口の言い草はつくづく無神経である。『でも分かってあげてね。噛みつかないと泣きそうだったんだと思うわ』」P317 http://t.co/fMvN0WzkfJ