@metemlogrewhetc 1渋沢君と2人になって、何か話さないとと色々考えてるうちに、渋沢君がポツリと口を開く。「……無謀だと、思うか?」「え?」顔を上げると、渋沢君は笑っていた。困ったような、少し泣きそうなそんな笑い方だった。「そんな事…」から先が言えない。
2010-09-09 23:48:11@metemlogrewhetc 2「諦められれば…一番いいんだろうな」それは逆に諦められないという事。どうしたらいいか分からない、そんな渋沢君の表情にああ、こんなにゆきちゃんは大事に想ってもらってるんだな…って、当の本人じゃないのに何故か私が泣きそうになった。♯
2010-09-09 23:52:39@yuzuzaki 1「…戻らないの?」「…そうだな。戻るか」体を翻して三上くんが元来た道を辿ろうとする。違う。そうじゃなくて。一向にこちらを向かない三上くんが歯痒くて、思わず制服の裾を掴んだ。「っ…、」「…何で、あんなこと、したの」渋沢くんの前で。渋沢くんに見せつけるように。
2010-09-10 00:09:16@yuzuzaki 2「なんでって、…それは」「三上くん、あたしのこと、見てなかった」「…ゆき、」伸ばされた手に後ずさる。静かな廊下。上履きがリノリウムに擦れて音が鳴る。「…いやだ、あんなの」見てなかった。あたしにじゃなかった。あたしを見てなかった。「おい」「…っ」
2010-09-10 00:17:55@yuzuzaki 「渋沢く…」「悪い、困らせた」「う、ううん…」渋沢君は私の肩をぽん、と叩くとそのままいなくなってしまった。どうしよう、ごめん、ごめんね渋沢君。私渋沢君の事、応援出来ない。あんなにもゆきちゃんの事を思ってくれてる人の事、応援出来ない。♯
2010-09-10 00:32:38@yuzuzaki 「おい、ゆき!待てよ!!」聞こえる声を振り切るように走り続ける。だって、だって…!(どんっ!)「きゃっ」「…、わる…え…、」「し…、渋沢くん…」#
2010-09-10 00:45:05@metemlogrewhetc ギャー!!ちょっwwwwごめんなさいwww今気付いた…うわああんちょう恥ずかしい…何と言う一人遊び…w友達いないのかっていう←
2010-09-10 00:47:35@metemlogrewhetc 1はあ…とりあえずゆきちゃん探しに行こう…三上君も様子変だったし。とぼとぼ歩いていると、向こうで「きゃっ」と女の子の声がする…あれ、今のってゆきちゃん?見つからないように近づくと、やっぱりゆきちゃんと…え、渋沢君?
2010-09-10 00:52:26@metemlogrewhetc 2走ってきたのか、ゆきちゃんは肩で息をしていた。もしかして…逃げてきたの?ぶつかってよろけたゆきちゃんを渋沢君が肩を掴んで支えてあげている「大丈夫か…?」「う、うん…ありがとう」「……」「……」2人の間に長い沈黙が流れる♯
2010-09-10 00:55:19@yuzuzaki 1「…三上は」「!」渋沢くんの問いに、詰まる。ああ、そうだ、行かなきゃ、三上くんがもう来ちゃう…「渋沢くん離して…、」「…どこに行くんだ」「…、…」どこに、…どこに行こう そうだユズちゃんの所に…
2010-09-10 01:07:45@yuzuzaki 2「…逃げちゃ駄目だ、桂奈月」渋沢くんの言葉にどきっとする。「え…、」肩に添えられた手がふんわり背中を押してくれる。「大丈夫、怖くないよ」後ろから聞こえる、優しい声。#
2010-09-10 01:10:23@metemlogrewhetc でもやっぱり渋キャプは名字呼びだよね!今までどうしようか迷って敢えて呼ばせてなかったから助かるおwwwww恥ずかしくないおwwww
2010-09-10 01:15:11