@ramuyaman さんの、「日本国憲法がいかにして日米合作の男性の偏見で骨折したか」を検証したほうがいいんじゃねえかとまじで思う。
- MitsueKijima
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同第二項。 "2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。 "
2013-05-03 13:50:54(樋口陽一)第13条の「個人」ついての原則表明のあとで24条だけ改めて「個人の尊厳」を謳っていることについて:「近代憲法のいわば総論的『個人』主義にとって、家族が、その原理が貫徹しない飛び地だったことへの、批判的見地を読みとることが、可能ではないか」(『憲法と国家』p.110)
2013-05-03 13:55:54ワイマール憲法の家族保護条項とは反対に、家族解体の論理をも必然的ではないけど含意してるんじゃないか、とも樋口さんは指摘してる。同時に。「夫婦」同権・「両性」本質的平等という言葉を普通に受け取るなら同性の間の結合を「家族」とみなすほど革命的ではない、とも樋口さんは同著で書いてる。
2013-05-03 13:58:30態度選択をどうするか、ということが、憲法の内実を丁寧に読んでいくことよりも先行してしまうなら、常に食い足りない感じが残る。集会よりも少人数でフリートークしつつ学習会をしたいな、という気持ちがある。情勢的にはぼんぼん集会やってバンバンとデモを打ったほうがよいのだろうが。
2013-05-03 14:02:44幻の草案第19条。 「妊婦と乳児の保育にあたっている母親は、既婚、未婚を問わず、国から守られる。彼女達が必要とする公的援助が受けられるものとする。嫡出でない子供は法的に差別を受けず、法的に認められた子供同様に、身体的、知的、社会的に成長することに於いて機会を与えられるものとする」
2013-05-03 14:15:48ベアテが書いていた草案は、日本の庶民生活の現実において、彼女が問題だと思ったことを条文化していくという感じだった。そうやって書かれたものの多くが民政局内部の審査課程で削られ、日本政府にわたってから「手直し」を受け、だから二段階くらい変わって複雑骨折を起こしてるのがじつは現憲法。
2013-05-03 14:18:20@neko_tubuyaki 全くです。ロウスト中佐の「外国人強制送還禁止条項」といい「ど、どうしてせっかく書いたのを削るのよおおおおおお!」と絶叫したことが何回あったものやら(ぐったり)。
2013-05-03 14:20:12「日本国憲法がアメリカによる押しつけだったかどうか」について検証することばかりがはやってますが。「日本国憲法がいかにして日米合作の男性の偏見で骨折したか」を検証したほうがいいんじゃねえかとまじで思う。
2013-05-03 14:21:39@neko_tubuyaki ケーディス大佐にしてもホイットニー准将にしても、審議過程で「社会立法に関する細々とした規定は削除して、社会保障制度を設けるという一般規定を書く」ということを強調しましたけど。ロウスト、ワイルズ、ベアテ三氏の言うことをもうちょっと聞いてくれてれば。
2013-05-03 14:25:55民政局内部段階で削除されて失われた草稿シリーズ。 「第20条 養子にする場合には、その夫と妻、両者の合意なしに、家族にすることはできない。養子になった子供によって、家族の他のメンバーが、不利な立場になるような偏愛が起ってはならない。長子の単独相続権は廃止する」
2013-05-03 14:27:49幻の草案:第23条 すべての公立・私立の学校では、民主主義と自由と平等及び正義の基本理念、社会的義務について教育することに力を入れなければならない。学校では平和に向上することを、もっとも重要として教え、常に真実を守り、科学的に証明されたことや、その研究を尊ぶことを教えねばならない
2013-05-03 14:29:50幻の第20条は、養子をめぐる家族のごたごたを見ていたベアテの観察眼が生んだ条項。23条は、これ、戦前の学校に対する明確なアンチテーゼでしょう。
2013-05-03 14:30:46幻の条文シリーズ:「第26条 すべての日本の成人は、生活のために仕事につく権利がある。その人にあった仕事がなければ、その人の生活に必要な最低の生活保護が与えられる。女性は専門職業および公職を含むどのような職業にもつく権利を持つ。その権利には、政治的な地位につくことも含まれる(続)
2013-05-03 14:33:17こういう経緯を具体的に知ってしまうと、やっぱり、憲法バンザイって今の内容で言ってしまうことに対して、たいへんためらいが出てしまうのですね。だって、削られたところが生きていたら、今よりもっとマシな社会になってたじゃないかい。それを踏み潰したところに現憲法ができてるわけですよ?
2013-05-03 14:34:56何でそれ削るの!? って言いたくなるところばかりで、その底意について研究したいくらい。だが、ケーディスやホイットニーへの怒りは、こうして葬られた条文のうち、あきらかによいものについて、復活させよう、「復憲」しようと言い出す力量を持ちえず退却戦ばかりの自分へと跳ね返ってくるのだ。
2013-05-03 14:37:24幻の第29条:「老齢年金、扶養家族手当、母性の手当、事故保険、健康保険、障害者保険、失業保険、生命保険などの十分な社会保険システムは、法律によって与えられる。国際連合の組織、国際労働期間の基準によって、最低の基準を満たさなくてはならない(続)」
2013-05-03 14:39:46「女性と子供、恵まれないグループの人々は、特別な保護が与えられる。国家は、個人が自ら望んだ不利益や欠乏でない限り、そこから国民を守る義務がある」(母性の手当て、恵まれないグループの保護が削除され、最終的に25条となる。)
2013-05-03 14:40:48渡辺真也 @curatorshinya さんのお仕事。今このタイミングで読まれるべき資料かと。「日本国憲法第9条にかける私の想い」ベアテ・シロタ・ゴードンさんロングインタビュー公開に寄せて http://t.co/Oq9OC9Q7Tt
2013-05-02 22:50:31「戦後社会における日本女性の権利のためにベアテ・シロタ・ゴードンさんが果たした役割を重視しており、その功績が日本で長年にわたって記憶されると信じている」…朝日新聞デジタル:憲法草案関与のゴードンさん追悼、美智子さまメッセージ - 社会 http://t.co/5yWT9muu0n
2013-04-30 11:57:21