スレイヤーズのコメディ系小話まとめ

啓子_† @Kaybath

「ハロウィンか。この地方は面白い習慣があるんだなぁ。さすがに参加する歳じゃないけど楽しいじゃないか。なぁ、リ…ナ……？おい、どこに行くつもりだ？」「ふっふっふっふっふっ。お菓子が待ってるのね？うふ、リナちゃん出撃ー！」「お前がやると本当の脅しになっちまうだろーっ、やめろぉ！！」

啓子_† @Kaybath

「ハロウィンにはですね、お化けやおとぎ話に登場するものに仮装した子供達が『Trick or Treat』と言ってよそのお宅を訪問するんですよ」「つまり……お前がいつもしていることだな？」「はっはっはっ、ヴァルガーヴさん……？」「だってそうじゃんか……つーか、いってえよ。手を放せ」

啓子_† @Kaybath

「猫耳？」「そっ。ゼルの担任の先生、新婚でしょー。旦那が着けて家で待ってるんだって」「へー」「でさっ、それを聞いたアメリアがゼルガディスには犬耳が似合うなんて言ったもんだから、真っ赤になることなること。見物だったわよ」「ほー。ほら、土産」「ひゃっ……何、これ？」「…うさぎ耳だ♪」

啓子_† @Kaybath

「見て見て、ガウリイ！この貰い物の納豆、アタリよ！この粘り、この艶、見事だわぁ。早速開けて正解っ」「おう。食うか」今日はガウリイが食卓の準備を整えていた。「うふっ」席について箸を握りしめるリナの前で、ガウリイが急に顔を強ばらせた。「どうしたの？」「すまん。飯を炊くの忘れた…」

啓子_† @Kaybath

「ゼルガディスさん、納豆はお嫌いですか？」「いや。平気だが」「じゃあ、よそって差し上げます」アメリアは嬉しそうにお櫃から飯をよそり、よくかき混ぜた納豆を乗せて出した。次に自分の椀にこんもりと飯を盛る。「さ、食べましょう！」じろり。「アメリア、ひょっとしてお前は納豆は嫌いなのか？」

啓子_† @Kaybath

「ゼロス、ひょっとして納豆食べられないですか？」「はい？」ゼロスはフィリア宅の夕餉の席に上がり込んでいた。「何を言うんです？魔族の僕が食事をするのは単なる趣向。好みは兎も角、食べられないなどあると思って…」「じゃあ大丈夫ですね。はい」差し出された手には納豆が山盛りのご飯があった。

啓子_† @Kaybath

「リナ、ちょっとそこにじっとしてろ」「え、何？」「何をするつもりだ、お若いの」「ふっ（ごそごそごそ）こうするのさっ！」「……なにそれ？」「まさかその布切れで儂を倒すつもりか」「まさか、そんなこと出来るわけないでしょ」「それではどうするつもりなのかな？」「まあ、見てな（くるり）」

啓子_† @Kaybath

「でっ、どうしてこっちにくる？！」「さあ、リナ。これを着けるんだ！」「エ、エプロン？」「そうだ、それもレースエプロンだぞ！」「んなっ！何を考えてんのよ〜、あんたは！」「ばあちゃんが言ってたんだ。こいつは魔族に効くってな。お前も女なら通じるはずだぞ！ほらっ」「いや〜！来んな〜っ！」

啓子_† @Kaybath

「（ぴくぴく）」「何で嫌がるんだよ？」「絶対にそんなこっぱずかしいことはしないわよ！」「服の上からでいいんだぞ？あ、自信がないのか？」「何を言う？！」「なら、ほら。ばあちゃんがくれたこのエプロンを着けてくれっ」「な〜っ！こ、こんなことが魔族になんか効くはずがないでしょうが！！」

啓子_† @Kaybath

「え〜、そうなのか？てっ、あれ？あいついないぞ？」「はあ？！な、なんてこと……恐るべし、エプロン攻撃……」