毎月14日は『ツイノベの日』 2013/5/14お題「境界(ボーダー)」
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#twnvday #twnovel まず白紙があった。そこに線が引かれ、そして空と地ができた。引き裂かれた彼らは、寂しさのあまり互いを呼び求めた。大地は吹き荒ぶ風を起こし、大空は滂沱と落ちる雨となって。未だ交わらぬ空と大地の間、悲しみを埋められない空虚があった。
2013-05-13 23:56:38今日と明日の境目で私は私を終わらせることにした。特に意味のない思いつき。別に人生を悲観してとかそういうのじゃないのよ? ただ、命日をどっちにすればいいのかアノ人たちが困ればいいなって思っただけなの。 #twnvday まあどうせ、死亡診断書は明日の日付よね。 #twnovel
2013-05-14 00:00:05さあ往こう! 春と夏の麗らかな境界線を越えて。花の都から緑溢れる草原へ、君と僕が出会った閉ざされた世界の扉を壊し。明るい空と風戦(そよ)ぐ大地へ手を繋ぎ、抱きしめて。僕は何処までも君と旅を続けるのだ。 #twnvday
2013-05-14 00:11:20ぼくは灰色が好きだ。落ち着いていて安心できる。それに、曖昧なんだ。どっちにも決めなくていいんだ。決めると疲れる。面倒だ。だから答えは出さなくていい。とかかっこつけてるけど、本当は決めるのが怖いだけなんだ。決めるには覚悟がいる。ぼくはそんなもの持ち合わせてないんだ #twnvday
2013-05-14 00:11:47ツイノベの日だからとお題(境界)でツイノベを考えてたら、なんだかコントになってた。あれは小説じゃない、寒いコントや!ってことで脳内の構成メモだけで没。こんなに早く没が決まったものは初めてかもしれないw ボーダーの服着てるとかメタボの境界線はみ出してるとかなんなんだよw
2013-05-14 00:15:01#twnvday こっちの線からは私の国。じゃあ、こっちは僕の。何気ない子供の時のやり取りで二つに別れた。彼らは担がれるままに国王となり、それ以来隣国と争い続けている。あれさえなければ二人で一つの良い国を築けたのに、とお互いに想い合っていることは知らないままで。 #twnovel
2013-05-14 00:21:05ミス・トパーズお元気ですか?風が気持ちの良い初夏ですね。遠い空の下で君は毎日笑っていますか。もし今君が笑ってないなら、誰よりも先にいちばんに僕を思い出して下さい。すぐに飛んでいくから。君を幸せにする方法。たとえそれが永遠に解けないパズルだとしても僕は挑んでみたい。#twnvday
2013-05-14 00:22:55#twnvday 地図では直線が国を分けている。Google Mapを頼りに国境の真上を通るように進んで行く、「落ちたら、マグマね」と君が振り返る。毎日1分、僕らはこうして遊ぶ。ちょうど、太陽が南中のときに。今だけぼくらは、何者でもない。 1分後、ぼくらはまたマグマに帰って行く。
2013-05-14 00:23:22自分の周りにはまあるい丸が書いてある。細くて黒い線。向こう側が輝いて見える。いいなあって思う。一生懸命消しゴムで消そうとしてるんだけど、当分消える気配がなくて、ムカついたから鉛筆で線を重ね塗りしてるんだ。そうすれば元の線を塗りつぶせるかなって、思って。 #twnvday
2013-05-14 00:27:05#twnovel 影と一緒に遊ぶことができて、ひょいっとそこを飛び越えて新しい影にまたのっかれる人。パーカーを不意に被ってみせて、次の瞬間にはもう別なダンスをしてる人。彼は二つの場所をいつでも楽しそうに行き来している人。 #ODS #twnvday
2013-05-14 00:30:29#twnovel 決して生きては越えられない、と人は言う。それでも俺は光を、世界の向こう側を求め続けた。だが何度試してもダメだった。やはり無理なのか。その時俺の体は何かに優しく包みこまれ、そして境界を越えた。 #twnvday 「こりゃ大物だ」網にかかった僕をみて漁師が言った。
2013-05-14 00:30:55皮膚なんていらない。このまま、繋いだ手からどんどん溶けて溶けて溶けて、ひとつの肉の塊になってしまいたい。薄いはずの皮に隔てられた私とあなたはあまりにも遠くて、幸せなはずの私は泣きそうになってしまう。 #twnvday
2013-05-14 00:34:29太陽が地平線へ沈む頃、少女は夢をみた。フランス人形屋のショーウィンドウにぺたっと手を付け、人形を見ては恍惚の笑みを浮かべる夢を。しかし幸せは一瞬。窓からの冷風が少女を現実に戻した。時計を見ると23時59分。明日は少女の15歳の誕生日だった。#twnvday
2013-05-14 00:36:26僕は案山子。海辺の案山子。誰かの気紛れで砂浜に立てられた役立たずの案山子。こんな所で何を追えば良いのだろう?考えてみたこともあるけど、いつの間にかどうでも良くなった。もうすぐ嵐が近づいてくる。僕の体はバラバラになる。誰か僕に心臓を下さい。今ならまだ間に合うから。#twnvday
2013-05-14 00:37:57初めから、彼女と私の間には超えられない壁があった。わかっていながら声をかけたのは、これからも続く孤独を知っていたから。振り向いた彼女の瞳に癒され、惹かれ、けれど私と同じ気持ちを彼女が抱かないことを願う。境界越しの甘い責め苦に、彼女が縛られることのないよう、願う。 #twnvday
2013-05-14 01:00:53