ともの#同題二次TBまとめメモ

とも🚄🗻 @moko_no

「ねぇ」「なに？」「座って」鏡に映ったボクとカリーナの姿。「カリーナは女の子っぽいよね」「は、って何よ」「？」耳に下げられた小さなイヤリング。「あんたには小ぶりなのが似合うと思って。ほら、お揃い」雪の結晶を揺らして、鏡の中の真っ赤なボクに目を凝らした。＜揺らして＞ #同題二次TB

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バニーはモテる。老若男女問わず、どこでもすぐに人が集まりその中心にいる。「バニーちゃん、モテモテだなぁ」今日もバニーは囲まれている。「は、…わ、わ…こて、さ……たすけ…て…」大量の鳩に。足元覆い尽くされて身動きとれないバニー、半泣きの顔もハンサムだぞ！＜ハーレム＞ #同題二次TB

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辛いことがあったって、泣くことはなかった。あの日以上の辛い事なんてなかった。なのに、僕はあなたと出会って、もう何度も泣き顔を晒してしまった。弱い男だと思われているのだろうな、と思っていた。「まさか。お前は我慢強い男だよ」あなたがそう言うから、ほら、また。＜がまん＞ #同題二次TB

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カードを手渡された。パーティの誘いらしい。「この日は」「クリスマスに！悲しい思い出に浸ってしょんぼりしてる一市民に、氷の女王が歌ってあげるっつってんの！ありがたいと思いなさいよ！」隣で虎徹さんが笑ってる。この人たちには敵わないな。「ええ、ぜひ」＜クリスマスソング＞ #同題二次TB

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こんな仕事だ。危ない事なんて常だ。でも、白いベッドで眠るバニーは何度みても慣れない。不安でその手を握るとバニーが目を開けた。「ねぇ虎徹さん。もし、あなたが万が一にでも僕を好きでいてくれたら、退院したら手を繋いでくれませんか」「ああ、いつでもいいよ」＜がまん＞ #同題二次TB

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三徹の朝、明けていく空をぼんやり眺めた。「終わるのかな、仕事」「大丈夫、明日は晴れる！ジェイク事件の時だって絶望の雨は上がっただろう？！」だれうま、って言いかけたところで停電になった。「WTが断線させたらしいぞ！」う、ウオォォ！タイガー！タイガー！＜明日は晴れる＞ #同題二次TB

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レジェンドへの憧れは一種の暗示だったんだろう。彼ををかっこいいと思う気持ちを、俺はかっこいいって自分にすり替えてきたんだ。卑屈な気持ちを払拭するために。「そんな俺が、かっこわるくしがみついてていいのかな」「いいんじゃないですか？…あなた、かっこいいですよ」＜暗示＞ #同題二次TB

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大抵のことは上手くなるバニーが、どうしても上手くならないことがある。「パウンドケーキ。なかなか再現できないんです。もっとしっとりとしていて…」バニーの言葉を聞きながら、ケーキを口に運ぶ。それはなバニー、サマンサさんが「忘れないでね」って言ってるんだよ。＜しっとり＞ #同題二次TB

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お前が、こういう仕草苦手だったとはな。「昔から、どうしてもうまくできなくて」片目を閉じるだけの動作が苦手なんだと。「ゆっくりやってみろよ」「そうですね」何度やっても両目を閉じてしまうバニー。三度目の瞬きの隙に便乗する。「…今の、なんですか？」さぁね。＜ウインク＞ #同題二次TB

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突然現れてね、今から出動させてくれだって？バーナビー、キミたちは本当に…。なに？無理かって？…やれやれ、私をなんだと思っているんだい。タイガー&バーナビーのメカニックだよ？その失言はプレミアムアイスクリーム２個で許してやろう。さぁタイガーに追いつくぞ。＜やれやれ＞ #同題二次TB

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『シュテルンビルト交通情報です。●●ストリートはブルーローズ能力発動につき路面が凍結しております。周辺のドライバーはスリップに十分お気をつけ下さい。また、▲▲ハイウェイではロックバイソン横転により通行止めとなっております。迂回ルートをご利用ください。』＜交通機関＞ #同題二次TB

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あの日から、見上げる空は灰色だった。上から降りてくるものは、ただ、僕の体を冷やし続けるだけの白だった。「お父さん、バーナビー、ほら！雪だよ！」「うう、冷えると思ったら雪かー」あの時と目に映る景色は同じはずなのに。「綺麗ですね」僕の心に暖かななにかが灯る。＜灰＞ #同題二次TB

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楓と交換日記を始めたいだぁ？！俺だってやったことないのに！「ひらがな書けるようになったらな！」冗談で渡したノート。ちらりと見たら「こてつさん」「かえでちゃん」ってへたくそな文字がいっぱい並んでた。楓に「パパも混ぜて」って、泣いて頼もうと思う。＜ノート＞ #同題二次TB

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この世で一番嫌いな日を彩る色を、好きになれるわけもない。街に溢れる道化から目を逸らして生きてきた。「メリークリスマス、バニーちゃん」そんな僕が、今じゃ浮かれた街を彩る色だ。隣で笑う緑を見ていたら、道化も悪くないと思えてくる。「メリークリスマス、虎徹さん」＜赤と緑＞ #同題二次TB

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次に目が覚めたらベッドの上だった。隣のベッドから、バニーが青い顔してこっちを見てた。「大丈夫。丈夫なのが取り柄って知ってるだろ？」「……よく、知ってます」でも、と泣きそうな声が病室に響いた。「僕は弱い。誰かを失う痛みに」届かない腕がこんなにもどかしいなんて。＜痛＞ #同題二次TB

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虎徹さんからお土産を頂きました。「いただきます」「どーぞ」あーん「ｲﾀｲｯ」「…」「…どうぞ？」「…」もぐ「ｲﾀﾀｯ」「…」「…」「…」もぐ「ｲﾀｲﾖｫﾊﾞﾆｰﾁｬﾝ～」「どこから！食べたら！いいんですか！？」ひよこの形のお菓子は苦手だって言ったのに！＜痛＞ #同題二次TB

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「口も聞きたくありません！」あなたが謝るまで絶対に許しません！…そう思っていたのに。真面目な顔して、僕の大事なおもちゃをかたどった飾りがついた棒を振るものだから、もうどうでもよくなった。「何ですかこれ」「ばにじゃらし」「僕は猫じゃありません！」始めに戻る。＜うど＞ #同題二次TB

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「すべすべだし」「…あの」「真っ白だし」「…ちょ」「柔らかくて」「…こてつさ」「うまいな、バニーのつくったうどん♥」「よかったです♥」＜うど＞ #同題二次TB

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僕らは完全な赤の他人で、たまたま同じ会社で、同じ仕事をしているだけのこと。それに「バディ」という名前がついているだけのこと。ただ、それだけ。だけど、ねえ、虎徹さん。僕はそれにときどき、血より強い絆を感じることが、確かにあるんです。＜血＞ #同題二次TB

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「バニー、これ教えて」「じゃあ明日」なんでもその日のうちに教えてたくせに、最近は面倒がってか後回しにされる。蔑ろにされてるみたいで面白くない。「今教えろよ」「明日じゃだめですか？」「何で」「…だって」明日もあなたと会話ができる約束だから、って。っだ！＜明日の約束＞ #同題二次TB

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一年前は近いと思った距離が、今年はそうでもなくなっていた。「バニーいくぞー」なんの違和感もなく差し出される手のひら。「はい、虎徹さん」ちょこんと指先を掴んで。もっと、もっと、近くに。来年もその次も、あなたに寄り添っていたいです。＜接近＞ #同題二次TB

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辛いことがあった。元気のないところが画面に映ったみたいで、ナターシャに怒られた。「あなた、元気が売りのヒーローなんだから！テレビに映る時は明るく！ちゃんと意識なさい」「…ごめんなさい」ぎゅうと抱きしめられた。「泣くのは帰ってきてからよ、私の大事なパオリン」＜あか＞ #同題二次TB

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「なあなあ、バニー」「はい？」首だけで振り返ったバーナビーの唇が、彼の肩に顎を乗せてたタイガーの頬に触れた。「何してんのよアンタら！」「ん？」「いっ、今っ！」「オーバーだなぁ、ちょっと掠っただけだろお？」「ええ、掠っただけです」真っ赤になってるくせに！＜オーバー＞ #同題二次TB

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パートナーがちょっと心配なんだけど。最初に報告した言葉に嘘はなかった。仕事はめちゃくちゃだしがさつだし。「…ごめんね、父さん母さん。愚痴ばかりだね」思わず苦笑してしまった自分に、少し驚いた。「でもね。不思議なんだ」怒りはもうわかないのだと気がついた。＜ひそやかな＞ #同題二次TB

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小さなお節介は「先輩の気遣い」ってやつだ。他のヒーローたちにだってそうしてきた。何も特別な事じゃない。ただ。コーヒーを渡す時に微かに触れる指先を知らずのうちに意識し始めたのは、俺にだって予想外の懐かしい感情だった。バニー。お前は知らないままでいいよ。＜ひそやかな＞ #同題二次TB