茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第953回「バイリンガルよりも、何を達成したかだよね。」
- toshihiro36
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連続ツイート953回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、昨日から今日にかけての、合わせ技で思ったこと。
2013-05-28 07:35:25ばな(1)昨日、朝日カルチャーセンターで迫慶一郎さんと話していたら、席の最前列に、なんだか気になる人がいた。最初は、「これはむずかしいな」とつぶやいたのが聞こえて、それではっと見たら、その人が、ANONYMOUSのTシャツ(例の、ガイ・フォークス)を着ていた。
2013-05-28 07:36:51ばな(2)ぼくには、「一発オッケー」みたいなことがあって、ANONYMOUSのTシャツを着ている人は、ぼくの中でもうイケテいるのだった。その人は、 @37_WINES さんで、終わったあと、「そのTシャツどこで手に入れました」と聞くと、ホリエモンが収監される時に着ていた
2013-05-28 07:38:33ばな(3)Go To JailのTシャツをつくったところと同じだという。へえ〜って言ったら、その人は「茂木さんも着ますか」というから、「だね〜。でも、それ着てアメリカ行くと、入国時にトラブリそうだねえ」みたいなことを言っていた。そしたら、その人は懇親会に来た。
2013-05-28 07:39:35ばな(4)その人は、イタリアのワインを輸入する人だった。それで、ホリエモンから電話があった時、その人も話した。今日のホリエモンのサイン会に、Go to JailのTシャツ着て、ワイン持っていくという。それで、今朝、サルヴァドール・ダリがかつて出たテレビ番組のyoutube見た。
2013-05-28 07:40:52ばな(5)ここで、唐突ですが、この一連の流れから、私が何を感じたかというとですね、脈絡がないのですが、「バイリンガルであること自体には、意味がないじゃん!」ということなのです。なぜ、そんな風に発想が飛ぶかと言われても、そういうこと思いついちゃったんだから、仕方がない。
2013-05-28 07:42:19ばな(6)今、日本で、英語教育がうんちゃらかんちゃらうるさいわけだけど、簡単に言えば、「日本語がしゃべれて、英語もしゃべれること自体は、何のachievementでもない」ということで、問題は、その言語を使って、何が語られ、探求されるかということなんだよね。
2013-05-28 07:43:21ばな(7)それが英語であるか日本語であるかにかかわらず、たとえばアノニマスだとか、ウィキリークスみたいな、現代の人類文明におけるキー・イッシューに関心を持っていれば、それで良いのであって、例えば日本ではゲイ結婚が話題にもならないけど、フランスでは合法化された、みたいな。
2013-05-28 07:49:57ばな(8)それと、別に日本語もしゃべれて英語もしゃべれます、みたいなのは達成でも何でもなくて、やはり、サルバドール・ダリみたいな、独自の存在感を持ったクリエーターは達成なのであって、個性と語学どっちが大事か、といったら、やっぱり個性なんじゃないですか。
2013-05-28 07:50:48ばな(9)空気のように現代の世界のエッジを呼吸していて、それで個性的な達成をしていればすばらしいのであって、英語がネイティブ並にできたって、それ自体はなんの達成でもないから。教育課程を考える人は、英語という形式よりも、実質をこそ本当は考えるべきなんだ。だからTOEIC撲滅。
2013-05-28 07:52:39