”クズ”トモコの冒険その２

トモコ@SVそわそわ @nibosilove

5日目‐3　服のどこかがひっかかりちぎれる音がした。隙間から飛び出した勢いのまま足を瓦礫につっかけ、少女の前に転がり出た。逆さまになった視界で少女は何も言わずにこちらを見下ろしている。あいかわらず目の痛い色に発行している。「あのさ、眩しいんだけど」#クズがゾンサバRE

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5日目‐4　僕がボヤくとあたりは暗闇に包まれた。奇妙な少女だが、言葉は通じるらしい。「なんで光ってんの」「……」「なんでこんなところにいんの？？」「……」「親は」「……ッ」かすかに空気が動く。首を振った……ようだ。元々いないのか、ゾンビに殺されたのか……。#クズがゾンサバRE

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5日目‐5　「こんなところに一人でいるのは危ないと思うんだけど」「……」「僕と一緒に来る？」暗闇の少女は少し身を引くﾀﾞﾒ……ﾑﾘ……と聞こえた気がした。その時、フッと鈴のような音が聞こえて、暗闇に慣れてきた目に少女が肩をビクつかせるのが映った。#クズがゾンサバRE

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5日目‐6　「何かいるの？」「……」少女は答えない。「仕方ない、じゃあね」「ッ……」僕は少女を連れて行くのを早々に諦めて元来た道へと身体を起こす。少女は迷っているようだ。「……あー、僕先に出るから！ついてくる気があるなら、追いかけてきなね」#クズがゾンサバRE

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5日目‐7　入ってきた時と同じように隙間をズリズリと抜けた。近くの瓦礫に腰掛けて、少女を待った。鞄から缶ビールを出し、飲む……。あと少し、というところで、隙間から何かが顔出した。先ほどの少女だった。かなり小さい小人くらいだ「へ？」意味がわからない。#クズがゾンサバRE

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5日目‐８　目を白黒させていると、いつの間にか先ほどの少女（等身大）が目の前に立っている。日のある場所で見る少女は、まるで心ここにあらずといった目でこちらをジッと見た。「……ぅ、ぁ、つ、ついてくるってことね、OK、僕トモコ。君は」「……」うん、わかってた。#クズがゾンサバRE

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5日目‐9　こうして僕は奇妙で無口で名前もわからない少女と同行することになった。少女はてくてくと僕の後をついてくる。何も言わずに。まあ……いいか。「あれ？」気づくと昨日見つけたお守りがない。さっき隙間を抜けた時に落としたのだろうか……。#クズがゾンサバRE

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5日目データ　HP97　食糧86　持ち物：ライフル・親を失った少女　状態：未知との遭遇に困惑　備考：謎の少女と同行、トモコは果たして事の真相を知ることができるのか？！　#クズがゾンサバRE

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トモちゃん（２号）が出会ったのはおそらく窓付きです。　#クズがゾンサバRE

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今日のトモコ：【戦闘】駅の構内を逃走中、倒れていた死体が君の足を掴んだ！　ゾンビだ、しかも集団に追いつかれる！　９のダメージ！　フォロワーの助けを得られるなら５のダメージ。食糧：－２ shindanmaker.com/235938 #クズがゾンサバRE

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6日目‐1　おぼろげな記憶が危ないと警告しているが、目的の場所には駅を通っていくしか無いようだ。少し遅れてついてきている少女は相変わらず無口だ。「この駅の中を通るけど、絶対に立ち止まったらダメだからね」「……」キラリ光る何かを持った少女は頷く。#クズがゾンサバRE

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6日目‐2　その手の中のモノは恐るべき凶器のような気がするが、僕は……深く考えないことにした。ライフルで行く手にある動きそうな死体を片っ端から撃っていく。そしてコケる。案の定ゾンビに足を掴まれている。少女は約束を守って立ち止まらない。やれやれ。#クズがゾンサバRE

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6日目データ　HP90　食糧84　持ち物：ライフル・親を失った少女　状態：相も変わらず脚は生傷だらけ　備考：少し少女の扱いに慣れてきた　#クズがゾンサバRE