今回の旅の件で色々あった。その良かった面、楽しかった側面を、レポートとして話すのも良いのだけれど、今回、お話したいことはそれではないので、その部分については気が向いた時に触れてみたいと思う。
2013-06-15 15:38:50元々は、骨董や美術品をみて学びに行くことが、と言う所のメインの目的で、そればかりを見ていると、もっと上質なものを見ていないと、何が良いものでダメなのかがわからなくなる、とのご意見を頂いて、上質のホテルに足を運んでいた経緯がある。勿論、私自身も憧れではあったけれど、それよりも
2013-06-15 15:41:11「感性を磨く」ことに重点を置いていた。ただ、滞在中に色々な出来事があり、滞在テーマが二転三転と変わって来た。その中でも一番肝心なポイントが見えてきたので、そちらの話を暫くする事になると思う。
2013-06-15 15:42:16全く事前の予備知識無しで、高級ホテルに宿泊するなど、とんでもないというのも良くわかる。けれども、人は痛い経験をしなければ学ばないというのもあり、私はそのまま鎧を着ないで入った感じ。無謀と言えば、それまでなのだけれど、それでこそ、色んなものが見えた。
2013-06-15 15:44:56まず、到着してから、どこで荷物をあづけたら良いのか分からず、どこがフロントなのかもわからず、そういう状態で行ったものだから「一元さん」であることはバレバレ(予めホテル側に伝えている私も、私なのだけれど)。しかし、そこからが全ての始まりだったのかもしれない。
2013-06-15 15:46:59実は、チェックインを済ませてから部屋に案内されて、自室で説明を受けてから、ふと荷物を見ると・・預けた荷物が部屋に届いていなくて焦ってしまった。人のすることなので、ミスがあるのは当然。人が多ければ手違いもある。こういった「ちょっとしたハプニングが旅を面白くする」と考えがちのせいか、
2013-06-15 15:56:30そんなハプニングにほくそ笑んでしまったものの、それで肝心なことを見落としていたと、後で人の意見で気がついた。 私自身が自覚していたのは、私自身がマナー不足だったことや、社会的立場が無名である事、着ているもので収入を値踏みされ、最上級の接客をするに値しないと判断されたと思った。
2013-06-15 15:58:52しかし、後で気付かされる事になるのだけれど、もっと複雑なことが関係していたのでは?と。。 この宿泊の後で聞いたのは「それぐらいのことで、そんな扱いにはならない」ということ。私はなんだかわからなくなってしまった。けれども、後になってわかった事と付き合わせて行くと納得が言った。
2013-06-15 16:01:15宿泊した時から、どうも周囲のざわつきが多いと気になっていた。クラブフロアでも、ざわざわとしていて、それがお客さん同士だけならまだしも、従業員の方と一緒になってその話をしていた。。つまり、私に対する嘲笑や中傷と言えるような言葉がその場に流れていた。仄めかしもたくさん。
2013-06-15 16:05:39気にしないようにしていたものの、英語で「それは誰が支払うのか?ママのお財布か?」(この手の話は、多々聞かされている)と言われ、それを馬鹿にして笑う人・・それがお客さんだけではなく、ホテルの従業員も一緒になって笑っていた。正直、その時のショックといったら無い。言葉を失った。
2013-06-15 16:07:45このことを人に話したかったけれど、言うにも迷ってしまった。このホテルを利用している人達に、このことを話すのは、私としても複雑な気持ちになるのだ。私自身も、憧れていたたけ、失望も大きい。期待するだけ・・というのは本当にそうだと思い知る。
2013-06-15 16:09:11荷物については、フロントに連絡をして持って来て貰ったけれども、それもかなりの時間がかかった。私は、人が多いしお手数をお掛けしているから仕方が無いだろうと言う構えでいたけれども、やっぱり。一度冷静になってかんがえると、とてもおかしいことだと思う。
2013-06-15 16:13:12その時に対応して下さった従業員の方も「ブランド名はどちらですか?rimowaとか・・」と言われたのですが、私も失念していて、ブランド名を忘れたというと、それはそれで・・また時間がかかってしまっていた。
2013-06-15 16:14:07一般的には意味がわからないと思うけど、私も最近になってブランド物を持つようになってから知ったのは、「ブランド=信用を持つ」ということ。これが高級店へ足を踏み入れる免罪符になるということ。それを全く持たずにいると、信用が落ちる・・という世界。今まで私が知らなかった事だった。
2013-06-15 16:15:17そして、それに手入れが行き届いているかというのも見られている。私は同じものばかり持ち歩いていたから、尚更、値踏みされ易かったんだと思う。いくつももっていれば、それなりに支払いの能力があると、お店側に認められる。そういう世界。
2013-06-15 16:16:24勿論、そればかりではないけれど・・その環境のルールのはしっこを、やっとそれでわかった・・ということ。それだから、その環境を理解していなかった私が悪いと言われれば、それはそれで、私も納得する。
2013-06-15 16:17:56そういった、高級なところで認められる身分、収入などの人達の集まり…そういう方々はそれで幸せなのだから。それはそれでいい。ただ、私が問題だと思うのは、そこではなくて、後者の方。
2013-06-15 16:25:17全く見ず知らずの人達が、私を見て中傷し、嘲笑する。それも、セキュリティーのレベルが高いはずの高級ホテルで行われていると言う実態。これに唖然としてしまった。クラブフロアで食事をしようとしていたけれど、あまりにも嘲笑や中傷が多く、我慢できずに部屋に戻った。
2013-06-15 16:41:52とても食事をしたい気持ちになれず、正直・・ルームサービスも頼む気力が失せてしまっていた。ひとまず、部屋に添え付けてあるオーナーバーで、チョコレートやお菓子をつまんで、その日の夕飯にした。切なかった。。
2013-06-15 16:43:41その翌朝も、クラブフロアで朝食がとれるようになっているプランだったが、流石に、その場に戻る気力が無かったので、レストランへ行った。すると、そこでも・・中傷や嘲笑が充満していた。しかも、キッチンからも嘲笑が聞こえてきた。気のせいだと思いたかった。でも、気のせいでは無かった。
2013-06-15 16:46:37品が無いと思いたければ、そう思っていればいい。と半分開き直りながら、私はオードブルから好きなだけ料理を運んだ。兎に角、食べて元気を出さないと自分を立て直す事ができない。そう思ったから。
2013-06-15 16:47:37その日の朝食で、私はだんだん。食べているのが辛くなってしまった。あまりにも誹謗中傷の音に囲まれた中で、食事をしていても美味しく感じられなかった。あまりにも悲しくて、あまりにも悔しくて。情けないけれども、涙をこらえてもこらえきれなくて、止まらなくて。悲しかった。
2013-06-15 16:52:21