「お酒の神様」について
まず酒の神様についてだけど、実のところ「酒単体を側面として持つ神様」ってのはあんまりいない。日本神話に至っては、当て字に「酒」が入ってるから分類しとけみたいなのも散見される。まぁ、有名なとこだけ解説するよい
2013-06-27 23:15:43ギリシャ神話はディオニューソス(ディオニュソス)。ローマ神話ではバックス(バッカス)ってのがいるけど、ほぼ同一存在として見られている。司るのは豊穣と葡萄酒、そして酩酊(酔っ払い)。ただ神話の中では酒は発明品であり、別に酔っ払いを守護したりした事は確かなく、むしろ発狂させてた。
2013-06-27 23:20:06このディオニューソスは元々ギリシャから見て東方側のどっかの宗教の主神だったそうで、お祭りがあまりにも熱狂的だったせいで最初はギリシャ側からも疎まれていたりする(ただしミケーネ文化にはどうもディオニューソスが祭られていた模様)。ちなみにお祭りは言うたら飲み食い交わる乱痴気騒ぎです。
2013-06-27 23:22:45ちなみに…何でか知らないけどこのディオニューソスを熱心に(熱狂的に)信仰してたのは女性だった模様。もしかするとお祭りの時に女性も男性と同じように酒を飲めたりするからだろうか、と考えられる。あの時代はなかなかそういうの厳しそうだし。
2013-06-27 23:24:29次、日本神話より大物主。関係ないけど大神神社とかで正式名称聞くと「倭大物主櫛甕魂命(ヤマトオオモノヌシクシミカタマノミコト)」っつーのよね。なげぇ。蛇・水・雷それぞれの神様の側面を持ち、稲作の豊穣や疫病よけ、醸造などを主に司ると言われている。
2013-06-27 23:27:47ただこっちも実は明確な醸造の描写がある訳ではなく(見落としの可能性大なので突っ込みあったらお願いします)、どっちかというと「間男」みたいな立ち位置にいる不思議な神様。あと何かと女性の陰部にどすっとやる描写が多いのも特徴。…いやまぁ豊穣神ってそんなもんだけどさぁ…。
2013-06-27 23:30:22ゾロアスターから、ハオマ。伝承としては神酒の一つであり、インド神話のソーマに対応してるものなんだが、ハオマに関しては神格化されて中級神(ヤザタ)に分類されている。生命の活性化、健康、死を遠ざける、子孫繁栄を司る。どことなく「適正な飲酒」って感じがするね。
2013-06-27 23:33:23なおゾロアスターについては、酒は基本的に悪魔の飲み物であると認識されている。何故なら酔っ払って狂騒をもたらすからという…まるで別宗教ですね!そういう理由で、悪神であるアエーシュマに属するものであるとされていた訳だ。そこの例外として設定されただけでも、特別視の具合が解ろうという物。
2013-06-27 23:35:26いた。日本神話から木花之佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)。瓊瓊杵尊と夜の営みをした結果、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を生んだのだけど、この時に【狭名田(さなた)の稲をとって天甜酒(あめのうまざけ)を造った】という伝承がある。ここから醸造(特に日本酒)の神とする事がある。
2013-06-27 23:41:21おまけ
おまけ2
おまけ3
@Tlazoteol 今あげた神性、全部超パワフルなんです。それだけで神話や宗教が1つ出来上がるくらいの規模があるので、あんまりいないというより「取り込めた神様や伝承が少なかった」と私は考えてます。
2013-06-27 23:42:28@crowscard うーん…酒が大好きだったりするのは大量に心当たりはあるけど、酒単体から派生する人外はあんまり心当たりないなぁ。関連しそうなのは酒買小僧と白小僧なんだけど、どっちも単に買いに来るだけだし。酒が好きすぎて自分でも作ってるって亜種のある話なら酒顛童子だが。
2013-06-27 23:45:50