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「マタイ受難曲」は、名盤がたくさんあるようですが、僕が一番好きなのは、ライプチヒ聖トーマス少年合唱団とゲヴァントハウス管弦楽団の演奏です。来日公演の際には何度も聴きに行きました。800年も少年合唱団が続いているというのは驚くべきことです。
2013-07-01 21:49:00![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
移動の時間に久しぶりに音楽をゆっくり聞く時間ができました。バッハの「マタイ受難曲」。バッハの中でも最高峰に燦然と輝く傑作です。これを聴くと無宗教者であるはずの僕も、ある種の「敬虔」な気持ちにさせられます。イエスが処刑されたあとのコラールは聴くたびに熱いものが込み上げてきます。
2013-07-01 21:23:24![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
移動中にモーツァルトの「すみれ」を聴く。僕はこの曲を聴く度に、この詩を書いたゲーテという人物のもつ「巨大な天才の残酷さ」というものを感じないわけにはいかない。モーツァルトもそれを感じたことだろう。だからこそ、最後に自らの手で「可哀想なすみれ、愛らしいすみれだった」と加えたのだ。
2013-06-11 18:39:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
音楽を聴いていていつも不思議に思うのは、いろいろな調性に「色」ともいうべき独特の響きがあることです。ハ長調は堂々たる明るさ。イ長調はどこまでも透明な明るさ。変ホ長調はやわらかい優しさ。ハ短調は悲劇的な情熱。ホ短調は寂しい情熱。振動数が多少違うだけなのに、なぜ調性には「色」が?
2013-06-03 22:10:08![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ショスタコービチの「森の歌」についてのご質問。歌詞が悪いために今ではあまり演奏されません。「夜、腰を据えて、数時間のうちに『いきあたりばったりで』さっと書き上げた」ともいわれ、「妥協策」ともいわれますが、私は、曲そのものは大好きです。歌詞を取り去って曲だけを演奏できないものか。
2013-05-31 21:25:16![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
前に、ショスタコーヴィチの15の交響曲のなかで一番好きなのは4番と書きました。最高峰だと考えているのは8番です。リヒテルは「この曲はショスタコーヴィチにあっても別の惑星だ」と言いましたが、異次元の光彩を放っている曲。深い悲しみと、強靭な抵抗と、希望と絶望が交錯する。おすすめです。
2013-05-30 17:32:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
モーツァルトを好きかというご質問。僕を熱狂的な音楽ファンの世界に連れていったのは、彼の40番交響曲でした。冒頭のビオラの刻みを聞いた瞬間に心を奪われました。とはいえ彼が音楽史上最大の天才と簡単にはいえません。シューベルトの「グレートヒェン」は17歳の作。最大の天才は何人もいます。
2013-05-26 10:55:49![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
昨日のマルタピチェンバゲンコンとは、フランク・マルタンのチェンバロ、ピアノ、ハープとオーケストラによる協奏的なシンフォニーのことだと、思われます。教えてくれた方、ありがとうございます。
2013-05-25 18:31:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
メンコンーメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ブラコンーブラームスのヴァイオリン協奏曲、シベコンーシベリウスのヴァイオリン協奏曲、モツホルコンーモーツァルトのホルン協奏曲。さて、マルタピチェンバゲンコンは、何でしょうか。わかる方教えてください。
2013-05-24 23:10:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ショスタコーヴィチはマーラー直系のものを感じます。15の交響曲はどれも好きですが、一つ選べと言われれば4番が一番好きです。マーラー的なものと、若きショスタコーヴィチの天才が火花を散らしあって、次からつぎへと想像を越える音楽の塊がふきだす。何度聴いても新鮮なのです。
2013-05-24 22:30:05![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
マーラーを好きかとの質問がありました。もちろん好きです。もしも僕がトランペットを吹けたなら5番交響曲の冒頭のソロを一度でいいから吹いてみたい。どんなに気持ちがいいことでしょう。緊張するだろうけれども。3楽章のホルンも吹いてみたい。
2013-05-24 22:09:12![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「たとえ両腕を切り落とされても、私はペンをくわえて音楽を書き続けるだろう」(ショスタコーヴィチ)。スターリンの暴圧は、多くの人々を死、屈服、裏切りに追いやりましたが、そのもとでも人間の尊厳を守り抜いた、不屈の営みがあったことも記録されるべきことです。
2013-05-22 22:59:37![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
スターリンがショスタコーヴィチに対して行った行為について質問がありました。私はあのような暴圧に対する最も激しい批判者です。わが党も、スターリンの後継者達による激しい干渉攻撃にたいして、党の生死をかけて戦った歴史があります。私はショスタコーヴィチに強い尊敬と連帯の念を抱いています。
2013-05-22 22:50:20![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
シェーンベルクもたくさんの傑作があります。「5つの管弦楽曲」など大好きなものがたくさん。でも覚えたり演奏したりするのは、とてつもなく大変です。
2013-05-21 21:30:15![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
もう一つ、ショスタコーヴィチの前奏曲とフーガも全曲残してほしかった。幸い、こちらはメルニコフによる素晴らしい全曲録音があります。来日したさいコンサートでもこの曲を聴いたが、強い感銘を受けた。将来さらに伸びてゆくピアニストだと思います。
2013-05-21 21:15:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
リヒテルで困ることは、一連の天才的名曲を彼が意図的に弾かないことだ。ショパンの変ロ短調ソナタ。ベートーベンの4,5番協奏曲。シューマンのクライスレリアーナ。ラフマニノフの3番協奏曲。バッハのゴールドベルク変奏曲。これらの曲をリヒテルが弾いたらどんなに素晴らしかったことか!
2013-05-21 20:58:41![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
国会からの帰りの移動中に、オイストラフのメンデルスゾーンを聴く。古い録音だが、時空を越えた迫力。何が凄いかというと、「音密度」が凄い。普通のヴァイオリニストの何倍もの「音密度」。強いが強圧的ではない。最弱音でも強い。大好きです。
2013-05-15 23:43:17![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
移動中にショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第八番ハ短調を聞く。世紀の名曲。何度聴いても熱いものが込み上げる。「ファシズムの犠牲者に捧げる」が副題とされているが、彼は「僕は僕自身に捧げる曲を書き上げたよ」と長女ガリーナに語っている。副題は作曲者の望んだものに変えるべきだと、僕は思う。
2013-05-14 17:59:03