政治的な強さとコミケの理念の相性

百笑＠常識知らずの悪魔 @hundred_smile

さて、教えてもらったリンクを見たりあちこちの議論をもう一度さらってみた。俺がまとめた内容ってやっぱりとっくに話題になってたのね。しかも正確な人数はわからないけど児ポ案反対の議員さんも複数いるらしい。自民党の中にすら。知らんかった。

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これでは誰かが「情弱！」とか「一周遅れ！」とか言ってきても「はい！」って元気なお返事しか返せない。正座して待ってよう。

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さて、昨日・一昨日とまとめり勉強したり新たに気づいたりしたことをまとめてみる。児ポ法関連は今夜で一区切りするつもり。けど危険な結論に達したので、ひょっとしたら忙しくなるかも。今夜のお題は「政治的な強さとコミケの理念の相性」（略して政強理）

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政強理（1）まず新たに気づいた点から。一昨日のまとめのコメントでいただいた意見や他のまとめを見ていて気づいたのだが、児ポ案反対の人の中には「コミケ界隈は現状をなるべく変化させてはいけない」という意見の方が何割かいるようだ。言い方を変えると「コミケ界隈は一切譲歩しない」という意見。

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政強理（2）コミケが今のままであって欲しいという希望は多いだろうが、政治的な譲歩を一切しないためには政治的な力をしっかりと確保していないと無理だろう。一種の取引としての譲歩は必要なんじゃないだろうか。これについてはまた後で書く。

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政強理（3）中・長期に渡って「表現の自由」をなるべく大きく確保する方策を考えてみた。まず表現規制を推進したい勢力を排除することを考えたが、これは不可能だと思う。話題のK議員を失脚させることにもし成功しても、彼女の支持基盤となっている有権者はそのまま残っている。

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政強理（4）その有権者の意見を変えることができない限り、ただの選手交代に過ぎない。誰かの意見でK議員の思想基盤はキリスト教系だと聞いたが、それが本当なら意見を変えさせる＝改宗を迫るではないか。難しすぎる上に、下手を打ったら宗教弾圧扱いである。危なくてとても手が出ない。

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政強理（5）攻撃したほうが危ないなら基本的な戦略は「隙を見せない」ということになる。しかも一回でも規制が通ってしまうと、無効化するには時間や手間がかかる。ひたすら守り続けるしか無い上にミスったら巻き返しが大変という状況なわけだ。なにこれ無理ゲー？

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政強理（6）こうなると考えられる対策は防衛兵力の増加で毎回確実に追い返すということと、規制側に口実を与えないようにして攻撃機会を減らすということになる。他にもあるかもしれないが、とりあえず思いついたのはこれだけ。順番に考えてみる。

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政強理（7）防衛兵力の強化、これはつまり規制反対に協力してくれる議員を増やしつつそのバックアップをするということだが、ここで必要になってくるのが人（票）と金だ。人については十分見込みがあると言えるだろう。多めに見積もったら1000万人に届くかもしれない。

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政強理（8）可能なら投票以外のバックアップもしたい。時間も手間もとられる事なので、有志を募ってお願いすることになるだろう。ただ支持者の母数が多いのでこれについては楽観してもいいんじゃないだろうか。問題はもう一つの方、金である。

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政強理（9）議員活動を支えるための資金の援助、要するに政治献金なのだが、出所が問題なのだ。現状のままでいくとおそらく寄付を募って献金することになると思うが、継続的に大きな金額が必要になる。しかも味方の議員が増えれば増えただけさらに必要になる。寄付で追いつく金額とは思えない。

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政強理（10）出版社やトップクラスのクリエイターにも協力してもらうという意見も見たが、これにも引っかかる。この不況下で出版社にそれほどの余裕があるだろうか。しかも既にある程度献金しているかもしれないのである。この上さらに負担をお願いしても「勘弁して」と言われるのがオチではないか。

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政強理（11）ではトップクリエイターの場合はどうだろうか。政治献金は税金対策になるという話を聞いたことがある（ごめん自信ない）が、もしそうならこれも既にある程度の献金はされているのではないだろうか。残る可処分所得の内からさらに献金をお願いするのはどうかと思う。

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政強理（12）そもそもトップクリエイターは十分な貯蓄があれば、今後一切の創作活動から手を引いて知らんぷりする事だってできるのだ。あくまで厚意による協力に期待するしか無いのだから、無理は言えない。

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政強理（13）ということで他に財源を求めるしかないのだが、一個しか思いつかない。出版社の埋蔵金、ロイヤリティである。（またか）二次創作に対するロイヤリティを徹底して徴収すれば、出版社とトップクリエイターは資金の余裕ができる。特にトップクリエイターは効果が大きい。

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政強理（14）目玉の飛び出るような収入には目玉の飛び出るような税金がかかる。「どうせ手元にゃ残んねえし、献金すっか！」これは期待できる。出版社のほうもロイヤリティを支払うクリエイターを失いたくないだろうから、ある程度は見込めるだろう。てかこれ、寄付を強制的に集めてるだけか？

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政強理（15）ここまでが守るための話。ここからは攻撃させないための話。最初の「コミケ界隈の譲歩」にも触れる。危ない話はここからだ。

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政強理（16）規制派の敵意は恐らくヲタ文化への嫌悪感がベースになっていると思われるので、嫌悪感を刺激しないことがまず第一歩だろう。要は見せなきゃいいのである。方法はゾーニングの徹底が考えられる。これだけでも攻撃の頻度は下がるだろう。これは出版社や書店等に要請することになる。

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政強理（17）店頭に並んでいるのが大人しめの作品ばかりなら、文句はつけにくくなるはずだ。問題はコンビニである。ゾーニングのためのスペースを確保できるコンビニは少ないと思う。最悪の場合はコンビニからエロ雑誌ともども撤退か。世間のお父さん達ごめんなさい。

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政強理（18）この時点でライトな規制派は動きが鈍ると思うが、中核メンバーは別の口実を探し始めると思う。この時規制派の矛先がどこに向くかが問題だ。規制派にとって最も邪魔な存在はどこにあるのか。もちろん矢面に立つ反対派議員である。なので反対派議員の弱点を探り始めるだろう。

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政強理（19）この時最も危険なのが、反対派議員の支持母体となっているヲタ連合、その象徴たるコミケだと思う。弱点が多すぎる。規制派はコミケの問題点を指摘することで反対派議員のイメージダウンを図ってくるのではなかろうか。もちろん可能ならコミケ自体も潰しにかかると思うが。

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政強理（20）コミケの抱える問題が何かはここでは指摘しない。間違っても規制派には見られたくないからである。コミケに関わりのある人なら心当たりはあると思う。なので総合的な対策だけを書くことにする。最善かどうかはわからないが、知恵を絞ってみた。

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政強理（21）各サークル、作家さんが創作の自営業として再出発する。コミケも企業としてあらためて立ち上げる。各自が明確な責任を負って「商業」として確立する。詳しいことは一昨日のまとめを見てもらった方が早いと思う。

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政強理（22）もちろんこの提案がコミケの理念と相反するものだということは重々承知している。長年コミケに携わって来た方には到底受け入れられないかもしれない。だが現状のままでは反対派の議員の皆さんの足を引っ張ってしまうだろう。守るしかない戦いでそれはまずすぎる。