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小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
自宅アパートで眠っていると、突然腹部に重いモノがのしかかってきて、それに驚き、慌てて目を開けると、そこには髪の長い女らしき人影が顔を俯けた格好で自分に跨り、何かをブツブツと呟いて居た
2013-07-09 18:11:34
小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
あまりの出来事に、体が固まってしまい、身動き一つ取れずに居ると、女の呟きが段々と大きくなり、聞き取れる様になってきた。 「許さない…。許さない…。許さない…。許さない…。」 「呪ってやる…。呪ってやる…。呪ってやる…。呪ってやる…。」
2013-07-09 18:12:02
小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
全身に鳥肌が立った。 恐ろしかったが、何とかこの女を振り払って逃げなくては、と考え。体を動かそうとしたのだが、全く力が入らず動けない。
2013-07-09 18:13:15
小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
「やばい、殺される!」 そう思った瞬間、女が自分の首へと両手を伸ばし、掴み掛かると、とんでもない力で締め上げてきた
2013-07-09 18:13:53
小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
「もう駄目だ…。俺、殺されるんだな…。」 意識が段々薄れてき、死を覚悟した。 女は益々首を絞める力を込めながら、顔上げ凄まじい形相で大川さんを睨み付けた。
2013-07-09 18:14:10
小泉怪奇@怪談を蒐めるヒト
@kaikinotane
次の瞬間、女の首を絞める力が急に緩んだかと思うと、手を引っ込めて、きょとんとした顔になり、「あれ? 人違いだわ。ごめんなさい…。」 苦しそうに咳き込む大川さんを尻目に、女はそう言うと、ばつが悪そうな顔して、消えて居なくなってしまった。
2013-07-09 18:16:01