20130726 #NHK スペシャル「シリーズ東日本大震災 動き出した時間~“旧警戒区域”はいま〜」

東日本大震災から2年余り。復興が進む被災地の中で、唯一取り残されてきた地域が、ようやく新しい局面を迎えようとしている。福島第一原発事故により、『警戒区域』として立ち入りが禁じられてきた9つの自治体だ。去年始まった「避難区域の再編」が5月に全て完了。『帰還準備を進める区域』と、5年以上戻れない『帰還困難区域』とに分けられることになった。 続きを読む
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ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP「シリーズ東日本大震災 動き出した時間〜“旧警戒区域”はいま」民家の軒先で白昼エサを嗅ぎまわるイノシシ。人がいなくなった家の中を荒らすハクビシン。原発事故の警戒区域として復興が手付かずだった地域で、止まっていた時間が動き出そうとしている。

2013-07-26 22:01:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。国は警戒区域を、住民の帰還を目指す地域と、帰還困難な地域に分けた。2013年5月、すべての区域見直しが完了。浪江町では、帰還して営業の再開を決断する事業者も。双葉町は大半が帰還困難。原発事故から2年4か月。故郷に帰ると決める人、離れる覚悟を決める人。

2013-07-26 22:03:40
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。福島県浪江町。震災前はおよそ2万人が住んでいた。2年あまり、町の職員すら入ることがままならない。今年4月、住民の姿が戻ってきた。午前9時〜午後4時の7時間、立ち入りができるようになった。4年後の帰還を目指して、本格的な準備が始まった。

2013-07-26 22:06:31
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。しかし、まだ多くの人が、本当に町に戻るのか決めかねていた。二本松市にある浪江町の仮役場。工場や商店の営業再開を、住民の帰還に先駆けて認めている。事業者の多くは、インフラ復旧の遅れなどを理由に、町に帰る決断ができずにいる。長引く避難生活への危機感。

2013-07-26 22:08:01
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。町への帰還希望者が、全体の4割を切っている。600の事業者のうち、再開を目指したのは14社。建材メーカーの朝田さん。創業50年、学校などの屋根に使うボードを全国に出荷してきた。木材はすべて福島産。製造ラインの復旧にとりかかる。自前の井戸を使い作業。

2013-07-26 22:09:45
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。2年以上も放置したままだった機械の痛みが深刻。サビや電気系統の故障で動かない。部品の交換も、近くに再開した店がなく、30分以上かかる店へ。工場にはもともと15人の従業員がいたが、震災でバラバラになり、朝田さんは工場再開を諦めていた。しかし。

2013-07-26 22:11:11
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。「工場を再開できないか」朝田さん、思いを従業員に伝えると、一緒に働きたいと次々に答えが。「この会社をなくすのが惜しい」本当に呼び戻していいのか、不安はあった。しかし、従業員たちの思いが決断を後押しした。「ここで退くことはできない」

2013-07-26 22:12:47
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。6月、役場の一部を浪江町に戻す。まず、上下水道の復旧にかかる。下水管が全体の2割、15kmにわたって破損。更に事業者の多い中心部で調べる。交換する下水管を絞込み、復旧のスピードを上げたい。しかし、亀裂が広がっており、復旧には早くても1年半はかかる。

2013-07-26 22:14:14
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。朝田さんたち事業者、放射能汚染のイメージがもたらす影響の壁にぶつかる。工場には、廃材や出荷できなかった製品がたまっていた。これら廃棄物について、8000ベクレル/kgを上回れば指定廃棄物。下回れば産業廃棄物。朝田さんの工場では、通常の産業廃棄物となる。

2013-07-26 22:15:40
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。しかし、町の外にいる処理業者が引き受けてくれない。「全然(線量は)低いんですよ。理不尽さがありますよ」販路の回復にも不安材料。震災前は100社以上に製品を納めていたが、震災後関係が途切れている。同じ震災を体験した東北の会社からあたってみる。

2013-07-26 22:17:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。営業担当の鴨川さん。この日、福島県内の大口取引先に。事業再開を伝えると「機械は新しい機械?あ、浪江でやるの?いわきでやるのかと思ったけど」製品の安全性を繰り返し訴える鴨川さんだが、この会社は既に県外の会社に取引を乗り換えていた。「寝返ってください(笑)」

2013-07-26 22:18:33
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。朝田さん、決断を迫られる。取引先の信用のために、創業以来こだわってきた、福島の木材を使わないことにするのか。安全性は確認されているが、使えないもどかしさ。朝田さん、初めて県外産の材木を扱う会社を訪ねる。浪江の再生のために、まず工場の再生だと自分に。

2013-07-26 22:20:08
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。事業者が浪江に戻り始めて3か月。朝田さんの工場、製造ラインのテストの日。修理した機械がついに動き出す。ようやく稼働のメドが立った。給料日、今はまだ事故の賠償金から支払う。早く自分たちの力で工場を軌道に乗せよう。その思いを込めて給料を手渡す朝田さん。

2013-07-26 22:22:06
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。福島県双葉町。住民の96%が暮らしてきた地域が、帰還困難とされた。町中のバリケードは、住民の財産を守るために設けられた。NHKスタッフ、町役場へ同行。中は震災当時のまま。全町民7000人が避難。

2013-07-26 22:25:03
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。400人の住民が暮らす仮設住宅。いつ町に戻れるのか、伊澤町長、国の方針を伝えた。「今後4年後に帰還目標」「いつ戻れるかは難しい判断」線量が高いため、インフラ復旧や除染には手を付けず、帰還の判断を先送り。住民「みんなここで死んでいくんだよ」

2013-07-26 22:26:32
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。町には帰還を決める権限はない。町民の多くが、もう帰れないのではないかと思い始めていた。全国40の都道府県に避難している双葉町の人々。半数以上が福島県内でまとまって暮らす。白河市に避難した館林さん。避難した双葉町民をまとめる自治会長を務める。

2013-07-26 22:28:01
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。「帰りてぇな」「先祖のそばに帰りてぇと思うんだ」しかし、館林さんに迷いが。78歳の母テル子さん、避難生活で足腰が弱くなった。一人でアパートの階段を上れない。ほとんどの時間を家の中で過ごす。一時帰宅時に撮影した自宅は、草で覆われている。

2013-07-26 22:29:51
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。テル子さん「今頃なら田の草取り。家に帰って草取りやりたいわあ。それが身体にもいいわ」両親のために、早く避難生活を終わらせ、別の場所に移ったほうがいいのではないか。「庭があれば歩けるんじゃないかって」周りの人たちの意識も変わりはじめていた。

2013-07-26 22:30:56
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。定期的に双葉町民の催しを行ってきた。多くの人が楽しみにしてきたが、この日の参加者はおよそ40人。「少ねえな」館林さん、催しに来なかった近所の親戚を訪ねる。叔父の石川さん、双葉町に帰らないと決め、近所に新居の建設を始めたという。「絶対帰らねえから」

2013-07-26 22:32:30
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。石川さん、離れて暮らす子供たちのことを考えて、早く移住を決めた。かつては3人の子供たちが頻繁に泊りに来ていたが、アパートに越してからは来る回数が減っていた。「やっぱり家は必要だなと思った」

2013-07-26 22:33:36
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。町は住民をどう支えようとしているのか。町と復興庁による意識調査。戻りたい4割、戻らない3割。戻りたいと答えたのは、高齢者が多かった。町は新たな公営住宅を用意しようとしている。建設予定地は、避難している住民が多い自治体。

2013-07-26 22:34:57
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。しかし、別の場所に移住したい人をつなぎとめるのは難しいと、町は考えている。館林さん、いわき市の南台仮設住宅へ。物件を探していた伯母を訪ねた。伯母「こっちに住むのなら遅い、調べるのが。価格が高くなって、倍になってる」他の自治体からも移住希望者が殺到。

2013-07-26 22:36:44
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。早く決断しなければ、購入できる物件が少なくなる。白河のアパートに戻った館林さん、本当に故郷を捨てていいのか、妻と話す。心に引っかかっていたのは、人々とのつながり。「お金で買えないやつもあるでしょ。周りの人とか、つながりもそう。移動したら…(失われる)」

2013-07-26 22:38:01
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。妻「人間関係は自分で努力して作っていかなきゃなんない。それに縛られたら何もできない。それにこだわっても動けなくなっちゃうよね。過去に囚われてもいけない。前に進まないと」館林さん「それはわかる」

2013-07-26 22:39:11
ほんのこ @shbttsy74

#NHK SP。館林さん、町から一時立ち入り許可を得て、3か月ぶりに自宅へ。自分の気持ちに区切りをつけようとしていた。線量は毎時3μSv。安心して暮らせる環境ではない。自宅の周りの草を丁寧に刈り取る。家の中には入らない。帰りたいという気持ちを断ちきれなくなるから。

2013-07-26 22:40:59