三条友美先生による「家畜人ヤプー」解説・まとめ

三条友美先生による「家畜人ヤプー」の解説をまとめたものです。随時、更新していきます。
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》どんなに羞恥心のある、いいとこのお嬢様でも、毎朝便器に向かって、 ごめんなさい便器さん、こんな臭い汚いものをあなたに出して。ああ、恥ずかしい。ああ、罪悪感が!と考える女は一人もいない。いたとしたらキチガイだ。 これさえ理解してると、ヤプーはすっと理解できるようになる。

2015-05-18 12:11:29
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》と鉄腕アトム。 手塚は人種問題を主張したかったのか、再三ロボットに人権を的な話を描いていた。 ロボットに人権などありえない。ならばバイブに人権、タンポンに人権、便器に人権をやらねばならなくなる。これがイースの考えだ。どちらが正しいか。知性ある道具。これがヤプーの正体だ。

2015-05-18 12:04:46
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》きわめてすごい記述がある。リンが、イース人であるドリスを罵った時も、ドリスは一切の怒りを覚えなかった。 ヤプーの悪口など、あたかも飼ってる九官鳥が「バーカ」と発声するのを聞くが如しだったと。完全な人格否定がそこにある。

2015-05-18 11:58:02
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》イース人はヤプーを道具としか見てない。よって、現代のSM女王様とはまったく違う反応を示す。すなわち、ヤプーの前で全裸になろうとまったく羞恥心がない。 平気で股間を曝け出せる。よって便器に使えるし、オナニーの道具として使える。

2015-05-18 11:54:32
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》に出て来る支配者たるイース人と、マルキ・ド・サドの著作に出て来る支配者に共通するのは、犠牲者を徹底的な「道具」とみなしてるところである。 サドは自己の快楽の道具に、イースは快楽を含めた日常生活の道具として。

2015-05-18 11:50:57
三条友美 @tomomisanjo

【ヤプー】どんなに屁理屈並べても、目の前であの人に宝物を差し出されれば、一瞬にしてバカになってしまう。痺れるような感覚でその宝物に支配されてしまう。自分の役目を思い知らされる。自分はこのために生まれてきたと錯覚する。カラダがそう命令する。しかもその宝物は彼女にとっていらないゴミ。

2015-05-04 18:06:01
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》常に奴隷を股下に置く。下半身、性器の匂いで調教、崇拝させる。 惜しみなく、素早く機械的に餌を与え、徹底的に条件付けする。 理屈で覚えさせるのではない。体に染み込ませる。 すなわち犬の調教。これぞヤプーの本質だ。 SM女王とやらは何ともったいぶった女が多いことよ。

2015-04-24 12:08:03
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》ドミナがご褒美と考えてる以上、そのような類の行為は、すなわち、奴隷へのサービスにほかならない。所詮SはサービスのSなどと揶揄される所以である。 ヤプーはそれから脱却したものといえる。 支配者の欲望のままに、あくまでモノとして扱われる。これぞヤプーの本質である。

2015-04-24 00:23:18
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》はモノなので、 局部奉仕はイース人にとってはSEXとは別物の感覚である。 いわば生きてる高性能バイブなわけだ。キスすら嫌悪する。 遠くにいる恋人のことを考えながらヤプーに奉仕させる感性。 一方、ヤプーは知能がないわけでなく、イース人の性器を神として崇拝しているのである。

2015-04-24 00:18:28
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》の本質は冒頭、イース女がヤプーを「使って」オナニーに耽り、円盤を墜落させてしまったシーンだ。 彼女は、自慰による失敗には恥辱を感じるが、 ヤプーに対しては全く恥辱を感じてない。 ヤプーはモノだからだ。モノゆえに局部奉仕はご褒美ではない。 自分の快楽に使ってるだけである。

2015-04-24 00:13:17
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》この絵が全てである。まさにこの絵のために、他の膨大な《遊び》があったと言っていい。 pic.twitter.com/SUnqxSMKSC

2015-04-18 20:20:08
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》はSF小説ではない。強烈なM小説である。 pic.twitter.com/MVOCeausUs

2015-04-18 20:18:11
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》でいいたかったことはなんなのか。 pic.twitter.com/w7AxkZsvWG

2015-04-18 20:16:58
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》最初の石森章太郎版はあくまでSFとして捉えたもので、私には不満。 原作の本質は最終巻にある。いくつかヤプーの真髄を引用してみたい。 pic.twitter.com/vzotrq1cZN

2015-04-18 20:16:08
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》間違ってはならないのは、この世界では「女王にとって」まんこは決して聖なるものではないということ。醜く猥褻で汚らしい排泄器官に過ぎない。だからこそ醜い性器と同等ともいえるヤプーに「触れさせることができる」わけだ。そんなものをヤプーは崇拝し、 それをもって支配される。

2014-07-15 01:00:31
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》沼正三は、終戦後、鬼畜米英どものちんぽに群がる娼婦に堕した大和撫子たちや、ぎぶみーちょこれーとなどとあさましく食い物をねだるガキどもを見て、もんのすごく興奮しただろうと思う。

2014-07-14 00:37:27
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》沼正三の著作で一番重要なのは、「白人崇拝」の観念、すなわち血による差別からくるM性である。 これを理解できなければ、他人がヤプーを描ききるのは無理だと思ってる。 なお、沼正三は終戦後、日本人が白人の奴隷になったら?というファンタジーを残している。

2014-07-14 00:33:02
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》Mには多神教徒と一神教徒がいる。リンは一神教精神である。 リンにクララの代わりはいない。 クララに奉仕してこそ、幸せなのだ。他の誰が責めても幸せは感じられない。 ただし、クララに属するもの、クララの夫には奉仕できる。 クララの命令ならば他の神への奉仕も厭わない

2013-12-18 14:52:20
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》ヤプーでも女王様の結婚が描かれている。クララの結婚である。 クララはリンにもうあなたに用はないという。しかし、リンは捨てないでください。あなたのいない世界はなんの意味もないと嘆願する。クララは他の男を愛しながら、リンを完全な肉便器・犬として扱うことを決心する。

2013-12-18 14:44:00
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》畜人犬には額に家紋が彫られている。普通の刺青ではなく骨彫。「額骨に形成層を彫るので、皮膚を手術して消しても、また、下からその紋が現われます。一生その紋以外の紋が許されなくなるのです。」手術でも一生消えない主人の名を彫られる。Mの究極の理想だろう。

2013-11-17 08:42:22
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》畜人犬品評会というのもある。つまりペットを持ち寄ってのペット自慢、奴隷自慢である。「愛犬ニューマは脳の言語中枢を抜かれた犬であったが、 ashicko といわれれば、どんな犬より素速く後脚で立って、獅子のように刈り込んだ上半身の長毛を誇示するのだった。」

2013-11-17 08:36:45
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》畜人犬の調教。生後すぐに低い檻に入れ、天井に電流を通じて条件反射を与える。満二年を経過すると一生這う癖がつく。「」!なんというマゾ的表現だろうか。頭でなく体に覚えさせることこそ真の調教だ。

2013-11-17 08:32:42
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》畜人犬ニューマ。整形改造願望。主人に使いやすいように調教のみならず、肉体を改造される喜び元々は知能が高い。ヤプーでは知能を剥奪されるM性も描かれる。人犬を連想させる画像を添付する。今のCG技術ならリアルに再現できそうだ。 http://t.co/ykcPmVm4lP

2013-11-16 15:29:17
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三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》ヤプーの羞恥心。ただ、ヤプーにも羞恥心はある。前述のようにつけられていた首輪が外され、首輪に隠されていた素肌があらわになること。自分の体には潔癖症なので主人を不快にする汚れがある場合。奉仕に失敗した場合などなど。

2013-10-05 18:32:56
三条友美 @tomomisanjo

《ヤプー》ヤプーの羞恥心。一方、ヤプーもまた、イース人とは別の理由で、衆人の前で全裸でいることにはなんの羞恥心もない。それは犬猫と同じ感覚だ。

2013-10-05 18:30:49
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