『ZINJASLAYER』より「プレイヤーズ・ウィズダム・チャリティー・アンド・ブレイバリー プロモーション」 特別先行公開版

C84にて頒布される『ZINJASLAYER』に掲載される拙作の一部をサンプルとして公開させて頂いたものです。なお、都合上、実際の作品とは内容が必ずしも一致しないことをご了承下さい。
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プラシーボ吹嘘 @placebo_s

◆求◆ ショウジョ名鑑【マウントバイト】 ヤオロズ・ピラミッド・ファクトリーのCEO。他者が争い合い破滅する姿に愉悦を覚える邪悪なショウジョ。尊大な態度に違わぬ恐るべきジツ、カワイゲ段位を有する。モータルを徹底的に見下す一方で、強者には敬意を払う一面も。 ◆聞◆

2013-08-07 23:32:03
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

◆求◆ ショウジョ名鑑【ヘルニルヴァーナ】 空飛ぶ聖堂騎士団(フライングテンプルナイツ)の女団長。元は敬虔な女ボンズだったが、ヒジリ・ショウジョのソウルに憑依された影響で殺人すら厭わぬ狂信者と化した。その剛腕はショウジョを素手で解体するほど。 ◆聞◆

2013-08-07 23:33:11
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

◆求◆ ショウジョ名鑑【タイコルート】 ヒイズル・ドージョーの創設者。千年以上永らえるリアルショウジョを自称し、ザ・アブソリュート、センス・オブ・オーヴァーの異名を取る。超古代のジツ『CⅩⅦ』を破らぬ限り、何者も彼に逆らうことはできない。 ◆聞◆

2013-08-07 23:34:26
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

◆求◆ ショウジョ名鑑【アキュー=ハイエダ】 非ショウジョ。歴史に秘められたショウジョ真実の研究家。ハイエダ家の跡取り娘として、何不自由なく育てられてきた。脳内に埋め込まれた機密記憶チップを巡り、暗黒ショウジョ組織に身柄を狙われることとなる。 ◆聞◆

2013-08-07 23:35:42
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「オツカレサマドッスエ!」合成スローモー音声に合わせ、エレベーターの戸が開く。護衛クローンマリサ二体と共に広大な地下駐車場を走るアキューのニューロンには、限りない疑問が渦巻いていた。

2013-08-07 23:37:03
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

今日は平和的な――少なくとも非暴力的な話し合いだった筈だ。経済界、政界、宗教界の雄が、それぞれの権威を擦り合わせる鼎談。会を本来取り仕切る予定だった父は三日前に倒れた。突然にだ。

2013-08-07 23:38:08
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

人間の知恵が夜から闇を払って久しい。ハイエダ・ファミリーの影響力は、確かに近年衰えつつある。それでもまだヒトザトの名家として、安易に家紋へ泥を塗っていい相手ではない筈だ。何らかの陰謀に、己は巻き込まれかけているとでもいうのか?

2013-08-07 23:39:13
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「急がば回る」「誰かいるな」クローンマリサが立ち止まる。前方、行く手を塞ぐように待ち構える者あり。ミスリル製高下駄にエッグプラントカラーフリルのショウジョ装束。手に持つ杖の先には、薄い十六枚のブレードが垂れ下がっている。

2013-08-07 23:40:21
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「ドーモ、カサコプターです」骨董めいたズンボの奥、ショウジョの片目が嗜虐的に光る。「アキュー・ハイエダだな?」

2013-08-07 23:41:26
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

(果たしてアキューの命運や如何に!強大なる暗黒ショウジョ組織激突の行く末は!?……そして、我らが主人公は登場するのか?全てはZINJASLAYER本誌にて明らかになるかもしれない!C84 3日目 東1ホールF-03bへ急げ!特設http://nain/6lnをチェックせよ!)

2013-08-07 23:42:28
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

護衛マリサリムジンを引き連れハイウェイを疾走する巨大オミコシトラック上に、並び立つ二人のショウジョ。装束の背に縫い付けられたクロスハシラとシメナワのエンブレムが、彼らの所属を雄弁に語っていた。

2013-08-07 23:45:09
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

その一方――アビスフォールが苛立たしげに肩を揺する。「予定より遅れているな」「……落ち着け弟者。まだ鼎談の開始までには時間がある」鷹揚にたしなめる兄――フォイユモルトへ、弟は溜息を吐いてみせた。二人は実の兄弟であり、ヤオロズのエージェントショウジョなのだ。

2013-08-07 23:46:48
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

そして、二人の背後に第三の人影。荷台の縁に腰掛け両足をぶらつかせる童に、兄弟が気が付く様子は無い……。さもありなん、童の気配は、そのショウジョソウルを含めて完全に遮蔽されていた。

2013-08-07 23:47:56
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

ショウジョの名はハートシャッター。頬には血のように赤い古代スパ・マークが印されていた。それはまさしく暗黒地下非合法健康施設チノイケ・スパリゾートの意匠!何故その構成員がヒトザトに?表情からは、一切の感情が読み取れない。

2013-08-07 23:49:07
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

ショウジョの双眸にヒトザトの夜景が映り過ぎる。「フェー?」ハートシャッターがハイウェイ後方を振り向く。次の瞬間、CABOOM!護衛マリサリムジンの一台が爆発転倒!さらにその残骸を利用し、一台の武装オートバイがオミコシトラックへと跳躍を果たす!

2013-08-07 23:50:45
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「何奴!」兄弟の反応は早かった。オートバイを目掛けダンマクを連続投擲!操縦者は両手をハンドルから離し、49口径二丁マグナムを抜き放っていた。BRAMBRAM!光の弾丸がダンマクを撃ち落とす。「「イヤーッ!」」兄弟は左右へ側転回避。オートバイはトラック上に着地し、Uターンした。

2013-08-07 23:52:08
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

操縦者が二丁マグナムを放り上げ、両手を合わせ素早くオジギした。「ドーモドーモ」滅茶苦茶に金色リベットの穿たれた漆黒ライダースーツ。オートバイの機体側面に光る『ホウキシュゴイ』のミンチョ体。「……ウィッチスピードです」

2013-08-07 23:53:44
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「ドーモ、ウィッチスピード=サン。フォイユモルトと」「ドーモ。アビスフォールです。我々をヤオロズと知っての狼藉か」新手のショウジョは悪びれた様子も見せず頭を掻く。「目的地が一緒らしいんでな。乗せてってくんねェか」ハートシャッターがゆらりと立ち上がった。

2013-08-07 23:54:54
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

アビスフォールがせせら笑う。「一つしかない命を放り出すとは、乗車賃が高く付いたものだな」「アー、心配ご無用だぜ」スーツ袖から伸びたワイヤーが巻き戻される。回収した二丁マグナムを構え、ウィッチスピードは不敵に笑う。「対価なら現地調達だ」ショウジョの瞳と銃口に、恋色の炎が灯る!

2013-08-07 23:56:14
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

「プレイヤーズ・ウィズダム・チャリティー・アンド・ブレイバリー プロモーション」 特別先行公開版 終わり (――本文はZINJASLAYER本誌にて!)

2013-08-07 23:58:11
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

(なお、以上の内容は本誌掲載分とは一部異なることを予めお断り申し上げます。またツイートは予告無く削除される可能性があります。ご了承下さい)

2013-08-07 23:58:47
プラシーボ吹嘘 @placebo_s

以上で東方Project忍殺風ノベライズ合同誌『ZINJASLAYER』の宣伝を終わります。お目汚し失礼致しました。特設サイト:http://t.co/TU5FsXIcF6

2013-08-07 23:59:45