あるひのはなし【ネブミオ】

劣等感・思い・感情・本音。いろいろありますね。
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ミオ@新世界へ @fruits_66

「ふあ…」「眠そうだな」「まぁね…さすがに遊びすぎたわぁ」「そりゃそんだけ黒くなってりゃな」「え、嘘!?日焼けしてる!?」「少しだけな。あんまわかんねえよ」「はぁ…ならいいわ」「あんま無理すんなよ」「適度にやるわ。また心配かけたくないもの」「…そうかよ」

2013-08-19 08:50:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「(心配かけたくない、なぁ。そう思う相手は1人だけか。おめーを心配してんのは、あいつだけじゃねえんだけどな。)」

2013-08-19 08:55:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「珍しいな、お前から誘ってくるなんて」「…別にいいでしょ。あまり乱暴にしないでよね。あんたの痛いんだから」「わーってるよ」

2013-08-19 09:15:26
ミオ@新世界へ @fruits_66

「いつもはちゃっちゃと他のやつんとこ行くくせになぁ」「気分よ気分。ほらさっさとやるわよ」「乱暴だ痛えとか汗臭いから嫌とか言ってるくせになぁ」「うっさいわねぇ…なんだかんだあんたとやるのが一番体格的にしっくりくるのよ、ストレッチ。」

2013-08-19 09:20:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…」「なんだよ」「や…あいっかわらず良い体してるわねぇ…」「おう。おめーはあいっかわらずきれーな肌してんな」「あら、ありがと」

2013-08-19 09:30:24
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「白くてなめらかで、女みてえ」「…でも、どれだけ努力しても、どれだけ手入れしても、本当のおんなのこにはなれないのよね」「…俺は」

2013-08-19 09:35:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「俺は、今のおめーだからこそ、その綺麗な肌も言動も女らしいとこ全部似合うと思う。裁縫してんのも、それで作った作品も全部、男の、今の実渕玲央だから価値があるんじゃねえのか。…本当の女なら、今のミオはいねえだろ」

2013-08-19 09:40:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「(って、なに俺はあの男を助けるようなこと言ってんだ…)」

2013-08-19 09:45:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…なによ、あんたらしくもない。褒めてもなにも出ないわよ。…そうね、おんなのこだったら、きっと出会えてすらなかったわ。」「…そうだな」

2013-08-19 09:50:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…っは、つっかれたー」「うおっ!お前いきなりよっかかってくんなよ」「いいじゃない。あんたの背中でかいから休むのに丁度いいのよ」

2013-08-19 14:25:24
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「ったく…汗くせーとか言ってたのはどこのどいつだ」「まーまー気にしないの。今日の私は機嫌がいいのよ」「へーへーそうですか…よっと」「きゃっ!ちょっといきなり体重かけてこないでよ!重い!」「おめーばっかずりーだろ。この程度で潰れるわけでもないだろうによ」「それはそうだけど…」

2013-08-19 14:30:25
ミオ@新世界へ @fruits_66

「そういやよ、俺があげたあれ、どうした」「あれ?…ああイヤリング?部屋でたまにつけてるわよ」「外には付けてこないのか?」「だって…私にはかわいすぎるんだもの」

2013-08-19 14:35:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「そうか?似合うと思ったんだがな」「たしかに嬉しかったけれど、やっぱりつけるのはこわいわ。気にしなくなったとはいえ、やっぱり周りの目が怖い」

2013-08-19 14:40:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「じゃあ、俺の前でだけ付けりゃいい」「え?」「俺はお前がかわいいの付けてようが変な目で見ないし、笑いもしない。むしろお前の好きなああいうかわいいのを気兼ねなくつけてるお前を見るのが好きだ」

2013-08-19 14:45:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「でも、…でも、やっぱり無理だわ。かわいいアクセサリーも、ひらひらしたお洋服も、私は作るしかできない。着る資格なんて、私には生まれたときからないのよ。そんな私を笑わず見てくれる人がいても、私はそれをしちゃいけないの」

2013-08-19 14:50:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「なんでそんな難しく考えるんだ?着たいものを着りゃいいし好きなものを愛でればいい。そんなもんに資格もなにもねえよ。周りに何を言われても自分を貫いてきたんじゃねえのか」

2013-08-19 14:55:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「貫いてきたわよ。それでもこの口調が限界だった。いっそもう少し華奢だったらまだ良かったのに、身長もこんなに大きいし筋肉もついてる。でもバスケが大好きだから、それを理由にもしたくないの」

2013-08-19 15:01:06
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…そうかよ。だったら…あー、お前がミオに入り込むのもわかるわ。お前、ミオで女を楽しんでるだろ」

2013-08-19 15:05:25
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…そこでの感情は、本当にお前の物なのか?」「…は?」「『ミオ』の恋愛感情は、本当に『玲央』の感情なのか?」「…それはじぇんのことを言っているの?」「ああ。おめーは、『玲央』は本当にじぇんが…氷室が好きなのか?」

2013-08-19 15:10:25
ミオ@新世界へ @fruits_66

「…好きよ。当たり前じゃない。」「『ミオ』がか?それともお前が?」「どっちも私よ」「…そうかよ」

2013-08-19 15:15:25
ミオ@新世界へ @fruits_66

「(私よ。じぇんが好きなのは、私。『ミオ』である私。錯覚なんかじゃないわ。)」

2013-08-19 15:20:24
ミオ@新世界へ @fruits_66

「(俺には、どうもじぇんに惚れてるのはお前の女の、『ミオ』の部分だけな気がするがなぁ。となると、『玲央』として一番近くにいるのは俺…ってのはご都合主義か。ま、どの道奪えばいいさ。あいつに『玲央』は手に余る)」

2013-08-19 15:25:25